観光大国ギリシャの中でも屈指の人気を誇る、サントリーニ島。
青いドーム型の屋根に白い壁という典型的なギリシャの風景と共に、インパクトのある数々のビーチも魅力のポイントです。
そんなサントリーニの人気個性派ビーチを、7ヶ所厳選して紹介します。
王道の白い砂浜ビーチはない代わりに個性派揃い!
ギリシャは、欧州はもちろん世界でもトップクラスの美しいビーチの宝庫として知られています。
少なくともギリシャ旅行を計画している人や実際に行ったことがある人であれば、一度は真っ白の砂浜にどこまでも透き通るターコイズブルーの海の写真や映像を、インターネットやガイドブックを通して見たことがあるはず。
が、残念ながらそのヨダレものの白×青のビーチはサントリーニにはありません。
サントリーニは火山島のためサラサラの白い砂浜がなく、あるのはその正反対のド迫力の真っ黒の砂浜やワイルドな崖を背景にしたゴツゴツしたビーチ。
そのためいわゆる正統派の美しいビーチを求めるならサントリーニよりずっと良い行き先が他にゴロゴロあるのですが、せっかくサントリーニを訪れるならその個性的なビーチに立ち寄る価値は充分あるでしょう。
サントリーニでは7月〜9月であればほぼ確実に泳げ、6月と10月も気温が上がれば快適に泳ぐことができます。
注意点として、黒い砂浜は太陽の熱で非常に熱くなりやすいので、特に真夏の日中は裸足で歩くのは危険です。
7月8月は混雑が激しく旅行代金も上がるピークシーズンでもあることから、可能であればその前後の時期に訪れるといいでしょう。
もし泳ぐことが目的ではなく写真撮影や散策がしたいだけなら、人で溢れかえる夏よりずっと静かな冬の方が良いのは言うまでもありません。
ただ冬はカラッと晴れる日が少なく、曇りや雨の日が夏より増えることは考慮しておきましょう。
Perissa Beach/ペリッサ ビーチ
サントリーニの南東にあるペリッサ ビーチは、正にザ・サントリーニという感じの黒々とした砂と小石がミックスしたビーチ。
浜が黒いので水の色も他のギリシャの島々で見られるような明るいターコイズブルーには見えませんが、透明度は申し分なく、シュノーケリングにも最適です。
ビーチに沿って無数のレストランやカフェ、ナイトスポットがあり、若いカップルからファミリーまで誰もが楽しめるサントリーニを代表するビーチ。
サントリーニの水準では宿泊料金もリーズナブルなので、長期滞在してのんびりするのもおすすめです。
Kamari Beach/カマリ ビーチ
この投稿をInstagramで見る
そのペリッサ ビーチから丘を挟んで北にあるのが、カマリ ビーチ。
こちらもペリッサ ビーチと同様サントリーニで最も有名なビーチエリアで、宿泊施設や飲食店に困ることはありません。
特にファミリーには一番人気で、インパクトのある黒いルックスの浜であるのは同じくですが、子供連れでも安心して海で遊んだり目の前のレストランでゆっくり食事やカフェを楽しんだりと、過ごし方は自由自在。
ペリッサとはウォータータクシーや1時間半ほどのハイキングで行き来ができますが、サントリーニのメインタウンであるフィラや空港により近いのはカマリなので、アクセス重視ならこちらがベターです。
Red beach/レッド ビーチ
その名が示す通り、赤茶けた迫力たっぷりの崖が印象的なレッド ビーチ。
サントリーニは『黒』を強調するビーチが多いため、鮮やかな朱色のレッド ビーチはひときわ存在感があり、透き通る青い海とのコントラストはとてもフォトジェニック。
ビーチに下りるにはちょっとした崖を下っていく必要があり、ビーチサンダルでは困難なので注意しましょう。
(ボートでもアクセス可能)
人気ビーチの上あまり広くないので、ピークシーズンはかなり混雑します。
時間が限られている人や泳げない時期は、へっぴり腰で下まで降りず崖の上から写真を撮るだけでもいいでしょう。
Ammoudi Bay/アモウディ ベイ
この投稿をInstagramで見る
こちらは正確に言うとビーチではなく湾ですが、アモウディ ベイは間違いなくサントリーニの絶景スポットでは上位にランクインします。
世界一とも言われる夕日で知られるイアから崖を下っていくと現れる、小さくてかわいらしい漁村アモウディ。
新鮮なシーフードが自慢のこの村を過ぎて5分ほどの場所に、岩場から海へジャンプして飛び込める爽快なスポットにたどり着けます。
崖の上の世界的な観光地イアとは正反対の手つかずの岩場の海のため、シュノーケリングやダイビングにもピッタリ。
ひと泳ぎした後には、アモウディやイアで至高の夕日を眺めながら絶品シーフードを頂くのもいいでしょう。
Katharos beach/カタロス ビーチ
カタロス ビーチもイアから行ける人気ビーチの一つ。
こちらは適当に岩からジャンプしやがれスタイルではなく、サラサラの砂ではないものの小石の浜になっているので、ゆっくりくつろぐことができます。
とは言えビーチには設備という設備はなく全くと言っていいほど観光地化されていないため、純粋に海水浴や日光浴がしたい人向き。
島の西側にあるビーチということもあり、世界二だか三だかの夕日(推定)をイアよりもずっと人の少ない静かな環境で鑑賞できるのも魅力です。
Vlichada Beach/ヴリチャーダ ビーチ
この投稿をInstagramで見る
島南部のヴリチャーダ ビーチはサントリーニらしい黒い砂や小石の背後にに白い崖がそびえ立つ、広々としたビーチ。
カマリやペリッサほど多くの設備やサービスはないもののパラソルやサンベッドのレンタルや何軒かの飲食店もあり、便利さと原始的な自然のバランスが良いスポットです。
フィラなど主要エリアから充分日帰りで行けるロケーションですが、のんびりした休暇を過ごしたいならヴリチャーダに滞在するのも良いオプションになるでしょう。
クルーズツアーやミュージアム巡り、フィラやイアよりずっとお手頃なレストランなど、こぢんまりとした港町ならではのメリットがありますよ。
Caldera Beach/カルデラ ビーチ
この投稿をInstagramで見る
近年サントリーニで注目エリアとして新たなセンス抜群のホテルが続々と作られている、アクロティリ。
そんなアクロティリにあるのがカルデラ ビーチで、その名の通りカルデラ側の貴重なビーチの一つです。
ビーチのすぐ脇にダイビングショップがあることからも分かるように、元々ダイビングスポットとして人気だったこのビーチはアクロティリの発展と比例して徐々に海水浴客も増えてきていますが、それでもまだ穴場的な存在。
右手にサントリーニの象徴的な風景であるカルデラを眺めながらのビーチでのひとときは、贅沢そのもの。
現在は多くの設備がない素朴なビーチですが、このまま知名度が上がっていけばカマリやペリッサのような遊・食・飲・泊が全てバッチリ完備したサントリーニを代表するスポットになるかもしれませんね。