【暑くて寒い】マドリードの気候&ベストシーズンまとめ!

スペイン
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イベリア半島のほぼ中央に位置するマドリードは、芸術・文化・グルメ・スポーツなど、あらゆる目的で世界中の旅人が訪れる華やかなスペインの首都。
そんなマドリードを旅行する際にぜひ知っておきたい、気候とベストシーズンをまとめました。

暑くて寒い!地中海性気候✕ステップ気候

マドリードは標高約660mに位置し、地中海性気候ステップ気候の両方に属します。

同じスペインでもバルセロナやイビサがまさに地中海を目の前にした典型的な地中海性気候なのに対し、標高が高く内陸のマドリードは、

・昼と朝晩の気温差が大きい
・年間を通して雨が少ない

というステップ気候の特徴がミックス。

バルセロナなども日本に比べると降水量は少ないのですが、マドリードは更に少ないので旅行者としては雨に降られる確率が低いのはプラスかもしれませんね。

その代わり春から秋まではサマータイムで昼が非常に長いこともあり、乾燥や紫外線対策を忘れないようにしましょう。

そして穏やかな寒さの地中海性気候に比べると、冬はかなり冷えます。

とは言っても東京や大阪など日本の主要都市と同程度なのですが、どうしてもスペインは暖かいイメージが強い国なので(実際に地中海側やアンダルシアはもう少し暖かい)、冬に訪れる際は日本と同じような服装を用意するようにしましょう。

そして真夏でも朝晩はかなり涼しくなるので、気温の変化に対応しやすい服がベストです。

平均気温・降水量・日照時間をチェック!

それではマドリードの平均最高/最低気温・降水量・日照時間を見てみましょう。

データはサイトによりいくらか差異があるので、ここではClimatestotravel.comを参照にしました。

8月は平均最高気温32℃最低気温が17℃と、15℃もの差が。

日本と異なり乾燥しているのでジメジメした不快な暑さではないとは言え、暑いは暑いので熱中症対策としてしっかり水分補給をして日陰やバル、カフェで休憩しながら観光することが大切です。

地中海側の各地ほどハッキリとした数値ではないものの、やはり夏より冬に降水量が増えるのも特徴の一つ。

日照時間も最長の7月(=12時間)と最短の12月(=4時間)では3倍の差があり、やはり明るい夏⇔暗い冬という対照的な雰囲気になっています。

それでもほぼ太陽が出現しない北欧や英国に比べればずいぶん恵まれた日照時間なので、冬にヨーロッパ旅行をしたいがどんより暗いのはイヤ、という人には良い選択肢と言えるでしょう。

マドリードの目的別ベストシーズン

日本と同様に四季があり、見どころも数え切れないマドリードのベストシーズンを決めるのは難しいもの。

そこで目的別のベストシーズンを解説します。

街歩きやショッピングを楽しみたい

屋外を長時間歩くとなると、気温が快適な4月〜6月上旬と9月10月が良い季節。

この中で4月5月10月は雨が多めですが、東京との比較だと4月124.5mm−50mm、5月137.8mm−55mm、10月197.8mm−50mmと圧倒的にマドリードの方が少ないので、あまり気にしなくても大丈夫でしょう。

天気予報を見つつ突然の通り雨に備えて雨具を持参すれば安心ですが、マドリード中心なら雨宿りができるバルやデパートもたくさんあります。

またスペインで最大のバーゲンシーズンは夏(7月〜9月)と冬(1月〜3月)ですが、その間の春と秋にも少し規模の小さめなセールは行われるので、運が良ければお得に買い物ができるチャンスも!

絶品グルメを満喫したい

日本人と同様スペイン人もかなり食にこだわりがあることで知られ、1年中美味しいグルメにありつくことができますが、気候の激しさから7月8月は外した方がいいかも。

旬の食材としては日本でおなじみの物を除くと冬から春のアーティチョーク、春のアスパラガス(グリーン&ホワイト)、夏のズッキーニ、秋から冬のチリモヤなどなど。

大都市だけにあらゆるグルメが1年中食べられますが、寒い冬は煮込み料理のギサード(Guisado)、暑い季節は手軽なピンチョス(Pintxos)など、気候や気分によって色々楽しみやすいのもバル大国スペインならではの利点です。

サッカー観戦で盛り上がりたい

マドリードと言えば言わずと知れたビッグクラブのレアル・マドリード、そしてその往年のライバル、アトレティコ・マドリードの本拠地。

通常シーズンは8月〜5月と長い上、シーズン前でも親善試合や年によっては代表チームの試合があるので、ほぼ1年中サッカーが行われています。

リーグ戦ということではやはりシーズン後半に当たる3月〜5月が白熱した試合が期待できますが、一方でチャンピオンズリーグやカップ戦のいずれも勝ち上がっていると試合によっては1.5軍メンバーで挑むことも。

お目当ての選手が急な負傷に見舞われることもあるので、シーズン中であればいつがベストというのは特になく、良い試合が観れるか否かは運頼みと言えそうです。

またレアル・マドリードの本拠スタジアムはヒーター付きなので、真冬でも凍えることなく観戦ができます。

混雑を避けてのんびり観光したい

データを見て正直驚いたのですが、マドリードの観光客数は1年を通して非常に偏りが少なく、特にオフシーズンというものがありません。

2019年のデータでは観光客が少ない順に①1月②8月③2月となっており、いかにもオフシーズンというイメージの1月2月と共に意外にも夏のバカンスど真ん中の8月がランクイン。

逆に観光客が多いのは①10月②5月③6月で、やはり気候の良い時期が上位に。

ただしビーチリゾートのようにオンとオフで何倍にも観光客数が増減するわけではなく、最小の1月→約72万人・最多の10月→約97万人という差なので、極端にガラガラになったりイモ洗い状態になったりすることはなさそう。

また例えば12月は月全体では平均程度の観光客数ですが、後半はクリスマス休暇で混雑するので、静かな雰囲気を望むなら前半の方がベターです。

マドリード旅行で避けた方が良い時期はある?

1年を通して観光客数がまんべんなく訪れているというのは、ある意味どの季節にも魅力があるからと言っていいのではないでしょうか。

なのでこの時期はダメというのはありませんが、やはり夏と冬ではずいぶんと気候も雰囲気も違うので、旅の目的や期待するポイントによってはマイナスになることもあります

時に強烈な暑さに見舞われるは、特に暑さに弱い人や体力に自信がない人が外を長時間歩くにはハードな季節。

また冷房が効いた室内との温度差も大きいので、体調管理には充分気を配る必要があります。

逆には昼が短く雨や曇りの日が増えるので、カラッとした明るいスペインというイメージを裏切ることも。

日本との比較では特別寒いわけでも夜が長いわけでもないのですが、夏の突き抜けるように澄み渡る青空の下でいつまでも明るく賑わう街と比べてしまうと、地味な印象は拭えません。

は気候的には最も観光しやすい時期で、春は新緑や咲き乱れる花々、そして秋は紅葉・黄葉・落葉とそれぞれ異なる美しさが街に彩りを加えます。

季節ごとに様々な魅力があるマドリード、ぜひあなたの目的に合わせて最適の日程で旅を楽しんでくださいね。

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