ギリシャの中で最大の島であり、数多くの美しいビーチ、史跡、街歩きなどを求めて世界中から観光客が訪れるクレタ島。
ギリシャの島というといつも晴れていて暖かいイメージですが、実際はどうなのでしょうか?
この記事では特に初めてクレタ島を旅行する人が知っておきたい、クレタ島の気候とおすすめの時期を解説していきます。
ギリシャで最も暖かいと言うのは本当?
クレタはギリシャの3000を超える島々の中でも極めて南方に位置するため、特に暖かいのが特徴です。
こちらの記事でギリシャ代表としてクレタを取り上げたのも、ヨーロッパでは有数の冬の避寒地だから。
つまりクレタはギリシャで一番暖かい島!!\(^o^)/
、、、と思いきや、違うようです(´・ω・`)
どうやらカルパトス島(Karpathos)というクレタのすぐ北東にある島が、僅差ではあるもののギリシャでナンバーワンの暖かさだそうです。無念。
しかしそれでもクレタが他のギリシャの主要な観光地、例えば首都アテネやミコノス島よりも冬の平均気温が数℃高いのは事実です。
もっとも北欧の人たちが自国の極寒から逃れるために飛行機で3〜4時間ほどのクレタに逃げ込むのと違い、わざわざ日本から半日以上かけて避寒目的で行くほど暖かくはないです。
が、例えば冬にヨーロッパを旅行したいけど寒いのは苦手、などという人には良い選択肢と言えるでしょう。
クレタの平均気温・降水量・日照時間
基本的に南欧の気候の特徴として、夏は高温で乾燥、冬は涼しく湿潤という点があります。
日本はほとんどの地域で冬より夏のほうが雨が多いので、この点が明らかに異なります。
クレタもこの特徴をそっくりそのまま当てはめたような気候です。
ここではクレタの北海岸にある首府イラクリオ(Heraklion)の年間の気候を取り上げました。
データはサイトによって若干異なるため、あくまでも参考程度に留めてくださいね。
参考サイト:Holiday Weather、Climatestotravel.com
イラクリオ以外の地域の気候の特徴としては、
- 北西部はやや雨が多く、東部は少ない
- 南部は北部よりやや気温が高い
- 山間部は気温が低い
が挙げられます。
クレタの宿泊施設はほとんどが海岸沿い、特に北側に多いので、その中で滞在場所を選ぶ場合には気候の差はあまり気にしなくていいでしょう。
少しでも暖かい場所が良ければ南海岸沿いの街を選ぶこと、そして内陸の宿に滞在する場合やハイキングに行く場合は何月だとしても防寒対策を忘れないようにしましょう。
クレタの目的別のベストシーズン
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クレタに限らずギリシャへの観光客は年々増加傾向にあり、時期によっては非常に混みます。
またクレタはギリシャ最大の島なだけあり、定番のビーチ以外にも観光のオプションがとても豊富。
そのため一言でベストシーズンと言うのは難しいので、それぞれの目的別におすすめの時期を紹介します。
とにかくビーチで泳ぎたい
6月中旬から10月上旬であれば、ほぼ確実に泳げます。
5月や11月でも暖かい日には多くの観光客が海水浴を楽しんでいますが、毎日必ず泳げるほど安定して気温が高いわけではありません。
5月や11月は夏より遥かに観光客が少ないので泳げればラッキーですが、確実に快適に泳ぎたいのであれば6月から10月上旬がベストです。
史跡巡りや街歩きを楽しみたい
暑すぎず雨も多くない3月下旬から5月、または10月から11月が最適です。
クノッソス宮殿やファイストス遺跡などの人気観光スポット、あるいは山や渓谷でのトレッキングなどアクティブに歩き回るのに気持ちの良い季節です。
混雑度も落ち着いていますが、移動祝日のイースター期間中は例年混み合うので注意が必要です。
混雑を避けてゆっくり旅行したい
11月中旬から3月中旬は閑散期という単語がピッタリの静けさです。
この時期はクローズする宿泊施設や飲食店も多いですが、イラクリオ、ハニア(Chania)、レティムノ(Rethymno)といった大きな都市であればいくらでも選択肢はあります。
有名な史跡やミュージアムが空くのはもちろん、多くの観光客向きの店が閉まる閑散期は地元民が通う飲食店やナイトスポットが分かりやすくなるので、ローカル気分で楽しめるのもポイントです。
なるべく安く旅行したい
10月から5月頃までは、概して安いです。
ただし日本の祝日であるゴールデンウィーク、そしてギリシャの祝日のイースターと両国共通のイベントであるクリスマス〜年末年始は当然のことながら高くなります。
また、この時期でも航空券や宿泊費は日によってかなり変動するので、可能な日程での料金を色々検索してみるといいでしょう。
クレタ旅行で狙うべき月&外した方が良い月は?
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『暑い・混む・高い』7〜8月は避けた方が無難
観光客の増加と地球温暖化が顕著な今、7月から8月のクレタ旅行はなるべく避けた方がいいでしょう。
クレタの夏はカラッとしているので日本のようなジメジメした不快感はないものの、すぐ喉が渇くので大量の水分を持ち歩く必要があります。
2017年にはイラクリオで45.9℃を記録するなど熊谷市民も青ざめるほどの猛暑ぶりで、熱中症対策も必須。
クレタに限らずギリシャ各地、さらに南欧各地の森林火災のニュースはもはや毎年恒例レベルになりつつあり、数万人の住民や観光客が避難を強いられることも。
それでも夏の休暇に訪れる観光客は途絶えるどころか増加しているので、宿泊施設や飲食店、人気ビーチは軒並み満室や大混雑といった状態。
それでいて、ホテルの宿泊料金が一年で最も高い季節でもあります。
この時期を避けても充分泳げる季節はありますし、お金と体力を浪費しないためにも極力別の月に訪れるようにしましょう。
泳ぎたいなら真夏の前後がベスト
やはりクレタの大きな魅力はビーチなので、泳ぎたいのであれば6月・9月・10月がベスト。
泳ぐことにこだわらず写真撮影や散策のみで良ければ、春の4月・5月も気候的には素晴らしい時期です。
逆に11月から3月は雨が増え昼も短く、クローズするお店や施設も多く見られることから一般的にベストシーズンと言われることはまずないですが、旅行料金の安さと観光客の少なさは大きなアドバンテージ。
ガヤガヤした雰囲気が苦手でのんびりした休暇を過ごしたいなら、冬はイチオシです。
どの時期にも明確なメリットがあるので、あなたにとってのベストの月を選んでクレタ旅行を満喫してくださいね。