フランス有数のビーチリゾートとして知られるコルシカ島は、フランス本土とは異なる独自の文化を持ち、手つかずの大自然と洗練された街が融合するユニークな島。
街ごとに多彩な特色や魅力を持つコルシカ島の中でも、特に人気の宿泊エリアを紹介します。
アジャクシオ(Ajaccio)
コルシカ島最大の都市でナポレオンの出生地としても知られるアジャクシオは、フランスを始めヨーロッパ各地からのフライトとフェリーが発着する、コルシカの玄関口。
港町らしく開放的な雰囲気に満ち溢れるアジャクシオの中心部にはセンスの良いショッピングストリートや旬の食材をふんだんに使った各種レストラン、気軽に立ち寄れるカフェやバーがぎゅっと集まり、朝から晩まで多くの人で賑わいます。
その一方で中心部から数km離れると自然そのままの幻想的な風景が広がり、メリハリの効いた滞在が楽しめるでしょう。
中級クラスの宿泊施設が中心なので、快適に滞在したいカップルやファミリーにピッタリです。
アジャクシオのおすすめポイント
・飛行機、フェリー、バス、列車が発着する交通の中心地
・自然、歴史、文化、グルメ、ショッピングをバランスよく満喫できる
・オフシーズンの冬でも多くの店や宿泊施設がオープン
ボニファシオ(Bonifacio)
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コルシカ島最南端に位置するボニファシオはお隣のイタリア・サルデーニャ島とフェリーで繋がる港町。
人口3000人余りの小さな街ながら、白い石灰岩の崖の上にへばりつくように構える旧市街は存在感抜群のルックス。
旧市街にはあまり多くの商業施設や飲食店はないので、昼は観光客でごった返していても日が暮れるとぐっと落ち着いたムードに。
中級から高級ホテルが多いため、息を呑むような眺望と共にロマンチックな滞在がしたい大人のためのエリアと言えるでしょう。
ボニファシオのもう一つの見どころは、何と言っても極上ビーチの数々。
旧市街から南東に5kmほど進んだ南海岸沿いにはプチ・スペローネビーチ(Plage du petit Sperone)を始め、手つかずの自然そのままの素朴なビーチが盛りだくさん。
北東に約20kmと少々距離はあるもののロンディナラビーチ(Plage de Rondinara)もコルシカを代表するビーチなので、ビーチ好きならまず見逃せませんよ。
ボニファシオのおすすめポイント
・崖の上に立つ絵画のように綺麗な街並み
・サルデーニャ島へのフェリーの発着地
・大小の絶景ビーチが点在
ポルト=ヴェッキオ(Porto-Vecchio)
ボニファシオの北東に隣接するポルト=ヴェッキオも、ビーチがメインの旅ならまずチェックしたい街。
約12000人が住むコルシカ第3番目の街であるポルト=ヴェッキオもマルセイユやナポリなどからのフェリーが発着する港町で、重厚なジェノヴァの門をくぐるとバラエティ豊かな飲食店やショッピングストリート、あるいはステンドグラスが見事な洗礼者聖ヨハネ教会がひしめく旧市街に入ります。
街中心部は小さい範囲にまとまり徒歩で周れますが、そこから10kmほど車を走らすとコルシカはもちろんヨーロッパでも有数の美しいビーチがいくつも出現。
贅沢なひとときを過ごせるラグジュアリーなホテルが充実する一方、B&Bやアパートメントタイプの宿でローカル気分で過ごすのも良いオプションです。
ポルト=ヴェッキオのおすすめポイント
・周辺に美しいビーチの数々
・見どころがコンパクトに詰まった旧市街
・多種多様な宿泊施設や飲食店
バスティア(Bastia)
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コルシカ北東部の港町バスティアは、およそ45000人が暮らすコルシカ第二の都市。
バスティアも国際空港があることからコルシカ北部の中心地と言え、野性的な風景が印象的なコルス岬(Cap Corse)やターコイズブルーに輝くサン=フロラン湾(Golfe de Saint-Florent)を訪れる際の拠点にも絶好のロケーションです。
街中心の旧市街には15世紀時代の建造物と近代的なお店が違和感なく溶け込み、史跡巡りとショッピング、食べ歩きを同時進行で行うことが可能。
中級クラスの宿が多めで、観光都市らしい華やかさと地元民の日常的な空気感が絶妙に融合していることから、背伸びせずにマイペースで観光・グルメ・ナイトライフを楽しみたい人に心地よい雰囲気です。
バスティアのおすすめポイント
・コルシカ北部観光の拠点にしやすい
・静と動、旧と新の調和が取れた街並み
・観光地化され過ぎていない適度なローカル感
コルテ(Corte)
沿岸部に主要な都市が集中しているコルシカの中で、内陸部のエースと言えるのがコルテ。
希少な動植物の楽園であるコルシカ地域自然公園(Parc Naturel Régional de Corse)がある島の中北部に位置し、四方を山に囲まれたその景色は海沿いの各都市とは全く別世界のよう。
山や川でのアクティビティが豊富でキャンプ場もいくつかあるので、アウトドア派には第一候補と言える街です。
その一方で大学都市でもあるため若者向きのセンスの良いお店やコスパの良い飲食店もあり、街の中心に滞在すれば夜まで食べ飲みできる便利な環境に恵まれています。
コルテのおすすめポイント
・大自然の中の圧倒的な風景美
・ハイキングからカヤック、天体観測まで様々なアクティビティ
・大学都市らしい文化施設やカジュアルな飲食店も
カルヴィ(Calvi)
再び沿岸部に戻ると、北西部のカルヴィに触れないわけにはいきません。
人口6000人にも満たないカルヴィはその規模に反して実に多くの質の高いレストランやバーが連なり、伝統的なコルシカ料理から手軽なピッツェリア、居心地の良いカフェまで1日中美味しいグルメにありつくことができます。
街の南東部に小ぶりながら国際空港があり、港町でもあることからこちらも北西部の玄関口としての役割を果たしています。
まずは街の中心の城塞から圧巻のパノラマを満喫し、庶民的なムードのカルヴィビーチでリラックスした時間を過ごしましょう。
そこから少し離れて丘の上にある同じく素晴らしい眺望のノートルダム・デ・ラ・セラ(Notre Dame de la Serra)、あるいはハイキングとダイビングを同時に楽しめるラ・ルヴェラタ半島(La péninsule de Revellata)で歴史と自然の醍醐味を満喫すれば、たちまちカルヴィに魅了されること間違いなしです。
カルヴィのおすすめポイント
・街中心から郊外まで絶景ポイントが点在
・グルメ、史跡、自然がバランスよく調和
・シンプルな宿から高級ホテルまで様々な宿泊施設がある
ポルト(Porto)
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最後に紹介するのは、更に一桁人口が少なくなりこぢんまりした村での滞在を望む人におすすめのポルト。
ポルトガルのポルトと異なりコルシカ版ポルトは人口500人余りとかわいらしいサイズながら海、川、山に恵まれた自然豊かな立地。
そのため海水浴はもちろん川と山での様々なアクティビティも満載で、子連れファミリーからアウトドア派まで飽きずに過ごすことができます。
そしてポルトから見て北のスカンドラ自然保護区(Espace Naturel De Scandola)、ジロラータ湾(Golfe de Girolata)から南のピアナのカランケ(Calanche de Piana)までは1983年に世界自然遺産に登録された、まず外せない名所。
40年近くも前から世界自然遺産としてその貴重な景観や動植物を保護していることから、年々増加する観光客に破壊されることなく断崖絶壁の奇岩群や様々な野鳥を変わらず鑑賞できる、まさに地上の楽園と呼ぶのにふさわしいスポットです。
ポルトのおすすめポイント
・海、川、山に囲まれたこぢんまりとした村
・世界自然遺産に指定された雄大な景観
・のんびり派にもアクティブ派にも◎
【おまけ】ラヴェッツィ諸島(Lavezzi Islands)
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ボニファシオからフェリーあるいはクルーズツアーで行けるラヴェッツィ諸島は、コルシカ本島よりさらに透明度が高いとも言われる美しいビーチと手つかずの自然そのままの野生の島々。
その中で唯一の有人島なのが多数のセレブが別荘を持つというカヴァッロ島で、さらにその中で唯一のホテルが4つ星のHotel & Spa Des Pecheursです。
日中は多数の観光客で賑わうラヴェッツィ諸島で夜から朝までの神聖とも言える空気を味わえるのは、宿泊客ならではの特権。
ハネムーンや記念日など特別な休暇を過ごしたい人にとっておきのオプションと言えるでしょう。
まとめ
以上のおすすめ宿泊エリアをマップに表すとこのようになります。
ここで紹介した街以外も含め、人気エリアは圧倒的に沿岸部に集中しており、内陸部には大都市はなく小さな村が点在しているような形。
ただしコルシカ島は起伏が非常に激しい地形のため、ポルト=ヴェッキオやボニファシオのような沿岸部に位置するビーチに注目が集まりがちな都市でも、内陸部は山に面しています。
また東西南北で風土や特色がずいぶんと異なるのもコルシカ島の魅力なので、日程に余裕があれば北+南や東+西、あるいは沿岸+内陸など、対象的な都市2ヶ所(以上)に滞在するのも良いでしょう。
旅の目的や予算、日数に合わせてベストの宿泊エリアを選んでくださいね!