エーゲ海のほぼ中央に位置するナクソス島は、古代遺跡や絶景ビーチ、白壁の伝統的な建物がフォトジェニックな、ギリシャらしい景観が人気。
この記事ではモダンなビーチリゾートからひっそりとした漁村まで、ナクソス島の個性溢れる人気宿泊エリアをまとめました。
ナクソス島のおすすめ宿泊エリアマップ
ナクソス島はギリシャの地図でちょうど中心、ギリシャ観光の不動のエースであるミコノス島を北・サントリーニ島を南に臨む絶好の場所に位置します。
そのため周辺の島々と共に訪れるのに便利で、特に夏のピークシーズンは多くの観光客で賑わいます。
それでも他の超メジャーな島に比べると素朴で昔ながらの面影を強く残しているエリアもあり、その華やかな観光地⇔のどかなローカルっぽさというギャップもナクソス島の魅力の一つ。
ナクソス島は約430k㎡、日本で言うと種子島と同じぐらいの大きさですが、1000mを超える山もあり、そのサイズの割には起伏に富んでいます。
その中で観光客に人気の宿泊エリアは西海岸に集中しており、特に初めてのナクソス島旅行で日程が短いのであれば、観光スポットが多くアクセスも便利なこの西海岸のいずれかの都市/村に滞在するのが王道と言えるでしょう。
一方でその王道エリアを少し離れるとグッと観光客が少なくなったり、良い意味での田舎っぽさがにじみ出てきたりするので、リピーターや中〜長期滞在の旅人が定番にプラスαの発見や体験をしたい場合には良いオプションに。
この記事では王道エリアと穴場エリアの両方から、人気宿泊エリアをピックアップしました。
いずれも魅力あふれるエリアですが、注意点として、オフシーズンである冬は多くの宿泊施設や飲食店がクローズしてしまう事を頭に入れておきましょう。
数軒しか宿泊施設がない小さな村だとオフシーズンは全く冬眠状態の可能性があるため、基本的に冬はナクソス・タウンなど大きな都市に滞在するのが無難です。
①ナクソス・タウン/Naxos town
すでに名前を挙げたナクソス・タウン(またはナクソス・コラ)は、ナクソス島最大の街であり宿泊施設も最も充実した、滞在地としては文句なしのナンバーワン候補。
ただ数が多いだけではなく、リーズナブルな安宿からラグジュアリーな高級リゾートホテル、あるいはマイペースに滞在できるアパートメントなど、タイプ・ランク・コストもまんべんなく揃っています。
そのためカップル・子連れファミリー・一人旅と、あらゆる旅人に適した宿が見つかるはず。
国際空港、他の島々とのフェリーが行き交う港、そしてバスターミナルがあるのに加え、各種現地ツアーの多くもこのナクソス・タウンで申し込めるので、旅の拠点にするのにこれ以上便利な場所はありません。
それに加え白壁の街並みやおしゃれなカフェ、ショッピングストリートもあり、景観の素晴らしさも見逃せないポイントです。
ナクソス・タウンのおすすめポイント
- 空港・港・バスターミナルがある交通の中心
- あらゆる宿泊施設や飲食店が揃う島最大の街
- 白×青のギリシャらしい印象的な街並み
②Agios Prokopios/アギオス・プロコピオス
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空港からナクソス・タウンとは逆方向の南西に向かうと、美しい砂浜とターコイズブルーのビーチが広がるアギオス・プロコピオスに辿り着きます。
こちらはより広々としたビーチを目の前にし、ナクソス・タウンよりはずいぶんと落ち着いた雰囲気。
それでも充分な宿泊施設・レストラン・カフェ・マリンスポーツのオプションがあり、静と動のバランスが取れたエリアです。
このアギオス・プロコピオスと南隣のアギア・アンナ(Agia Anna)は互いに歩いて行ける距離で、アギア・アンナにも上質な宿が目白押しなので、併せてチェックするといいでしょう。
いずれの街もナクソス・タウンまでバスで15分程度です。
アギオス・プロコピオスのおすすめポイント
- ナクソス・タウンに近い自然豊かなビーチリゾート
- 多くの施設やサービスが完備
- アクティブ派にものんびり派にも◎
③Plaka/プラカ
そこからさらに南に進むと現れるのが、ナクソス島で最大のビーチがあるプラカ。
約4kmにも渡る黄金色の砂浜と透明度の高いビーチはナクソス島はもちろんギリシャ全体でもトップクラスの絶景ビーチで、とにかく海が好き!海で遊びたい!!という人は要チェックのエリアです。
プラカは街の規模としてはコンパクトですが、リーズナブルなスタジオから高級ヴィラまで宿泊施設の選択肢は豊富で、年代や目的を問わず滞在できるでしょう。
ナクソス・タウンからはバスで約25分なので、昼はそちらで思いっきり観光やグルメを満喫して、夜は騒がしくないプラカに泊まるというのも良い過ごし方です。
プラカのおすすめポイント
- ギリシャでも有数の絶景ビーチ
- 大自然の中に調和した様々な宿泊施設
- ナクソス・タウンに近すぎず遠すぎずの絶妙なロケーション
④Pirgaki/ピルガキ
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ピルガキは観光客も利用する機会が多いバス3号線の最終停留所で、ナクソス・タウンからは約1時間かかります(車だと30分ほど)。
この距離のおかげもあり、ピルガキまで来ると一気に人工的な施設が少なくなり、手つかずの自然がそのまま残った原始的な風景がメインに。
宿泊施設や飲食店も決して多くはありませんが、ガヤガヤとした喧騒から離れて純粋にビーチでのアクティビティなど自然の醍醐味を堪能するのには最適の環境。
夏のピークシーズンでも混雑しにくく、宿泊する人はさらに限られるので、昼の観光客が去った後はロマンチックに夕日鑑賞や天体観測をしたり、こぢんまりとしたタベルナでローカルグルメをじっくりと味わったりと、スローライフな時間を過ごしてみては:)
ピルガキのおすすめポイント
- 喧騒とは無縁の豊かな自然
- 観光地化され過ぎていない程よいローカルっぽさ
- シンプルでリラックスした休暇に◎
⑤Apollonas/アポロナス
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島の西海岸に華やかなビーチリゾートが連なり多くの観光客で賑わうのとは対照的に、東海岸は時が止まったかのような小さな村が点在します。
その中の一つが北東部にあるアポロナスで、数軒の宿泊施設、庶民的なタベルナ、素朴なビーチ、教会、そして丘の上には未完成の巨大像。
ガイドブックの表紙を飾るような目立った観光スポットは一切ありませんが、日常的で背伸びしないありのままのナクソス島を感じることができる、昔ながらの漁村です。
エーゲ海ビーチで遊んでは疲れたらタベルナやカフェで一休み、伝統的なギリシャ料理と共に新鮮なシーフードで舌鼓を打ち、再び海へ・・・を飽きるまでリピートする、典型的な夏のバカンスを楽しみましょう。
アポロナスのおすすめポイント
- ギリシャならではの原風景が残る漁村
- コスパの良い宿泊施設や飲食店
- 穴場スポットの多い東海岸の拠点にも便利
⑥Halki(Chalki)/ハルキ
最後に紹介するのは島のど真ん中、かつてナクソス島の州都でもあったハルキ。
ナクソス島の内陸部にも幾多もの伝統的で美しい村が残っており、特に景観が良いとされる村の1つがこのハルキです。
ハルキはナクソス・タウンからバス1本30分で行けるため夏にはこのフォトジェニックな風景を求めて多くの観光客が訪れますが、宿泊する人は少なめ。
そのため夜から朝にかけては宿泊者でこの絵画のような村を独占でき、時間を気にせず落ち着いて散策できるのは嬉しいポイント。
特にビザンティン帝国&ヴェネツィア帝国時代の教会を始めとした建築物は必見で、現代的なカフェやギャラリーと違和感なく共存しています。
ハルキのおすすめポイント
- かつての州都らしい歴史的な建築物の数々
- ナクソス島有数の風光明媚な村
- 宿泊施設が少ないため夜は静か