かねてから注目されていたサッカー日本代表久保建英選手の移籍先が、1年の期限付きでビジャレアルに決定しました。
しばしばヨーロッパの舞台でも躍進するクラブとは反対に、街としては非常に小さい規模のビジャレアル。
そのスタジアムのアクセスや周辺情報をまとめました。
サイズは小さくてもインパクト大のルックス！
Ver esta publicação no Instagram
少なくともある程度サッカーが好きな人であれば、ビジャレアルという名前ぐらいは聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
筆者は世代的にビジャレアルと言えばリケルメ、リケルメと言えばビジャレアルな訳ですが、ビジャレアルは世界最高峰のスペインのリーガ・エスパニョーラで、2000/2001シーズン以降1度だけ2部リーグに降格したのを除いて、常に1部リーグに所属しています。
さらに2部から1部に舞い戻った2013/2014シーズン以降は2018/2019に14位と低迷した以外はずっと4〜6位をキープし、チャンピオンズリーグorヨーロッパリーグの常連となっている極めて安定した実力を持つ強豪クラブ。
となると名前もなんか立派だし、さぞかし大都市なんだろうなと思いきや、ビジャレアルの街そのものはなんと人口約5万人のなんともかわいらしいサイズ。
同じ地中海側の大都市であるバルセロナとバレンシアの間にある絶好の位置ながら、その2都市や地中海リゾートのイビサ島やマジョルカ島が世界中に知られた観光地であるのに対し、ビジャレアルは正直マイナーです。
ビジャレアルの街全体の人口がバルセロナの本拠地カンプ・ノウの収容人数のおよそ半分なので、本拠スタジアムも当然コンパクトでキャパは約25000人。
それでも人口の半分と思えば立派ですが、小さい上にサッカー専用スタジアムなのでピッチと客席が間近で、臨場感あふれる白熱した雰囲気が楽しめるでしょう。
チームカラーのイエローがド派手な外観は2005年に翌シーズンのチャンピオンズリーグ出場前に、UEFAの規定に合わせて改修を行なった際にお披露目されました。
また2017年にそれまでの名称エスタディオ・エル・マドリガルからエスタディオ・デ・ラ・セラミカに変更。
スタジアムは1923年完成で100年近い歴史を誇りますが、前述の2005年の改修のおかげで非常にモダンな印象を与えます。
ちなみにビジャレアルの街自体は海に面していないものの、温暖な地中海性気候に属するバレンシア州にあるため、基本的にシーズン中の9月から5月頃は暑すぎず寒すぎずの快適な気候が期待できます。
街中心から徒歩で行ける抜群のアクセス！！
Ver esta publicação no Instagram
そんな小さい街なだけに、スタジアムへのアクセスは実に容易。
スタジアムは鉄道駅ビラ−レアル（Vila-real）から北西におよそ1.5kmなので、徒歩20分程度で行けます。
さらに駅とスタジアムの中間に街の中心である旧市街が広がっているので、駅からスタジアムに行く途中あるいは帰る際にバルやレストランに立ち寄ることも可能。
そのためビジャレアルに滞在するなら旧市街（スタジアムまで徒歩10分前後）がベストですが、駅周辺でも充分徒歩圏内です。
ただしスペインはキックオフが21時とか22時とかなかなかツッコミどころ満載な時間になることがあるので、キックオフが夜遅い場合はなるべく近くの宿に宿泊するのが無難です。
ビジャレアルは特別治安が悪い街ではなくむしろ観光客が溢れる大都市より安全ではありますが、国全体で考えるとスリやひったくりなどの軽犯罪の数は日本との比ではないので、試合観戦時には貴重品は持たず必要最低限の物だけ持参しましょう。
【悲報】ビジャレアルには宿泊施設が少ない
夜遅い場合は近い宿の方がいいぜ！と勧めておいてこんなことを切り出すのもアレですが、ビジャレアルには宿泊施設が少ないです。
試しにBooking.comで適当に9月の週末（記事を書いている時点でおよそ1ヶ月後）のビジャレアルで検索したところ、予約可能な宿が3軒のみ、しかも旧市街にはゼロでした(´・ω・`)
実際には民泊も含めもう何軒かはあるはずなのですが、新型コロナウィルスの影響なのか、日程を変えて検索しても出てくるのは同じ3軒のみ。
とは言え無観客試合が終わり実際にスタジアム観戦できる日が来たとして、おそらくそのほとんどは地元民でしょうから、もしその時に3軒宿泊可能な宿があれば充分な気もします。
しかし久保氏効果で世界各国からビジターが殺到する可能性もゼロではないので、ビジャレアル周辺で宿泊施設がそれなりに豊富な街もチェックしてみました。
周辺の滞在候補地①カステリョン・デ・ラ・プラナ（Castellón de la Plana）
Ver esta publicação no Instagram
ビジャレアルから北東におよそ7kmのカステリョン・デ・ラ・プラナは人口約17万人とビジャレアルの3倍以上。
同じサイト・日程で検索したところ20軒以上の宿が宿泊可能と出てきたので、少なくとも新型コロナウィルスで予期せぬロックダウン等が起きない限りは、空き室を探すのは問題ないでしょう。
ビジャレアル→カステリョンはバスが電車があり電車の方が早い（所要時間6〜8分）ものの最終列車が17時台のため、キックオフが昼の試合でないと厳しそうです。
一方バスは最終が21時40分とのことで電車よりは遅いですが、やはりキックオフが20時以降だと無理ですね(´・ω・`)
さらに月曜から金曜は30分に1本ですが土日は90分に1本というやる気のなさ・・・さすがスペイン。
ただこれはコロナによる変則スケジュールらしいので、状況により変更になる可能性があります。
こちらの公式サイトの“VILA-REAL – CASTELLÓ”から確認するといいでしょう。
（以下スペイン語の翻訳例）
DE LUNES A VIERNES＝月曜から金曜
SALIDAS DE VILA‐REAL DE: 7:10 H. A 21:40 H. CADA 30 MIN. ＝ビジャレアル発 始発7:10最終 21:40、30分おき
SÁBADOS Y DOMINGOS＝土日
周辺の滞在候補地②ボリアナ/ブリアナ（Borriana）
ビジャレアルから南東に6kmほどのブリアナはスペイン地中海沿いに無数にあるこぢんまりとした美しいビーチタウンの一つで、カステリョン程ではありませんが宿泊施設が点在しています。
ではビジャレアル→ブリアナの最終バスはどうかなと見てみると、、、21時(´・ω・`)
コロナの影響がなくなっても最終が0時になるとは到底思えませんが、こちらも同じサイトの“BURRIANA – VILA-REAL – CASTELLÓ”から時刻表をチェックできます。
つまりビジャレアルから近くてそれなりに宿泊施設が多いこの2つの街でも、キックオフが夜の場合は公共交通機関での移動は無理で、タクシーや同様の配車サービスを利用する必要があるということですね。
ビジャレアル→カステリョンのタクシー料金目安は€21、ビジャレアル→ブリアナは€17です。
周辺の滞在候補地③バレンシア（Valencia）
最後に距離こそ少し離れますが、バレンシア州の州都でスペイン第三の都市あるバレンシアも紹介します。
ビジャレアルからバレンシアは南に65kmほどで、バスまたは電車で約1時間で行くことができます。
こちらもあくまでも2020年8月現在の情報ですが、電車は最終が20:41、バスは21:25となっています。
ということでもはや驚きはありませんがバレンシアにも深夜バスや電車はないので、夜の試合時には帰りの移動がタクシーなどに限られます。
逆に昼の試合であれば電車もバスも充分あるので、宿泊施設が最も充実し観光都市としても見どころの多いバレンシアに滞在するというのは良い選択肢と言えるでしょう。
ビジャレアル→バレンシアの片道正規料金は電車が€5.65、バスが€6.1です。
電車情報（英語）https://www.renfe.com/es/en
バス情報（英語）http://www.hife.es/en-GB
まとめ
久保建英選手が期限付き移籍したことで多くの注目を集めるビジャレアルのスタジアム情報を解説しました。
ビジャレアルは小さい街で宿泊施設のオプションが少ないので、試合観戦時には周辺の街も含めて宿泊先を決めると良いでしょう。
試合が夜であれば交通面と安全面から、なるべくスタジアムから近い宿にするのがベターです。
逆に交通機関の時間の心配がない昼なら、安宿からラグジュアリーなホテルまで数・タイプ・ランク全てが充実したバレンシアに滞在することで、よりお好みの宿を探せる利点があります。
スタジアムを訪れる際はぜひ参考にしてみてくださいね。
