ロンドン北西部にあるウェンブリー・スタジアムは『サッカーの聖地』とも称される、90000人の収容人数を誇る巨大スタジアム。
2021年に延期された EURO2020の開催スタジアムにも選ばれている他、様々な世界的なスポーツの試合やアーティスト達によるライブが行われており、サッカーファンでなくても1度は訪れてみたいスタジアムです。
そんなウェンブリー・スタジアムに行く際に知っておきたい、アクセスや周辺情報をまとめました。
電車&メトロの駅3つから徒歩でアクセス可能
ウェンブリー・スタジアム(以下スタジアム)にはメトロや電車の3つの駅・7つの路線からアクセスでき、ロンドン中心部から40分〜1時間ほどの所要時間です。
ロンドン中心部からやや距離はありますが、複数の駅・路線からアクセスできるのは大きなメリットと言えますね(^^)
ではそれぞれについて解説していきます。
①メトロ“ウェンブリー・パーク”(Wembley Park)駅
メトロのジュビリー線(Jubilee line)とメトロポリタン線(Metropolitan line)の停車駅です。
いずれの路線もロンドン中心部と結んでいるので、滞在先やお出かけ先の場所に合わせて利用しやすい方を使うといいでしょう。
ウェンブリー・パーク駅からスタジアムまでは徒歩15分ほどですが、真正面にスタジアムを見ながら進む形なので分かりやすく、さほど距離感も感じないでしょう。
②メトロ&電車“ウェンブリー・セントラル”(Wembley Central )駅
メトロのベーカールー線(Bakerloo line)、電車(オーバーグラウンド)のワットフォードDC線(Watford DC line)、電車のサザン鉄道(Southern Railways)、ロンドンノースウェスタン鉄道(London Northwestern Railways)の4つの路線の停車駅です。
スタジアムまでは徒歩約20分とやや遠いのですが、様々なジャンルの飲食店が多いエリアなので、スタジアムの前後に飲食をしたり雰囲気を楽しんだりしたい人におすすめです。
③電車“ウェンブリー・スタジアム”(Wembley Stadium)駅
こちらがスタジアムの最寄り駅です。チルターン鉄道(Chiltern Railways)の停車駅で、スタジアムまで徒歩7分ほど。
駅を出ると右手にウェンブリー・スタジアムのシンボルでもあるカチューシャみたいなの(呼び方)が見えるので、それを目印に進みましょう。
要注意・スタジアム内に手荷物預かり所はなし!
スタジアムに行く際に必ず覚えておきたいのは、ウェンブリー・スタジアムには手荷物預かり所やコインロッカーがないことです。
どのような試合、イベント、コンサートであってもスタジアム内にはA4サイズ以上の荷物は持ち込めません。(健康上の理由でそれに関するアイテムが必要な場合を除く)
そのためスタジアムに行く際は、持ち込める範囲内の小さいバッグのみを持っていくのがベストです。
どうしてもそれが難しい場合は、オンラインで予約して荷物を預けられるサービスでなるべくスタジアムの近くの場所に預けましょう。
利用可能時間や料金はそれぞれ異なるので、必ず利用前に確認を。
以下は代表的なサイトです。
周辺には充実したパブやカフェ、ショッピングモール
目的の試合やイベントの前後に周辺で寄り道できるのかしら、と言う人に朗報です。
ウェンブリー・スタジアムの周辺にはレストラン、ファストフード、パブなどあらゆる飲食店からショッピングモールや映画館まで揃っており、時間を持て余すことはありません。
特に雨の日や寒い季節にはカフェやパブ、モールでくつろいでいくのもいいでしょう。
買い物好きな人はうっかり買いすぎても大丈夫なようにあらかじめ荷物預かり所を予約しておくか、イベントの後に散策するといいでしょう。
ロンドン中心地の喧騒から離れた快適なホテルも
スタジアムからロンドン中心部に向かうメトロや電車は路線や曜日によっても異なりますが、目安として最終電車が23時から0時台頃です。
そのため夜に行われる試合やイベントでも間に合うはずですが、試合やイベントで盛り上がった後に駅までぞろぞろ歩いて混雑した電車に乗りたくない、という場合にはスタジアム周辺のホテルに泊まるという選択肢もあります。
スタジアム周辺には特にキッチン付きのアパートメントタイプの宿泊施設が充実しているため、グループでの宿泊や連泊に便利です。
人も交通量も集中するロンドン中心部から離れて、少し落ち着くウェンブリーに宿泊するのも良いオプションではないでしょうか。
こちらはスタジアムから1km以内の宿泊施設一覧です。
EURO2020決勝&準決勝は6万人の観客を動員!
新型コロナウィルスの影響で2021年に延期されたサッカーの祭典EURO2020の開催地の一つにも選ばれている、ウェンブリー・スタジアム。
コロナ規制としてグループステージの3試合はキャパシティの25%に当たる22500人の観客動員に留めてきましたが、準決勝×2と決勝の計3試合は6万人まで拡大することが決定しました。
この変更により、新たなチケットが販売される可能性も。
英国には国外からの渡航者に厳しい制限があるため国外在住者の観戦はまだ壁がありますが、イギリス在住者はチャンスがあるかもしれませんよ。
【2021年6月28日更新】決勝T4試合のチケットが追加販売!
2021年6月28日、観客動員拡大に伴いウェンブリー・スタジアムでのEUROの残りの4試合のチケットが販売が開始されたことが、UEFA公式サイトで発表されました。
追加販売されているのは、
-6月29日(火)イングランドvsドイツ(ベスト16)
-7月6日(火)&7日(水)対戦カード未定(準決勝)
-7月11日(日)対戦カード未定(決勝)
いやいやいや、イングランドvsドイツめっちゃ観たいけどギリギリ過ぎるでしょ!と大急ぎでロンドン行きの航空券をチェックしているあなた、落ち着いてください。
同ページによるとこのチケット販売は、英国・アイルランド・マン島・ガーンジー島・ジャージー島の在住者に限定するとしています。
そのため日本在住者はもちろん、ベスト16の対戦国ドイツ在住であっても購入はできないということになります。
決勝も準決勝も世界のほとんどの国のファンは生観戦できないのは非常に残念ですが、英国を始め上記の各地に住んでいる幸運な人はUEFAのチケットポータルをチェックしてみてはいかがでしょう。
EURO2020以降もイベントは多数!
さてこちらの記事は元々2021年に行われたEURO2020の前に書いたものなのでそのEUROに関しての内容がメインになってしまいましたが、上にも少し触れたように、ウェンブリー・スタジアムはスポーツから音楽まであらゆるイベントに使用されています。
特定のクラブの本拠地にはなっていないため毎週定期的に試合がある訳ではありませんが、例えばサッカーイングランド代表の試合やイングランドのカップ戦、さらに2023/24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝、そしてEURO2028の開催地にも決定済み。
サッカー以外にもラグビーやボクシング、そして世界的アーティストのライブや夏フェスなど、バラエティ豊かなイベントが年間を通して開催されています。
その多くはスタジアム公式サイトからチケットを購入できるので、こちらからスケジュールと共にチェックしてみましょう。
ただし、当然ウェンブリー・スタジアムクラスのスタジアムで開催されるイベントは規模も大きいため、チケットが取りづらかったり高額になったりする可能性も。
また前述の通り365日いつでもイベントがある訳ではないので、旅行のついでにふらりと立ち寄ってその場でチケットを買って・・・とはいかないかもしれません。
最も参加しやすいのは基本的にイベント開催日を除いて1年中行われているスタジアムツアーで、この聖地の歴史や栄光をじっくりと堪能することができます。
こちらも公式サイトから事前予約していくのが確実と言えるでしょう。
まとめ
サッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムのアクセスと周辺情報をまとめました。
ロンドン中心からやや距離はあるものの、複数の行き方があるため旅行者でも行きやすいスタジアムとなっています。
またウェンブリーは初めてロンドンを訪れる人が滞在するような王道エリアではありませんが、リピーターやとにかくスタジアム観戦を楽しみたい人は、周辺に宿泊するのも一案。
試合やイベントそのものを楽しむのはもちろん、試合前の白熱した盛り上がる雰囲気や周辺での散策もぜひ満喫してくださいね!