デンマークの首都コペンハーゲンは、重厚な歴史的建造物と北欧らしい垢抜けた近代的な建造物が絶妙に融合する、北欧を代表する観光都市。
屋内外の観光スポットが目白押しのコペンハーゲンですが、どのような気候なのでしょうか?
この記事では欧州在住の筆者が、コペンハーゲンの気候やベストシーズンをまとめました。
日本の主要都市より涼しめの西岸海洋性気候
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北欧デンマークの首都コペンハーゲンには涼しい・寒いというイメージを持つ人が多いと思いますが、それは概ねその通りと言っていいでしょう。
コペンハーゲンは西岸海洋性気候に分類され、その詳しいデータは後ほど解説しますが、夏でも涼しめの気温や年間を通して降水量に大きな変化がない点などが特徴です。
ヨーロッパではロンドンやパリ、アムステルダムにウィーンなど旅行先としてもおなじみの大都市がこの西岸海洋性気候になるのに加え、日本でも北海道や東北の一部が同様の気候に。
そのため基本的には、どの季節でも東京や大阪などの日本の主要都市より少し涼しい/寒いという想定で、服装を準備していくと良いでしょう。
また他の欧州各国と同様にサマータイムを導入しているデンマークでは日の長さが夏と冬で大きく違うのも特徴で、最長の夏至の日(6月)が約17.5時間なのに対し冬至の日(12月)には約7時間と、10.5時間もの差が。
そのため夏に行くか冬に行くかで、コペンハーゲンの『明るさ/暗さ』の印象はずいぶんと変わってくるでしょう。
コペンハーゲンの気温や降水量をチェック!
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それでは続いてコペンハーゲンの月別の平均最高気温・最低気温・降水量・日照時間の4つのデータをチェックしてみましょう。
データ参照:CLIMATES TO TRAVEL
まず気温に目を向けてみると、1〜3月は平均最低気温が氷点下まで下がるのに加え、真夏の7・8月でも13.5℃という低さ。
つまり真夏でも朝晩はかなり冷えることが予想されるので、適切な服装を選ぶことが大切です。
その7・8月は平均最高気温も22℃前後と低めで、うだるような暑さに見舞われることは極めて稀のため、猛暑の日本から逃亡するには理想的な旅行先と言えるかもしれませんね。
そして先に少し触れたように、降水量は月ごとにあまり大きな差がある訳ではないので、どの時期に行く場合でも念の為雨具は持って行った方が良いでしょう。
ちなみに年間の降水(&雪)量は660mmで、東京の平均年間降水量が約1600mmのため、日本との比較ではずっと少ないことになります。
最後に日照時間の数値を見てみると、やはり夏と冬で大きな違いが。
なるべく明るいコペンハーゲンを期待したいなら、5〜9月頃がベストなのは間違いないでしょう。
目的別!コペンハーゲンのベストシーズン
このような気候のデータを見ると、よほど暗くて寒いのが好きという人でない限りは、コペンハーゲンのベストシーズンは春から秋と言って良さそうです。
ただし何百万もの旅行者が揃いも揃って、みんな同じ目的や予算でコペンハーゲンを訪れる訳では当然ありません。
特に夏が短いデンマークはこの時期に観光客が集中し、ホテルや航空券の価格が高騰することも。
そこで、目的別のベストシーズンを以下にまとめました。
街散策や食べ歩きを楽しみたい
屋外をよく歩く街散策や食べ歩きを楽しみたいなら、やはり気候が快適な4〜9月頃がおすすめ。
もっとも先のデータが示すように、この時期でも気温が一桁台になることもあり得るので、暖房の効いた屋内と行き来しても大丈夫なように温度調節のしやすい服装がベターです。
コペンハーゲン中心の歩行者天国ストロイエ(Strøget)はセンスの良いカフェやレストラン、お土産屋や雑貨店などがずらりと建ち並ぶ名物スポットで、グルメやショッピング、写真撮影を楽しむのに最適ですよ!
またロマンチックな雰囲気を満喫したいなら、例年クリスマスマーケットが冬の街を華やかに彩る11月中旬〜12月下旬も、良いオプションです。
お城や美術館巡りをしたい
逆にミュージアム巡りなど天候に関係ない屋内の観光スポットが主な目的なら、観光客が少ない冬季を選ぶのもアリでしょう。
サマータイムが終わる10月下旬から3月下旬までは夜が長く、賑やかな夏とは対照的な静かなムードに。
暗い・地味・寒いというネガティブな見方もできますが、夏と違って人気観光スポットでも落ち着いて周りやすいのは冬の大きなメリット。
当然屋内なら暖房がしっかり効いているので、寒さに凍える心配はいりません。
混雑を避けてのんびり観光したい
すでに上に書いたように、混雑や喧騒を避けてのんびり観光したいなら夏<冬です。
気候面では決してファンタスティックとは言えないかもしれませんが、アート・建築・グルメ・スパなど屋内でのアクティビティに没頭すれば、外の天気はあまり気にならないでしょう。
オフシーズンはホテル料金が下がることも多いので、ワンランク上のホテルで少し豪華に滞在するのも◎。
朝から晩までびっちりと予定を詰め込むのも良いですが、お気に入りのホテルやカフェでまったりとくつろぎ、日本にも浸透しつつあるデンマーク語“Hygge”(ヒュッゲ/居心地の良い空間・時間といったニュアンス)的な休暇を過ごすのも悪くないはずですよ:)
バーやクラブで盛り上がりたい
クラブやバーでナイトライフを思いっきり楽しみたいなら、夏の方が向いています。
コペンハーゲンは南欧のビーチリゾートのようにハッキリとした閑散期がある訳ではなく、人口130万人が暮らす大都市のため、1年中オープンしているクラブやバーはいくらでもあります。
それでもやはり夏の方が、より活気に満ちた開放的な雰囲気が味わえるでしょう。
夏は朝4時台にはもう日が昇るので、遅くまで遊んだ後に真っ暗な中を歩いて宿に戻るのが不安な人には、少し安心かもしれません。
コペンハーゲンで避けるべき季節はある?
屋内外の観光スポットやアクティビティが充実しているコペンハーゲンには、絶対に避けるべき季節というのはありません。
たとえ天気が悪くても行く場所&できる事はたくさんあるので、必ずしも天気の良し悪し=ベストorワーストシーズンとは限らないのです。
ただし夏と冬では気候や観光客の数が全く異なるのもまた事実で、自分の期待する雰囲気や旅の目的、予算に合わせた時期を選択することが重要。
もしガヤガヤした賑やかな雰囲気が好きじゃなかったり、少しでも安く旅行したりしたいなら、ピークシーズンの7〜8月は外すべきでしょう。
デンマークはただでさえ物価が高い国なので、その中でピークシーズンに旅行するとなると、ますます予算を抑えるのは難しくなります。
逆にSNSやガイドブックによく見られるような、明るい青空の下でカフェのテラス席に座ってスイーツを食べるような爽やかな風景を期待するなら、冬は避けるのが無難。
気温が低い冬はそもそもテラス席があまりオープンしておらず、また曇りや雨、雪の日が晴天の日より圧倒的に多くなります。
何週間も滞在するならまだしも、短い日程だと滞在中一度も太陽が見られないことも珍しくないので、冬に旅行する場合はそのつもりで予定を組むのが良いでしょう。
まとめ
デンマークの首都コペンハーゲンの気候やベストシーズンを紹介しました。
ちなみに筆者が住むオランダも似たような気候のため、大まかな特徴としては同じです。
もし安く・静かに旅行したいなら、夏より冬。
逆に明るく開放的な雰囲気を楽しみたいなら、冬より夏。
その中間の春と秋は、日本との比較だと涼しく感じるでしょうが、夏ほど混雑せず冬ほど寒くもないので、屋内外のどちらの観光をするのにも悪くありません。
ぜひあなたの目的や予算に適した時期にコペンハーゲンを訪れて、その美しい街を堪能してくださいね。