イタリア最南端に浮かぶランペドゥーザ島は、ヨーロッパはもちろん世界でもトップクラスの美しく透明度の高いビーチが魅力の離島。
イタリア本土よりアフリカ大陸に近いその位置から暖かい気候が想像できますが、実際はどうなのでしょうか?
この記事ではランペドゥーザ島の気候とベストシーズンを解説します。
ヨーロッパorアフリカ?暑くて乾燥する気候
地中海の真ん中に構えるイタリアは、当然のごとく地中海性気候。
つま先の先にあるシチリア島も、地中海性気候。
しかしそのシチリアからさらに200km離れたランペドゥーザ島は、ステップ気候との噂が。
噂ってどういう事?と言いますのは、サイトにより
-ステップ気候
-地中海性気候
-亜熱帯性地中海性気候
と見解が異なるんですね。
掴みどころがないランペドゥーザ、なんか惹かれてしまいますね!
その特徴としては暑い&乾燥!と、いかにも北アフリカっぽい気候。
夏はほぼ雨が降らず、冬でもイタリア本土と比較するとかなり少ないので、どの季節に訪れても数日間滞在してずっと雨という確率は低いでしょう。
夏の暑さはお察しの通りですが、歴代最高気温記録は37.8℃と意外と低め。
周辺のイタリア各地や南欧各国、日本ですら当たり前のように40℃以上を記録しているので計測ミス疑惑が頭をよぎりますが、ともかく夏に訪れる際はたっぷりの水分補給と紫外線対策は必須です。
気温・水温・日照時間・降水量をチェック
それではより詳しい気候データを確認していきます。
ランペドゥーザは面積20.2k㎡(鹿児島県最南端の与論島とほぼ同じ)、島の最も高い地点も標高133mという地形なので、島内での気候の差は気にしなくていいでしょう。
暑い・乾燥といった前述した特徴に補足を加えると、日中と朝晩・夏と冬の気温差が少ない点が際立ちます。
そのような特徴からランペドゥーザは日本のようにハッキリとした四季はなく、植物もナツメヤシやオリーブなどいかにも北アフリカや中東っぽい樹々が主役。
そんなエキゾチックなランペドゥーザでも一応欧州イタリアなので、サマータイムを導入しています。
そのため夏時間の3月下旬から10月下旬の昼が長いのはもちろんですが、北の方の欧州各地がどんより暗い空に包まれがちな真冬でも日照時間が1日平均5〜6時間とたっぷり。
またこの青の折れ線グラフを見ると10月〜1月頃は雨が多いように見えますが、年間の降水量は300〜400mmほどで、日本の主要都市の1/4〜5程度です。
冬にヨーロッパに旅行したいけど太陽が輝いていないと無理!という人には素晴らしい候補地と言えるのではないでしょうか。
ただしこの後にも触れますが、冬は多くの宿泊施設や飲食店がごっそりクローズするので、食べる・泊まる・飲む・遊ぶetc.のオプションが夏よりずっと少なくなります。
また、服装は平均気温が示す通り、一年のどの時期でも日本より少し暖かいぐらいの想定で用意すると良いでしょう。
泳げるのはいつ?冬は微妙?目的別ベストシーズン
ランペドゥーザが一躍脚光を浴びたのは、透明度が高すぎて舟が宙に浮いているように見える海が各メディアに取り上げられてから。
島を代表するビーチ、ラビットビーチ(Spiaggia dei Conigli)はトリップアドバイザーで世界一のビーチにも選出され、兎にも角にもランペドゥーザの最大の魅力はその美しい海です。
そのためベストシーズンは当然のごとく夏!なんですが、そんな世界一のビーチが与論島クラスの大きさの島にあると聞けば、ピークシーズンがどうなるかは想像できますよね。
溢れかえる観光客の山&ホテル価格の爆上げです。
その点も考慮したうえで、ランペドゥーザのベストシーズンを見ていきましょう。
最高のビーチでとにかく遊びたい
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ピークシーズンを外した6月後半と9月がベストです。
ほぼ確実に泳げるのは7月〜9月で、気温が高くなれば6月・10月・11月でも泳げます(元気いっぱいのヨーロピアンはそれ以外の時期にも普通に泳いでたりします)
単純に泳いだりシュノーケリング、ダイビングをしたりするのが目的なら観光客がぐっと減る10月も良い時期と言えるでしょう。
ただし話題のボートが宙に浮く写真を撮るには、光と影の具合から6月〜8月の昼頃が最も美しいと言われています。
混雑を避けて静かにのんびり過ごしたい
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ビーチで泳ぐには寒すぎる11月後半から4月は、クリスマス・年末年始・イースターを除けばオフシーズンのため静かに過ごすのに最適の時期。
すでに書いたように、オフシーズン中は閉まる飲食店や宿泊施設も多く、あれこれと注文があるとお気に入りの宿やレストランを見つけるのは難しいかもしれません。
しかしその分観光客の大群が去ったオフシーズンの強みを生かして、絶景写真を好きなだけ撮ったり地元島民が通うローカルなお店を発掘したりする楽しみがあります。
混雑は避けたいけどできれば泳ぎたいという場合は、6月中旬や10月下旬〜11月上旬ならチャンスがあるでしょう。滞在日数が長ければ長いほど、気温が上がって泳げる日に当たる確率も上がります。
なるべく安く旅行したい
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同じくオフシーズンの11月から4月は概ね安く旅行しやすい時期です。
消去法で考えるとまず夏のバカンスど真ん中である7月と8月、その前後でビーチで遊べる6月と9月、それに春はイースター・冬はクリスマスがホテルが最も高くなる時期なので、避けるようにしましょう。
ただし前述の通り冬季はそもそも営業していない所が多いので、ある程度宿泊や飲食に選択する余地を残したいなら、4月・5月・10月辺りが無難。
2020年春は新型コロナウィルスの拡大によりランペドゥーザの観光業も大打撃を受けており、これが観光を再開した夏以降、さらには2021年にツアーや宿泊施設の価格に何らかの影響を及ぼすか注視したいところです。
まとめ
世界一とも言われる美しいビーチが自慢のイタリア・ランペドゥーザ島の気候とベストシーズンを解説しました。
見どころが限られた小さい島なので、7月と8月に訪れるとまず混雑は避けられません。
海で泳ぐことが絶対条件なら9月、数日間滞在できるなら6月・10月もいいでしょう。
夏の賑わいが凄まじいだけに観光客の大波が引く冬も真逆の静まった雰囲気で、写真好きやのんびりリラックス派にはメリットがあります。
日本人にとってはなかなか行ける場所ではないだけに、目的や予算に合わせて最適の日程で訪れてみてくださいね。