地中海に浮かぶマルタは、世界地図で見ると米粒ほどの大きさにもならない小さい国。しかし透明度抜群の美しいビーチや年間を通して温暖な気候、世界遺産にも登録されている歴史的な街並みなどを求めて、観光客が各国から押し寄せる密かな観光大国でもあります。
そんなマルタに旅行に行くなら、いつがおすすめの月なのでしょうか?
この記事では特に初めてマルタに旅行に行こうと考えている人が気になる、マルタのベストシーズンを詳しく紹介していきます。
大混雑必至の7・8月は避けるべき!
マルタの最大の魅力は何と言ってもどこまでも透き通るように輝く地中海ビーチ。ということで、ごくごく簡潔に言えば夏がマルタのベストシーズンです。
しかし。
7・8月のマルタは避けた方が無難です。なぜなら、とにかく混むから。
7・8月はバカンス大好きヨーロッパ人がこぞって旅行に出かける季節であり、マルタのように極小国で観光スポットが限られている国はなおさら大混雑が避けられません。
どれぐらい小さい国なのかを具体的に数字で見てみると、フランスの面積が約55万km²、イタリアが約30万km²、小さい国として扱われがちな筆者が住むオランダが約3,7万km²に対し、マルタは316km²(゚д゚)!!
つまりフランスやイタリアのような大きい国であればピークシーズンでもどうにか穴場的な街や観光スポットを探せそうですが、マルタに関してはそれがほぼ無理ということです。
当然ホテルや航空券も何倍もの価格に高騰しますし、ビーチでイモ洗い状態になるのが快感という人でない限り、7・8月のマルタはパスしましょう。
9月中旬〜10月のマルタは混雑のピークが過ぎた最高の季節!
せっかくのマルタ旅行、やはり美しいビーチで遊びたいがイモ洗い化は避けたい。そんな人におすすめなのは夏のピークが去った9月中旬〜10月です。
この頃になると気温が30度を超えることは少なくなり、日中でも歩き回るのが楽になります。それでいて水温は泳ぐのに充分な温度なので、街歩きも海遊びも楽しみたいという人には最高の季節になります。
それでもマルタの観光スポットの大王道とも言えるブルーラグーン(Blue Lagoon)はまだまだ観光客が多いので、可能な限り週末は避けて平日に訪れるようにするのがベスト。
フェリー発着場周辺は人がごちゃついていても、北でも南でもフェリー発着場から5分ほど歩けばかなり静かになるはずです。
1つ注意したいのが、この時期になると真夏には全く降る心配の要らなかった雨が降ることがあります。
1日中降り続けることはまれで、通り雨のように数十分程度で止むケースが多いですが、マルタにはブルーラグーンをはじめ全く雨よけになる場所がない観光スポットも多いです。
そのためあらかじめガチガチに予定を組むよりは、天気予報を見て予定を組み替えられる柔軟性があった方が良いでしょう。
一味違うクリスマスを楽しめる?!12月上旬もおすすめ
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もしビーチで泳ぐことを考慮していないのであれば、オフシーズンながらクリスマス前の華やかさがある12月上旬もおすすめです。
いやヨーロッパはどこの国もクリスマス前になると華やかで綺麗なんですが、正直何カ国も訪れると「はいはいどうせ美しいんでしょ」的なお腹いっぱい感に襲われることがありません??(筆者はあります)
そんな中、マルタは国民の98%がカトリックという国でありながら北アフリカの影響も受けた少しエキゾチックな街並みで、コテコテのヨーロッパのクリスマスとはちょっと違う雰囲気が楽しめます。
11月下旬から12月はクリスマスの装飾が街を彩り、クリスマスに関連した雑貨や食べ物があらゆるお店に並ぶので楽しいですよ。
クリスマスから年末年始にかけては他国に住むマルタ人の帰省&外国人観光客で混雑し航空券や宿泊施設も高くなりますが、それを除けば夏とは正反対の落ち着いた雰囲気で、ゆっくり、のんびり過ごすのに最適。
コスパの面でも、交通の要である公共バスの料金が冬場(10月中旬〜6月中旬)は安くなる上、夏には高騰するリゾートホテルも半額以下になることも。
他のヨーロッパ各国に比べると寒さもかなりマイルドなので、避寒も兼ねた旅行として12月のマルタはイチオシです!
まとめ
マルタはとにかく小さい国ながら、魅力的なスポットがあふれる観光エリート国です。
1年を通して温暖な気候でもあることから、基本的にハズレの時期はありません。
しかしその小ささ故にピークシーズンに訪れると、どこも人だらけで充分楽しめない可能性があります。
そのためなるべく人気観光地の大混雑やホテルの料金の高騰が起きる真夏は避けて、あなたの目的に合わせたマルタ旅行を楽しんでくださいね!