温泉好き必見!パムッカレだけじゃないトルコの人気温泉10選

トルコ
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東洋と西洋の交差点トルコは文化・建築・自然・グルメと見どころたっぷりの観光大国ですが、隠れたもう一つの魅力が、数々の個性的な温泉。
その代表例が世界遺産にも登録されているパムッカレですが、それ以外にも実はたくさんある魅惑のトルコ温泉をまとめて紹介します。

トルコ温泉の特徴&マップ!

トルコと言えばイスタンブール、ケバブ、カッパドキア、ケバブ・・・即座に温泉を連想する人はあまりいないでしょうが、実はトルコは東西南北で1300以上の温泉が湧き出る世界屈指の温泉大国でもあります。

そしてただ数が多いだけではなく、その特徴やロケーションも実に多種多彩。

華やかなビーチリゾートにあるラグジュアリーな温泉、ひっそりと山の中に湧く昔ながらの温泉、そして日本でもすっかりおなじみのドクターフィッシュが生息する温泉。

山にも海にも街にも温泉があるのは日本と共通で、日本で言うと高級温泉旅館のような贅沢感のある宿も、もっとリーズナブルで庶民的な宿があるのも、似ています。

大きな違いは、やはり基本的に男女が同じ大浴場にスイムウェアを着て入ることでしょう。

これはトルコに限らず欧州では大体同様ですが、中には男女入れ替え制の場所もあるので注意しましょう。

微妙に異なる各国の温泉事情は別記事で解説しています。

男女一緒でスイムウェア着用は、日本人の感覚だとんーーー・・・と感じる人もいるでしょうが、家族やカップルで一緒に入れるのはメリットではないでしょうか。

どーしてもそのスタイルに抵抗があるor慣れない場合は、個々の客室に温泉風呂が付いている温泉宿を利用するといいでしょう。

また、温泉の成分でスイムウェアが変色したり汚れが落ちにくくなる場合があるので、お気に入りの高級スイムウェアではなく捨てても良いような一着を持っていくことをおすすめします。

イスタンブールなど、ある程度の大都市に寄るならスポーツショップやデパートで現地調達しても良いかもしれませんね。

日本の温泉と同様、サクッと日帰りで利用する事もできますが、温泉がある場所が山や森に囲まれた雄大な環境であることも多いので、心身の深い癒しを期待するなら何日か滞在するのがベストです。

なおトルコの温泉は郊外にある事も多く、日程が限られた旅行者には行きづらい場所も。

温泉ではありませんが、負けず劣らずの極上の癒し体験ができるハマムはイスタンブールにもたくさんあります。

この記事ではいずれも異なる魅力や特徴を持った10の温泉を各地から厳選したので、特にトルコリピーターや長期旅行者はチェックしてみてくださいね!

①Pamukkale,Denizli/デニズリ県パムッカレ

 
 
 
 
 
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まあなんだかんだ言ってもまずはパムッカレですよね。

真っ白の石灰棚をターコイズブルーの温泉水が満たす景観はあまりにも神秘的で、『一度は行きたい』とよく言われますが、普通に何度でも行く価値があります

どっぷり肩まで浸かれる程の水量はありませんが足湯はできるので、日中の白×青の世界から黄昏時の全てがオレンジに染まるまでを、圧巻のパノラマと共にゆっくりと鑑賞するのがおすすめ。

いやーーー足湯だけじゃ・・・という人には石灰棚の丘の上にあるヒエラポリス遺跡群のまっただ中にある、アンティークプール(別名クレオパトラプール)に向かいましょう。

名前はプールでも立派な温泉で、しかも本物の遺跡が温泉内に転がりまくっているというなかなかのサプライズっぷり。

パムッカレの麓(南側)にも多数の温泉宿がありますが、北に5km程のカラハユット(Karahayıt)はいかにも温泉街!という雰囲気で、ローカル風の安宿からラグジュアリーなリゾートスパまで充実していて全体的にコスパも良いので、中〜長期滞在にも最適です。

参考サイト:https://www.pamukkale-turkey.com/ 

②Termal,Yalova/ヤロヴァ県テルマル

 

 
 
 
 
 
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イスタンブールからマルマラ海を挟んで南に位置するヤロヴァ県に、英語のThermal=温泉を意味する街テルマルがあります。

地名になっているぐらいなので当然由緒ある温泉地で、4000年前には温泉が湧いており、ローマ帝国からビザンティン帝国、そしてオスマン帝国と時代を変えても聖なる水として2000年に渡って崇められてきたそう。

美しい緑に恵まれたテルマルにはその環境にしっくりと溶け込むような温泉やハマム、ホテルが点在しており、国内外の観光客と地元民で賑わいつつも大都市のような喧騒は感じさせないのどかな雰囲気。

硫黄、ナトリウム、カルシウムが含まれた温泉は入浴・飲用共に有効で、リウマチや神経痛、婦人科系の不調に良いとされています。

ヤロヴァはイスタンブールに最も近い温泉地なので、1〜2泊のプチトリップで訪れるのも良いでしょう。

代表的な温泉施設:http://www.yalovatermal.net/(4つ星ホテル)https://limakthermal.com/main/lang=en(5つ星ホテル)

③Çekirgeなど,Bursa/ブルサ県チェキルゲなど

そのヤロヴァ県の南隣のブルサ県も、トルコを代表する温泉地が複数あります。

ブルサは罪深き絶品料理イスケンデル・ケバブの発祥地としても知られ、その破壊的なカロリーを燃焼する(した気になる)ためにも温泉やハマム巡りはうってつけ。

最も行きやすいのは県都であるブルサの中心から4kmほどのチェキルゲで、歴史を感じさせる温泉宿もモダンなスパリゾートも共に充実。

ブルサ自体が世界遺産に登録された観光名所が多い街なので、観光ついでに温泉も満喫できる一石二鳥のスポットと言えるでしょう。

車やタクシーでのアクセスに限定されますが、オイラット(Oylat)もトルコが誇る名泉の一つ。

こちらは対照的に標高700mの森林の中にある自然系温泉地で、硫黄や鉄、カルシウムを含むお湯はそのロケーションとコラボすることで絶大なヒーリングやリラックス効果を得られることでしょう。

他にもマルマラ海沿いの港街ゲムリク(Gemlik)も、ブルサやイスタンブールから行きやすい温泉地です。

代表的な温泉施設:http://www.marigold.com.tr/(英語/チェキルゲ)

https://oylat.com/(トルコ語/オイラット)

④Gönen,Balıkesir/バルケスィル県ギョネン

 
 
 
 
 
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そのブルサの西隣に位置するバルケスィル県も、ローマ帝国時代から知られる名湯が湧くエリア。

中でもギョネンは国内からはもちろん欧州やロシアからのゲストも多い温泉の街として、特に春から初秋にかけては活気づきます。

源泉は52℃と高めで、硫黄やナトリウム、炭酸ガスが含まれたお湯はリウマチ、消化器系の不調、神経痛など様々な症状の緩和が期待できるそう。

ラグジュアリーな高級リゾートよりはシンプルながら快適さを備えた中級ホテルがメインで、夏のピークシーズンを除けば全体的にリーズナブルな料金設定なので、長期滞在にも向いています

トルコ有数の米の産地としても知られているので、食べて、温泉やハマムで汗を流して、また食べて、またまた温泉で…をひたすらリピートする絵に描いたような温泉旅を堪能するのも良いのではないでしょうか。

代表的な温泉施設:https://www.gonenkaplicalari.com/

⑤Çeşme,Izmir/イズミル県チェシュメ

 
 
 
 
 
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チェシュメ(チェシメ)は、みんなの憧れエーゲ海に面したキラキラのビーチリゾート

輝くビーチにオスマン帝国時代の遺跡やミュージアム、センス抜群のショップや飲食店etc.と並んで観光客を魅了しているのが、古代から数々の人々を治癒してきたという温泉です。

ナトリウムやマグネシウムを含んだ源泉42℃〜55℃のお湯は婦人科や皮膚科、関節の不調などに良いとされ、2世紀にはすでにチェシュメの温泉を称賛するギリシャの著名な地理学者の記述が残されているそう。

7月8月は夏のバカンスシーズンで混み合いホテルや航空券の価格も高騰するので、ビーチ遊びとセットで温泉を楽しみたければ6月下旬か9月、ビーチはどうでも良いなら落ち着いて温泉も街歩きも写真撮影もグルメも満喫できる11月〜3月頃が良い季節です。

代表的な温泉施設:http://www.ilicahotel.com/

https://www.pirilhotel.com/en(リゾートホテル)

⑥Lake Köyceğiz,Muğla/ムーラ県キョイジェイズ湖

 

 
 
 
 
 
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トルコ南西部のムーラ県もみんな大好きエーゲ海に面していることもあり、数多くの観光スポットやビーチリゾートが点在する人気エリア。

華やかで、賑やかで、陽キャ全開の沿岸部各地に対して、ずいぶんと落ち着いた印象を与えるキョイジェイズ湖にも個性的な温泉があります。

それが湖の南側にあるスルタニエ(Sultaniye)の、泥温泉。

かつてクレオパトラも愛したという“若返りの泥”には硫黄やミネラルがたっぷりと含まれ、頭から爪先まで全身泥パックでツルツルの肌に生まれ変わることが期待できます。

泥だけではなく普通の温泉もあり、同じく硫黄やナトリウムを含む泉質は関節、呼吸器系、神経痛、皮膚科系などあらゆる不調に良いと古くから伝えられています。

この泥温泉で泥パック→乾いて浸透するまで日光浴→洗い流して温泉→また泥パック…を繰り返すのが神ローテーションと言われ、美容やデトックスにも最適。

このキョイジェイズ湖までボートで来れるダルヤン(Dalyan)にも名物泥温泉があり、宿泊施設や観光スポットも非常に充実しているので、ダルヤンに滞在して癒しと美容の日々を過ごしてみては:)

代表的な温泉施設:https://koycegiz.com.tr/hizmet/koycegiz-sultaniye-kaplicalari.html(トルコ語)

⑦Oruçoğluなど,Afyon/アフィヨン県オルチョールなど

 

 
 
 
 
 
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アフィヨン県(正式名アフィヨンカラヒサール県)も上質な温泉の宝庫として知られており、古くは国内の湯治客、現在では国外からリラクゼーションやリフレッシュ目的の客も多く訪れています。

アクセスのしやすさでは、県都アフィヨンの中心から車やタクシーで15分程のオルチョールが便利。

源泉約49℃のオルチョールの温泉は炭酸ガスや塩化ナトリウムを豊富に含み、関節、神経、筋肉、消化器系、婦人科系に泌尿器系などなど、全身の不調や痛みに良いとされるまさに万能湯。

また同じアフィヨン県のサンドゥクル(Sandıklı)郊外にある小さな温泉地ヒュダイ(Hüdai)も、皮膚や婦人科系、消化器系などの不調に効くとされる硫黄、炭酸ガス、カルシウムなどが含まれるお湯が特徴。

いずれも主に欧州からの温泉客をターゲットにしたモダンな施設が増えてはいるものの、バリバリの観光地とは違う昔ながらの伝統的な空気も健在で、のんびりと温泉を堪能するのにピッタリです。

代用的な温泉施設:https://www.orucoglu.com/(トルコ語/オルチョール)

https://hudai.sandikli.bel.tr/?locale=en(英語/ヒュダイ)

⑧Kızılcahamam,Ankara/アンカラ県クズルジャハマム

 
 
 
 
 
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イスタンブールのせいでちっとも存在感のないトルコの首都アンカラにも、トルコ人には古くから知られた名泉があります。

アンカラから北に約80km、クズルジャハマム四季折々の美しさを鑑賞できる国立公園がある豊かな自然に恵まれた地で、日常を忘れてじっくりと温泉体験に入り浸るにはうってつけ。

源泉は37℃〜47℃でナトリウム、カルシウム、マグネシウムが多く含まれるお湯は神経痛や消化器系の不調に加え、とりわけリウマチに良いのだそう。

標高約1000mのクズルジャハマムの冬は寒く、夏は逆にかなり暑いので、自然散策も楽しむなら春と秋がベスト。

ローカル色がしっかりと残りながらも外国人観光客向きのスパリゾートもあるので、伝統的な温泉を快適に満喫できることでしょう。

代表的な温泉施設:https://en.camhotel.com.tr/(英語/リゾートホテル)https://www.kaplicaparktermalotel.com/(トルコ語/中級ホテル)

⑨Kangal,Sivas/スィヴァス県カンガル

 
 
 
 
 
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多くの日本人にとってのトルコ旅行ではカッパドキアより東はもはや用無しと見なされる訳ですが、このアジア側のトルコではど真ん中辺りに位置するスィヴァス県に、世界でも類を見ない希少な温泉があります。

それが過疎化に歯止めがかからないカンガルという田舎街にある温泉で、こちらの約36℃のお湯にはドクターフィッシュの名称でおなじみのあの魚がうじゃうじゃと!

日本ではちょっと話のネタや時間つぶしに、などの動機でドクターフィッシュを体験する人も多いですが、トルコでは保険も適用される立派な伝統療法。

正式名称ガラ・ルファさんにパクパク角質を召し上がってもらえることで、皮膚科の不調はもちろんその独特な感覚がリラクゼーション効果ももたらすのだとか。

いやドクターフィッシュなんてそこらへんで500円でできるのに訳のわからないトルコの片田舎まで行かんでも、と思うかもしれませんが、こちらは温泉にも様々な効能があるので、ドクターフィッシュ×天然温泉の夢のコラボが実現しているのです!!

ということでぜひカッパドキアのついで(片道約300km)にカンガルにぶらり温泉旅に出かけましょう!!!

⑩Ayder,Rize/リゼ県アイダー

 
 
 
 
 
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最後に紹介するのは、黒海地方にある標高1350mのアイダー

トルコ版アルプスと呼べるような絶景が広がる高原は、ハイキングや夏の避暑地としてトルコ人のお気に入り行楽地でしたが、その温泉と共に徐々に国外の観光客にも知れ渡るようになってきています。

カルシウム、マグネシウム、硫黄などを含む源泉50℃のアイダー温泉は関節、皮膚、消化器、泌尿器など身体の内面と外面のあらゆる不調に良いとされる、神秘の水。

見渡す限りの山・川・森に囲まれた高原で極上の温泉に浸かれば、心身の浄化ができること間違いなし。

アイダーにはホテルやヴィラなど20軒ほどの宿泊施設がありますが、5月〜10月の夏季のみ営業している所が多いので、冬季に行きたい場合は予め宿泊地の情報は確認するようにしましょう。

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