【東地中海】キプロスの気候&ベストシーズンまとめ

キプロス
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東地中海に浮かぶキプロスはヨーロッパで最も温暖な気候に恵まれた国の一つであることから、ビーチリゾートや冬の避寒地として1年中観光客で賑わいます。
日本人にとってはまだあまりメジャーな旅行先ではありませんが、具体的にどのような気候なのでしょうか?
目的別のベストシーズンと共に解説していきます。

欧州定番のリゾート!海も山もある豊かな地形

キプロスは地中海の東も東、海を挟んで北はトルコ、東はシリア、南東にイスラエル、そして南にエジプトという、ヨーロッパと言っていいのか甚だ躊躇われる位置にあります。

しかしキプロスはEU加盟国(島の北側、北キプロス・トルコ共和国は含まれていない)で通貨もユーロ、さらに英語も広く通じることから、その際どいポジションに反して観光国として確固とした人気を誇っています。

鹿児島県とほぼ同じ大きさのキプロスは美しい地中海ビーチがアイコンとして取り上げられることが多いですが、実際には2000m近い山もあるため、冬にはスキーもできる豊かな地形。

観光客に人気で宿泊施設も多い沿岸部の各街は、夏は暑くて乾燥・冬は穏やかな寒さで雨が増えるという典型的な地中海性気候が特徴ですが、山間部は夏でも涼しいため避暑地にも。

年間を通して晴れが多く温暖、しかし四季があり沿岸部と山間部の気候差にメリハリがあるキプロスは世界でも有数の健康的な気候として注目され、特にイギリスからの旅行者・移住者が多いのが特徴です。

一度旅行に行ったら多くの人が住みたくなるとまで言われるキプロスの魅力を語る上で外せない、気候のより詳しいデータを見てみましょう。

首都ニコシア&ビーチリゾートパフォスの気候

ここでは中北部の首都ニコシア(Nicosia)と西部の人気ビーチリゾートで世界遺産でもあるパフォス(Paphos)の気温・日照時間・降水量を取り上げています。

なお他の人気都市であるアヤナパ(Ayia Napa)やリマソール(Limassol)は島の南沿岸部ということもあり、夏の気温がパフォスより2〜3℃高くなります。

ニコシア

パフォス

データ参考:Cyprus-Weather.comHoliday Weather 

いや健康的とか言いつつ夏のニコシア暑すぎじゃね??・・・と思ったあなたは、正しいです

7月8月は体感気温が40℃を超えることも珍しくなく、湿度が低くカラッとしてるとは言え、さすがに快適という気温は軽々と超えています。

そのため夏にニコシアに滞在または観光する場合は、たっぷりの水分補給と紫外線・熱中症対策は必須。

1年を通して日中と朝晩の気温差が大きめなので夜まで熱帯夜ということは少ないですが、よっぽど暑いのが好きという人でない限りは、6月〜9月頃にキプロスを旅行する場合は猛暑のニコシアに宿泊するのは避けた方が無難です。

一方でキプロスの中でもいかにも健康的というのが納得できるのが、西部のパフォス。

ニコシアより夏の暑さも冬の寒さもマイルドになり、最も暑い7月8月でも平均気温は26℃(ニコシアは32〜33℃)と、理想的とも言える気候。

ピークシーズンで大混雑とホテル価格の高騰が避けられない7月8月はそもそも旅行におすすめの時期ではありませんが、どうしてもこの時期に行くとなれば、暑さが控えめなパフォスは最も滞在に適した街と言えるでしょう。

宿泊施設がより充実しているのは沿岸部ですが、山間部であればさらに涼しくなるので夏に旅行するが暑いのは苦手、あるいは単純に海より山派という人はトロードス山脈に沿ったプロドロモス(Prodromos)などの標高の高いエリアも良い候補です。

内陸でもニコシアのように標高が高くないとむしろ沿岸部より暑いので注意しましょう。

日照時間の長さもキプロスの大きな特徴で、夏はキプロスの大部分で平均12〜13時間/1日という長い長い昼のおかげで、観光や街歩きをたっぷり満喫することができます。

目的別!キプロスのベストシーズン

他国からの移住者も多い多彩な魅力を持つキプロスは、夏のバカンスだけではなく様々な楽しみ方ができます。

海でも山でも遊べる夏は間違いなく一番人気の季節ですが、前述の通り混雑・価格高騰・猛暑が待ち構えています。

幸いなことに北の方のヨーロッパと異なりキプロスの夏は長いので、ピークシーズンの7月8月を外してもまだ充分海で泳げ、夏らしい開放的で活気に満ちた雰囲気があります。

それでは気候や混雑度も考慮したうえで、目的別のベストシーズンをチェックしてみましょう。

ビーチで遊びたい

 
 
 
 
 
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6月〜10月であればほとんど泳げますが、混雑度を考慮するとピークシーズンの前後である6月・9月・10月が快適にビーチで泳げる時期です。

5月11月でも水温は20℃以上と高めなので気温が上がれば泳げますが、確実ではないので特に短い旅行の場合は6月〜10月に行くのがベターです。

ハイキングに行きたい

春と秋に当たる4月〜5月、10月から11月中旬が暑すぎず寒すぎず、雨も冬ほど多くないのでハイキングには最適。

春ならみずみずしい新緑、秋なら紅葉や黄葉の美しい自然が堪能できます。

標高が高いエリアなら夏ももちろん気候的には良いですが、それなりの人の多さは覚悟した方がいいでしょう。

ビーチでは泳いでる人も見かける春&秋でも山間部の朝晩は気温が10℃を下回ることもあるので、適切な服装で出かけましょう。

街歩きやグルメを楽しみたい

やはり気候の快適さと混雑度を踏まえると春と秋が良いでしょう。

ギリシャとトルコの融合とも言えるキプロス料理は気候と同様に非常に健康的と言われ、季節ごとに折々のグルメが楽しめるのでダメな季節はありません。

しかしピークシーズンに満席・満室になるような人気レストランやホテルも春秋は落ち着くので、グルメツアーにはうってつけ。

もちろん最も空くのは冬ですが、雨が多くなるのが街歩きにはややマイナス点です。

混雑を避けてのんびり旅行したい

 
 
 
 
 
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クリスマスから年末年始を除いた11月後半〜3月は、観光客の大群から逃れて静かに旅行しやすい時期。

冬でもヨーロッパからは避寒目的で訪れるリピーターも多いのでガラガラというわけではありませんが、その分飲食店や宿泊施設がガッツリ閉まって閑散期丸出しという事態にならないので、むしろプラスではないでしょうか。

直行便もない極東の日本からわざわざ避寒目的で行くほど暖かくはないものの、冬のヨーロッパ旅行であまり寒くない国が希望なら、北の方に比べて晴天が多く分厚いコートが要らないキプロスは素晴らしい候補と言えます。

まとめ

どこまでも透き通る地中海ビーチ、四季折々の絶景が臨める山、1万年以上の歴史を今に伝える古代遺跡に絶品ヘルシーグルメ。

キプロスを訪れる理由は人それぞれなので、ぜひあなたの目的や予算に合わせてベストの日程で訪れてくださいね。

新型コロナウィルスの影響で気軽に旅行に行けない難しい時期ではありますが、少しでも早く終息して誰もが安心して美しいキプロスを旅できる日が戻ることを願います。

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