【2021年夏】地中海リゾート・マルタがGotoっぽいことやるってよ

マルタ
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新型コロナウィルスが依然として世界に深刻な影響を与え、特に旅行業界には厳しい状況が続いている2021年春。
地中海リゾートのミニ国家マルタが夏に観光客を呼び込むべく、大胆なキャンペーンを行うことを発表しました。
その概要を欧州在住の筆者が解説します。

そもそもマルタってどこ?何があるの??

「なんかマルタでGotoトラベル的なことやるんだって」

と聞いて、よっしゃじゃあマルタ行くぜ!と秒速で反応できる日本人はあまりいないのではないかと思います。

ふむ、よくW杯予選でフェロー諸島と仲良くボコボコにされたりしてるのを聞いたことはあるが、どこだっけ?ぐらいの認識の人が多いのではないでしょうか。

欧州のミニ国家マルタさんは、こちらにいらっしゃいます。

・・・どれ?

はあ、よく見えないけど要はイタリアの南ってことですね。

マルタは立派な国家ですが、その面積316k㎡は、マルタの北で抜群の存在感を放つイタリアのシチリア島の約1/80。かわいすぎません??

かわいいのはいいけど、そんなに小さいってことは何もないんじゃないの?

Gotoもどきのためにわざわざこんなよく見えない島まで十数時間かけて飛んで、パンとチーズ食べて家畜とセルフィーして謎のマルタ土産買うぐらいしかすることないなら、行く価値ある??と思ったあなた、マルタを舐めてはいけませんよ!

隠れ観光大国で見どころ満載!

 
 
 
 
 
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実際のところ、マルタは小粒でもキレキレの観光大国です。

欧州と北アフリカを融合させたような折衷的な街並み、吸い込まれるような鮮やかなターコイズブルーのビーチ、地中海の恵みを存分に味わえるグルメ、年間3000時間降り注ぐ明るい日光etc…

さらに欧州のビーチリゾートとしては物価が安く、元英国領のため英語が公用語(マルタ語と共に)、通貨もユーロなので謎のマイナー通貨に両替する必要はありません。

メインのマルタ島・ゴゾ島・コミノ島の3つで形成されるマルタは公共交通機関もよく整備され、宿泊施設はラグジュアリーな高級リゾートからバックパッカー向きの安宿までまんべんなく揃います。

とにかく小さいため短い時間でサクッと楽しむこともできますが、長く滞在すればするだけ様々な魅力を発掘できるでしょう。

日本からの直行便はないので最低1回は乗り継ぎが必要で、シチリア島とはフェリーでも結ばれています。

Skyscanner
シチリア島⇒マルタのフェリー予約|Direct Ferries
directferries.jpなら、シチリア島⇒マルタのフェリーを全ルートで比較して簡単に予約できます。チケットの購入はこちら。

そのためシチリア島からは日帰りツアーも出ていますが、今回マルタ観光省が発表したGotoもどきには一定の条件があります。

続いてそれを解説します。

マルタのホテルに宿泊すると最大€200還元!

 
 
 
 
 
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簡潔にまとめると、マルタのホテルに滞在することで、ホテルランクに応じて最大€200が受け取れるという内容です。

具体的には5つ星ホテル→€2004つ星ホテル→€1503つ星ホテル→€100

同じホテルランクでも宿泊料金はかなり差があるので、特に各ランクの中でも料金が安いホテルを選ぶと非常にお得なキャンペーンと言えるでしょう。

ただし日本版Gotoと同様、Gotoマルタにもいくつか条件があるようです。

還元の条件は?

マルタ政府の公式サイトから抜粋すると、

・最低3日以上宿泊すること
・ホテルのウェブサイトから直接予約すること
・国外からのゲストであること
・ツアーではなく個人旅行であること
・還元されたお金はそのホテルで使用すること

が挙げられます。

特にホテル予約サイトなどではなくホテルのウェブサイトから直接予約というのは、忘れてはいけないポイントですね。

また、還元されたお金はそのホテルの宿泊費やレストラン、スパetc.での利用に限られ、そのまま持ち帰って近所のイオンで・・・とかはダメです。マックスバリュでもダメです。

マルタにもらったものはマルタに返す、ということですね。

いつからスタート?

よっしゃ、Gotoマルタにまんまと惹かれたからさっさと荷造りして旅立つぞー!!\(^o^)/

・・・と、フットワークが軽いのは素晴らしいことですが、ちょっと待って下さい。

まだやってません。

それどころか、通常の旅行客は入国さえできません。

しかし、マルタ政府は2021年6月1日から国外からの旅行客の受け入れ再開と共に、様々な規制を緩和または撤廃する模様。

つまりGotoマルタも、この6月1日から適用される予定です(2021年4月情報)

【→追記】予定通り対象のホテルでGotoもどきは開始しています。

お隣のゴゾ島でもいいことあるってよ!

 
 
 
 
 
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さらにマルタのメインのマルタ島のお隣、ゴゾ島に宿泊するとそれに加えてさらに10%の還元があるんですってよ。

ゴゾ島はマルタ島よりひと回り小さく宿泊施設もマルタ島ほどは多くないですが、24時間運航しているフェリーで約30分で行けるのでアクセスは容易。

いくら小さいとはいえ国際空港があり首都があり多数のナイトスポットがあるマルタ島に比べ、ゴゾ島は自然がメインののどかな雰囲気が特徴です。

どちらの島に宿泊しても結局お互いの島に簡単に行き来できるので、マルタ以上にお得なGotoゴゾにするのも良いでしょう。

【5/20追記】条件や時期はホテルごとに異なる

マルタ政府公式サイトにGotoマルタの概要は載っていますが、どうやら条件や適用期間はそれぞれのホテルで異なるようです。

ランダムに検索したところ、適用時期が6月7月のみというホテルもあれば12月までのホテルもあり、また最低宿泊数も7泊など長めの所も。

そして5月20日時点でホテル公式サイトをチェックしてもそれらしき情報が載っていないホテルもあり、全てのホテルが対象ではないのかもしれません。

前述の通りBooking.comやHotel.comなどホテル予約サイトを介して予約された場合は適用外なので、それらのサイトやグーグルマップなどから気になるホテルをピックアップ→ホテル公式サイトで内容や条件を確認→予約という流れが良いでしょう。

小さい小さいと言えども一応エリート観光国家でホテルは無数にあり、探し出すとキリがないので、最初にエリアを絞るのも一案です。

また、全てがGotoマルタ&ゴゾの対象ではありませんが、人気ホテルはこちらの記事で紹介しています。

日本から渡航できる?マルタの規制は?

 
 
 
 
 
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Gotoマルタorゴゾ最高かよ!じゃ、6月になったらすぐ行くぜー!!\(^o^)/

・・・と意気揚々としているところ水を差すようで申し訳ないのですが、なにせ世界はコロナ禍の真っ只中。

少し冷静に渡航制限やマルタの状況をチェックしてみましょう。

日本からマルタへ渡航するのに規制は?

2021年4月25日現在、外務省の「感染症危険情報」でマルタはレベル3の『渡航中止勧告』となっています。

またマルタ側も日本を『Amber List/注意が必要な国』に指定しており、マルタ在住者などの例外を除いて一般の旅行客はまだ渡航できません。残念。

で、繰り返しになりますが、その渡航制限を6月1日に解除し観光業を再開させる予定だと。

そしてマルタを含むEUはいわゆるワクチンパスポートの導入をちょうどこの6月までに目指しており、ワクチン接種済み・コロナから回復済み・PCR検査の陰性結果などの条件を提示することで、到着後の10日間の隔離が免除されることになる予定です。

とは言え、コロナの状況がいかに予測しづらいかは日本国内も世界各国も同じなので、これらが100%保証されている訳ではないでしょう。

また、マルタが日本を含む各国からの渡航制限を解除しても、マルタから日本への帰国時の規制が今のままだと、陰性証明や14日間の自主隔離が必要です。

(参照:厚生労働省)

ということでGotoマルタはクリアしたとしても、Backtoジャパンの際に厄介な壁があるんですね。んー、厳しい。

マルタ国内の状況は?

 
 
 
 
 
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マルタは3月上旬をピークに新規感染者数が急速に落ち着いていることもあり、ロックダウンを徐々に緩和していっている最中です。

その要因として、マルタは世界でもワクチン接種が最も進んでいる国の一つとなっていることが挙げられます。

The New York Timesのこちらのデータによると、4月24日時点で国民の43%が1回20%がすでに2回のワクチン接種を完了。

日本の同じデータを見てみると1回接種済みが1.3%2回接種済みが0.7%なので、その差は歴然です。

マルタ国内の規制緩和&ワクチン接種が順調に進み、感染者数がこのまま下降状態をキープできれば、予定通り6月1日に渡航制限は大きく緩和されるでしょう。

そしてマルタのコロナの状況が改善すれば、いずれ自主隔離を始めとした日本帰国時の規制も解除されるはずですが、こればかりはいつになるかを予想するのは難しいですよね。

2021年4月現在日本はマルタよりさらに状況が安定した、それこそ感染者数ゼロの国を含む世界の全ての国からの帰国者に14日間の自主隔離を適用しているので、少し状況が良くなったからすぐに規制緩和!とはならないような気がします。。。

【5/24更新】EU一番乗りで集団免疫獲得!

 
 
 
 
 
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2021年5月24日、各メディアはマルタが集団免疫を獲得したことを伝えました。

LOVIN MALTAReutersの情報を参照にすると、この5月24日時点で47万4475回のワクチンが接種され、うち30万2955人が1回目18万243人は2回の接種を完了

2019年12月末のマルタの人口のうちワクチン接種可能な16歳以上は44万1186人で、その後の人口の変化を考慮すると16歳以上の全人口の70%がワクチンを1度は接種済みだそう。

新規感染者数も前週は1日平均3人、陽性率0.2%と低くなっており、このまま数字が安定していればワクチン接種者の屋外でのマスク着用義務は7月1日に廃止される見込みです。

またこの5月24日にジムやプール、レストランの規制も緩和され、コロナ前の生活に一歩一歩近づいているようですね。

【7/12更新】マルタが入国者にワクチン接種を義務化!

 
 
 
 
 
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ワクチン接種がサクサクと進み集団免疫も獲得、快調に観光業の復活に驀進しているかに思われたマルタですが、7月上旬に思わぬニュースが飛び込んできました。

マルタ政府は感染拡大に伴い一部規制を強化、7月14日以降マルタへの12歳以上の旅行者の入国条件にワクチン接種を求めるとしました。(2021年7月12日情報)

これまではPCR検査の陰性証明などがあれば入国が可能で、EU加盟国でも入国にワクチン接種を要件とするのはマルタが初めてとなります。

この発表がされたのが7月9日。5日後から施行という突然の変更に、すでにマルタ旅行の予定を立て航空券やホテルなどを予約済みだったワクチン未接種の人にとっては青天の霹靂でしょう。

こちらの記事で詳細をまとめました。

この措置が一時的なものか長期的なものかはまだ不明ですので、マルタに渡航する際は必ず最新の情報を確認してくださいね。

まとめ

密かに注目を集めている、マルタのGotoっぽいキャンペーンについて解説しました。

順調に規制緩和が進むマルタですが、やはり日本からの渡航となると予定通り6月1日にキャンペーンが開始しても、帰国時の14日間の自主隔離が解除されない限り旅行はまだ現実的ではないかもしれません。

旅行好きには苦難の道が続きますが、少しでも早く新型コロナウィルスが収束に向かい、自由にマルタ旅行ができる日が戻ることを願います。

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