【欧州在住者の独断】夏の欧州旅行でおすすめ&おすすめじゃない国は?

ヨーロッパ
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2020年に発生した新型コロナウイルスが収束する中、海外旅行を予定する人も多いでしょう。
その中でもヨーロッパは特に見どころが満載ですが、ハイシーズンの夏に行くとするといくつかのデメリットも。
この記事では欧州在住の筆者が、夏(7・8月)におすすめの国とそうでない国を独断で紹介していきます。

夏の欧州旅行にはデメリットが多い?

2023年4月、新型コロナウイルスに関する水際措置の終了が外務省から発表されました。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

これにより2020年以降数え切れないほど強化と緩和を繰り返し、やれワクチン証明やら陰性証明やら、あーだこーだ必要書類や条件を確認していたあの煩わしさからついに解放されたことになります。

やったーーー、じゃあこの夏は久しぶりにヨーロッパ旅行だーーー\(^o^)/

・・・と、テンション爆上がりのところに水を差すつもりはないのですが、欧州在住者の個人的な感覚では夏・特にバカンスシーズンのピークである7〜8月のヨーロッパ旅行には結構マイナス点もあるというのが、正直な気持ち。

別に在住者がドヤって解説するまでもないかもしれませんが、そのマイナス点を一つずつ挙げていってみましょう。

どこもかしこも混む

はい、まずはこれですね。

人混み大好き!行列愛してる!!人が多ければ多いほど癒やされる!!!

・・・という人は良いかもしれませんが、なるべく快適に観光や自然散策、グルメやショッピングなどを楽しみたいなら、観光客が多すぎるのはプラスとは言えないでしょう。

ただ観光スポットや飲食店が混雑するだけならまだしも、2022年夏は人手不足やストライキにより欧州のあちこちの空港で大量のフライトのキャンセル・遅延・ロストバゲージが起こる、凄まじいカオス状態に。

それから1年ですべての問題が解決されると考えるのは、さすがに楽観的すぎるでしょう。

フライトにせよ電車にせよバスにせよ、利用客が爆発的に増えるピークシーズンにはなんらかのトラブルが起こる可能性も高くなると認識しておいた方が良いです。

またそれと同様に、観光客が増えるのと並行してスリやひったくりなどの犯罪も増える点も、ピークシーズンに旅行する際のデメリットと言えるでしょう。

ホテルや航空券がとにかく高い

これは説明するまでもないかもしれませんが、ホテルなどの宿泊料金やフライト、ツアーの料金は、夏のピークシーズン冬のオフシーズン文字通り何倍もの差が出ることは珍しくありません

仕事や学校で日程に融通が利かない人は仕方ないですが、そうでなければ、少しピークシーズンを外すだけでもかなりお得に旅行ができるはず。

お金に全く困っておらずいくらでも出せます、という人は気にする必要はないでしょうが、無駄にお金を浪費したくないなら7・8月は避けるに越したことはありません。

場所によっては暑すぎる

ヨーロッパと一言で言っても、東西南北で当然気候は全く異なります。

そのため場所によっては真夏でも涼しく快適に過ごせますが、場所によっては40℃以上の酷暑になることも。

『ヨーロッパは日本や東南アジアと違って湿度が低いから、気温が高くても過ごしやすい』とはよく聞かれる噂で、それなりの気温ならまあ間違ってはいないと思いますが、さすがに40℃やら42℃やらになるとそんなことをほざいてはいられなくなるでしょう。

旅行中はつい予定を詰め込んだりあちこちに行きたくなったりしがちですが、きちんと熱中症や紫外線対策をして行動しないと身体や肌がボロボロになる恐れが。

また、空気が乾燥していることで南欧各地で森林火災が深刻化しているのも毎年のようにニュースになっており、ここまでいくとただ『暑い』というレベルではありません。

もちろん気候に関しては日毎に変わるため運次第でもありますが、少なくとも7〜8月に南欧に旅行する場合は、“快適な天気”というのはあまり期待しない方が良いでしょう。

例えばビーチで遊ぶことが旅の目的だとしても、7・8月を避けても泳げる所は多数あります

そのため特に南欧への旅を予定していて、その日程を自分で自由に決められる場合、『暑すぎる・混みすぎる・高すぎる』の悪夢の三拍子が揃った7・8月を選択するメリットはほとんどないと言っていいでしょう。

夏に旅行するメリットもある!

・・・と、ここまで夏のヨーロッパ旅行について散々ボロカスにこき下ろしてきましたが、もちろん悪い事だらけではありません。

夏のヨーロッパ旅行のメリットやおすすめポイントも簡単に見ていってみましょう。

・夏ならではのイベントやフェス

通常の観光スポットやグルメなら1年中楽しむことができますが、音楽・スポーツ・アート・演劇etc、特定のイベントが旅の目的の場合は、365日いつでも体験できる訳ではありません。

世界的アーティストが共演する巨大フェスから予約無しで楽しめるローカルイベントまで、夏はあらゆるジャンル・規模のイベントやフェスが欧州各地で目白押し

特にコロナ禍にずっと制限や自粛ムードで我慢の日々を送っていた人は、夏は思いっきり遊ぶのに最適の時期ではないでしょうか。

・サマータイムで昼が長い

サマータイムを導入している欧州では、日本より夏と冬のギャップが大きいのも特徴。

冬には17時頃に真っ暗でしんみりモードになってしまう国でも、夏なら22時を過ぎても明るいことも。

明るい時間が長いというのは心理的にプラスだけではなく、実際に夏と冬で営業時間を変える飲食店や商業施設も珍しくないため、同じ1日24時間でも夏の方が長く観光しやすいと言えます。

特に短期旅行で日程が限られている人には、大きなメリットですよね。

・国によっては気候が最高

日本のジメジメした猛暑で心身ともにぐったりしている人にとって、北欧や欧州の高地の夏は天国のように感じるでしょう。

まれに突発的に発生する熱波の際を除くと25℃を超えることがほとんどない国は、真夏でも街歩きや自然散策に最適

筆者が住むオランダもそうですが、これらの涼しい国では9月になるともうかなり気温が下がり秋モードになってしまうため、短く・儚く・濃厚な夏の雰囲気を堪能したければ、6〜8月頃に訪れる必要があります。

独断!夏(7・8月)におすすめの欧州4カ国

夏のヨーロッパ旅行のメリット&デメリットを見てきたところで、具体的に夏のピークである7・8月におすすめの国&おすすめしない国を紹介していきます。

もちろんこれはあくまでも筆者の独断であり、ベストの旅先は個々の目的や予算、日程によって異なるのは言うまでもありません。

そして『おすすめしない』とした国は魅力的ではないという意味では全く無く、7・8月以外の時期に訪れる方がよりおすすめ、という解釈をしてもらえればと思います:)

ドイツ

最初に紹介するのは、ドイツ。

日本とほぼ同じ国土面積を誇り、東西南北に9つの隣国と接するドイツは、自然・文化・歴史・アートなど多彩な楽しみ方ができるのが魅力

地方により気候の差はあるものの基本的に冬の寒さが厳しいドイツは、夏になるとどこの街も開放的でエネルギッシュな空気で満ち溢れます。

朝から晩まで活気がみなぎる大都市、中世から時が止まったような伝統的な村、あるいは森や湖に囲まれた大自然。

滞在地によって全く異なる雰囲気を持つため、子供連れのファミリー、カップルから一人旅まで、あらゆる旅人にとってそれぞれユニークな体験ができるでしょう。

大都市やノイシュバンシュタイン城のような超人気観光スポットはさすがに混みますが、少し足を伸ばして地方都市に行けば、夏でも比較的落ち着いて過ごしやすいのも大国ドイツならではのメリットです。

ハンガリー

中欧から東欧は、これぞザ・ヨーロッパと言える見事な景観の都市がたくさん。

その中でもハンガリーは、“ドナウの真珠”の異名を持つ首都ブダペストを始め、 フォトジェニックな大小の都市が旅人の目と心を楽しませてくれます。

ハンガリーはそのブダペストこそ欧州を代表する観光都市として年間を通して世界中からの旅行者で賑わいますが、それ以外の都市やエリアは良い意味で純朴な所が多く、そのギャップも魅力の一つと言えるでしょう。

初めてのハンガリー旅行なら首都ブダペストはマストなのは間違いありませんが、バリバリの観光地以外のもう少し踏み込んだハンガリーを満喫したければ、ぜひ郊外にも足を運んでみましょう。

ブダペストから車やバスで2時間ほどのバラトン湖は、内陸国ハンガリーにおいて様々なウォータースポーツやアクティビティが楽しめる、地元ハンガリー人の夏の定番のバカンス地

また欧州一の温泉大国として知られるハンガリーには東西南北のあちこちから良質な天然温泉が湧き出ており、日本とは少し違う異国情緒溢れる温泉地巡りをするのも良いでしょう。

EU加盟国でありながらユーロ通貨を使用していないハンガリーは欧州では物価が安めなのもポイントで、西欧各国よりずいぶんとお値打ちにグルメや観光を堪能できますよ!

スウェーデン

 
 
 
 
 
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すでに書いたように、7・8月のヨーロッパで気候的に最も快適なのは、北欧諸国及び標高の高い各地で間違いないでしょう。

その中から、この記事ではスウェーデンをピックアップ。

『森と湖の国』とも呼ばれるスウェーデンは、広大な国土の大部分に手つかずの大自然がそのまま残っている、ダイナミックな景観が印象的。

6〜7月になると北部では一晩中太陽が沈まない白夜も見られ、この時期&エリアならではの神秘的な光景に遭遇できます。

アウトドア派ならこの恵まれた大自然の中でハイキングやカヤック、キャンプをして非日常的なひと時を過ごすのも良いでしょう。

一方でインドア派なら、首都ストックホルムを始めとした南部の各都市を巡るのがベスト。

近年日本でもすっかりおなじみとなった“北欧デザイン”のオリジナルとも言えるスウェーデンには、おしゃれで洗練されたインテリアのホテルやカフェ、雑貨店などが大充実!

グルメやショッピング、アート鑑賞を通して、五感を刺激できる旅になるはずですよ。

ポーランド

歴史や建築が好きな人にとって、ポーランドは非常に興味深い国の一つでしょう。

ポーランドは歴史的にユダヤ人との繋がりが深く、その影響は現在でもわずかながら残るシナゴーグやユダヤ料理店、ユダヤ人墓地を通して窺うことができます。

多くの日本人にとってあまり馴染み深いとは言えないユダヤ文化の名残は、西欧各国のメジャーな観光地とは少し異なる独特の印象を与えてくれるでしょう。

また、ポーランドは第二次世界大戦の被害が最も甚大だった国の一つで、首都ワルシャワを始めとした主要都市の大部分が破壊されたため、戦後に再建された建造物と戦前の建造物が混合しているのも特徴

おとぎの国のような鮮やかなパステルカラーの建築物はいかにも華やかですが、その裏には元の美しい街並みをなんとしても取り戻そうという、市民の底知れぬ努力や情熱があったわけですね。

アウシュビッツ=ビルケナウ収容所も負の遺産としてユネスコ世界遺産に登録されており、過去の悲劇を振り返りつつ、世界の平和を祈るのも良いでしょう。

独断!夏(7・8月)におすすめしない4カ国

続いて、個人的に7・8月におすすめしない国も挙げていきます。

ここまで読んでくれたあなたはもう想像できるかも知れませんが、次の4カ国はいずれも南欧の国

その理由と共に解説していきます。

マルタ

最初に登場するマルタは、誰もが知るメジャーな大国ではないでしょうが、バカンス命のヨーロッパ人の間では非常に人気のある休暇先の一つ。

イタリア・シチリア島の南に浮かぶこの島国は、美しい地中海ビーチや歴史的建造物、北アフリカの影響も見られる文化やグルメなど、見どころは盛りだくさん。

また元イギリス領で英語が公用語であることから(マルタ語と共に)、最近では語学留学先としても日本人に人気が高まっています。

そんな観光エリート国であるマルタですが、国土がとにかく小さいのが特徴

その面積は316km2で、分かりやすく比較すると東京23区の約半分、先程名前が出てきたすぐ北にあるシチリア島の1/80以下という豆粒っぷり。

そのためそもそも観光スポットや宿泊施設、飲食店がイタリアやらフランスやらの大国とは比較にならない程限られており、ピークシーズンにはそのどこもかしこもが混雑するということに。

参考までに、こちらは筆者がコロナ前の2019年の10月に訪れた際のマルタ随一の観光スポット・ブルーラグーンの様子です。

10月であればこのように人気観光地でもかなりゆったり過ごせるうえ、暑さが和らぎつつも快適に泳げる理想的な天候が期待できます。

しかしこれが7・8月になるとこの写真の何十倍も人が押しかけ、強烈な日差しで水分補給が欠かせなくても飲み物1杯買うのも行列、人気レストランやカフェはどこも満席、といううんざり現象が。

マルタの素晴らしさをストレスなく満喫したければ、真夏のど真ん中は避けることを推奨します。

ギリシャ

真っ白な壁と青い屋根、どこまでも続く晴天の空に透き通る海。

そんな誰しもが憧れるような鮮やかな白と青で独占された世界は、ギリシャの象徴的な風景です。

大部分が地中海性気候に分類されるギリシャでは冬になると雨や曇りがちの日が増えるため、そのイメージ通りの青空を期待するなら、なのは確か。

が、やはり真夏の7・8月にこの観光大国に訪れる場合、この純粋な白と青の世界を無情に遮るかのように大量の観光客が殺到することを覚悟した方が良いでしょう。

3000を超える島を有するギリシャでは複数の島を効率的に周れるクルーズツアーが人気ですが、このクルーズツアーの最悪な所は(直球)、時に数千人の乗客が全く同じ時間に同じ場所に到着し、同じ時間に去ること。

そのためクルーズツアーの代表的な寄港地であるサントリーニ島やミコノス島、クレタ島では、船の上陸と同時に嵐のような観光客が押し寄せ、大抵似たような観光地に赴き、たちまち飲食店やお土産屋は人で溢れかえります。

もっともマルタと違いギリシャは広いので、クルーズツアーが素通りする穴場の島や本土の各地に行けば、もう少し落ち着いて過ごすことは可能でしょう。

しかし小さな島はその分宿泊施設も少なく、閑散期の冬は観光客がほぼ見込めないため、オーナーにとって稼ぎ時である夏は容赦なく宿泊費が上がることも。

さらにアテネなどの猛暑っぷりも笑えないレベルで、パルテノン神殿のような日陰がほぼない屋外の観光スポットを真夏の日中に観光するのは、自ら熱中症に立候補するようなものです。

イタリア(特に南部&シチリア島)

長靴型でおなじみのアモーレイタリアは、その形からも想像できるように、北と南で気候がずいぶんと異なります。

北側はアルプス山脈に接していることもあり夏でも冷涼な気候で、コモ湖などはその代表的な避暑地として、世界の観光客やセレブが訪れることで有名。

しかし南に行くほど原則として平均気温は上がっていき、長靴のつま先の先にあるシチリア島は、当然イタリアで最も暑いエリアの一つとなります。

もっともシチリア島には標高3000mを超えるエトナ山があり、このような高地であれば夏でも長袖が必要なほど涼しい気候です。

なので南イタリアでも滞在地を慎重に選べば真夏でも快適に過ごせますが、基本的にこのような山岳地に宿泊施設は少ないので、設備や予算にあれこれと注文があると気に入る一軒を見つけるのは難しいかもしれません。

またイタリアは世界屈指の美食の国として知られていますが、そのバラエティ豊かで目にも美しいグルメの数々を落ち着いてじっくり堪能したいなら、やはり怒涛の観光客が街を埋め尽くす時期を外すのが賢明でしょう。

スペイン(特に内陸部&南部)

 
 
 
 
 
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最後に紹介するのは、イタリアと同様に超優秀観光国であるアミーゴスペイン。

スペインもまた東西南北で気候に大きな差があり、地方によっては多くの人がスペインに抱く『太陽の国』のイメージよりもずっと涼しい夏が待っています。

逆にそのコテコテの『太陽の国』を体現してると言えるのが、南部のアンダルシア州。

厳密に言えばアンダルシア州にも最高峰3500m近いシエラネバダ山脈があるため、その中で特に暑いエリアとそうでないエリアはあります。

それでも超絶観光大国スペインの中でも特に観光客に人気のアンダルシア地方に、ピークシーズンに訪れることはメリットよりデメリットの方が大きいというのが筆者の考え。

同様にイベリア半島のど真ん中にある首都マドリードを始めとしたスペイン内陸地も、夏の暑さが厳しくなりがち。

もしどうしても夏にスペインに行きたいが凄まじい混雑や猛暑は避けたいというのであれば、そのアンダルシアや内陸部、そして最も多くの観光客が訪れる地中海側の各地(バルセロナやイビサ島など)を外した、アストゥリアス州やガリシア州などの北部を選ぶことをおすすめします。

まとめ

欧州在住の筆者が、完全なる独断で夏の欧州旅行でおすすめ&おすすめじゃない国を紹介しました。

夏には夏の良さがあるものの、観光シーズンのど真ん中であるこの時期の旅行はマイナス点があるのも事実。

さらに観光業がほぼ完全にストップしたコロナ禍からまだあまり時間が経っておらず、ウクライナ侵攻によるインフレも凄まじい現在の欧州に旅行することは、交通機関の混乱や旅行費の高騰なども考慮する必要があります。

それでも欧州旅行に行くのであれば、旅の目的や予算に合わせた行き先を選んで、思いっきり楽しんでくださいね!

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