【EURO開催地】バクーの気候&ベストシーズンまとめ!

ヨーロッパ
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カスピ海の西岸に位置し、北をロシア南をイランと接するアゼルバイジャンの首都バクーは、2021年に延期になったEURO2020の開催地の1つにもなっています。
日本人にとってはあまりなじみのない国ですが、どのような気候なのでしょうか?
この記事では初めてバクーを訪れる際に知っておきたい、気候の特徴とベストシーズンをまとめました。

ステップ気候だが日本にも似ている?

普段生活する中でアゼルバイジャンの気候が気になって眠れなくなることはあまりありませんが、2021年にバクーでは4年に一度のサッカーの祭典EUROが4試合行われるため、スタジアムのキャパ68700人×4=274800人がバクーの気候を知りたがっているはずです。

いや全員ビジターでしかも日本人ってあり得ないだろという無慈悲な指摘は水に流し、今や日本の0.22%の人が検索するであろう(しないよ)バクーの気候を調査しました。

バクーはステップ気候に分類されます。

中学の時の社会科の授業の記憶だと、ステップ気候って1年中暑くて乾燥して…というイメージですが、バクーは少し違います。

主な特徴をまとめると、

・四季がある
・年間を通して雨が少ない
・夏はかなり暑い
・風が強い

などが挙げられます。

日本にはステップ気候に属する都市がないのであまりピンときませんが、雨が少ない点を除くと意外と日本の気候との共通点も多く、特に京都に近いと言われています。

アゼルバイジャンという破壊力のある響きの名前で呼ぶと何となく映画じゃない時のジャイアンみたいな凶悪な雰囲気ですが、カスピ海の京都と思うと急に親近感が湧いてきますね!(勝手に湧いとけ)

それではそんなバクーの気候をより詳しく見てみましょう。

バクーの平均気温・降水量・日照時間

この平均最高気温と最低気温の数字を見ると確かに京都や東京にも似ていますよね。

明らかな相違点としてはバクーの年間降水量がおよそ200㎜と、京都や東京の7〜8分の1程度の少なさであること。

夏は特に雨が少なく、EUROが開催される予定の6月から7月は平均日照時間も13時間と極めて長いので、晴天の下での試合が期待できそうですね。

夏の気温は高めですがハズリ(Khazri)というカスピ海に吹く強い北風のおかげで、体感温度は実際の気温より幾分下がります。

またグラフ以外で見られる特徴として、雨の少なさの割に湿度が意外と高い点があります。

夏は低めで55〜60%、冬は80%近くになるため、ステップ気候=砂漠っぽいという中学時代の知識は改める必要があるようです。

ベストシーズンは春&秋だが季節ごとの楽しみ方も

この気候の特徴から想像はつきますが、アゼルバイジャンのベストシーズンは春と秋と言われています。

熱帯や寒帯のような極端な気候ではないもののやはり冬は氷点下、夏は40℃を記録することもあり、その中間のマイルドな春と秋が過ごしやすいのは間違いないでしょう。

しかし実際には夏と冬のバクーにも捨てがたい魅力があるようです。

EUROの日程は変えられませんが、もはやEUROに関係なくバクーに行きたい!!!と鼻息が荒くなってきたあなたのために、季節ごとのバクーの楽しみ方をまとめました。

春(3月〜5月)

 
 
 
 
 
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3月下旬にペルシャの新年で春の訪れを祝福するノウルーズ(Novruz)が、アゼルバイジャン各地で盛大に祝われます。


伝統料理やスイーツ、カラフルな衣装で身を包む人と鮮やかな装飾で街は彩られ、1年で最も華やかな雰囲気に包まれます。


厳しい冬を越えて咲き始める花や新緑の樹々も美しく、公園や郊外への散策も楽しい季節です。

夏(6月〜8月)

夏はバクーに世界中から溢れんばかりの観光客が殺到する時期であり(やや盛り気味)、航空券やホテルも高めになります。


しかし夏はアゼルバイジャンの北側にそびえるコーカサス山脈でのハイキングと、カスピ海での海水浴を同時に楽しめる唯一の時期です。


バクー都市部は暑さが厳しい日も多いので、山派はキナルグ(Xinaliq)やクバ(Quba)、海派は南部ランカラン(Lankaran)やバクー市内のシホフビーチ(Shikhov Beach)などの人気エリアに足を伸ばしてクールダウンするといいでしょう。

秋(9月〜11月)

夏が過ぎるとホテルの価格は再び下がり、観光客と暑さのピークも去ることから旅行しやすい時期になります。

バクーの定番観光スポットである世界遺産の旧市街(Icherisheher)の細い迷路のような路地を迷いながら、疲れたらカフェで一息という街歩きも心地よい季節。

先史時代の遺跡がゴロゴロ残るゴブスタン国立保護区(Gobustan National Park)もバクーから日帰りで行ける人気スポットで、四季折々の自然と共に雄大な景観を楽しめます。

冬(12月〜2月)

アゼルバイジャンは90%以上がムスリムでありクリスマスも祝日ではないものの、12月には何気にクリスマスマーケットやイルミネーションが街を彩り、地元民も自由に楽しんでいます

大晦日から元旦にかけても各ホテル、バー、レストランなどで多種多様なパーティーやイベントが行われ、日本とは違うユニークな経験をしたい人にはピッタリ。

クリスマスから年末年始にかけてこそ平均的に宿泊施設は高くなりますが、その前後はオフシーズンのため安く旅行がしやすい時期でもあります。

まとめ

意外と快適なアゼルバイジャンの首都バクーの気候を紹介しました。

バクーのみを訪れる分には、東京や京都の気候を想定して行けば概ね問題ないでしょう。

そのためEUROが行われる6月から7月は、紫外線や熱中症対策も忘れずにすることが大切です。

バクーから足を伸ばしてコーカサス山脈へのハイキングや高地の街に行く場合は、グッと気温が下がるので夏でも充分な防寒具が必要になります。

みんな大好きバクーの旅を120%楽しめるよう、訪れる時期とエリアによって最適の服装で出かけてくださいね!

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