イオニア諸島のザキントス島はギリシャ本土に近いこともあり、ギリシャで最も人気の島の一つ。
島の東西南北に美しいビーチを始めとした見どころが多数存在するため、どこに宿泊するかは重要です。
この記事ではザキントス島を訪れる際に知っておきたい、人気宿泊エリアをまとめました。
Zakynthos/ザキントス
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ザキントスは人口約10000人で、ザキントス島最大の街。
人口で見るとずいぶんとかわいらしいサイズですが、ザキントスは国際空港に加えギリシャ本土・イオニア諸島の他の島々・イタリアとフェリーで繋がる港街でもあることから、ザキントス島の玄関口と言えます。
島内の観光という点でも、このザキントスを中心に各地にバスが走り、多くのツアーも申し込めることから、レンタカーではなく公共交通機関や現地ツアーで周りたい人には特に便利。
かつては“南のヴェネツィア”と呼ばれたほどの荘厳な街並みは、残念ながら1953年の大地震と火災でほぼ壊滅してしまい、現在のほとんどの建物はその後に再建されたもの。
そのため全体的にモダンでスタイリッシュな雰囲気で、宿泊施設もリーズナブルな安宿からラグジュアリーなリゾートホテル、グループでの滞在に最適のヴィラやアパートメントなど多種多様なタイプが揃います。
ザキントスのおすすめポイント
・空港&港で国内外と結ばれる島の中心地
・島内の観光にも至便
・宿泊施設・飲食店・ショップの多彩なオプション
Laganas/ラガナス
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ザキントス島南部のラガナスは、島で最もナイトスポットが充実した賑やかなエリア。
かの有名な泡パーティーからおしゃれなビーチバー、最新の音楽で盛り上がれるクラブまで、遊んで・飲んで・踊って過ごすのにはこれ以上ない環境です。
もっともメインストリートを外せば静かなエリアもあり、ラガナスにはウミガメが生息する9kmに渡る黄金色の砂浜ビーチがあるので、よりリラックスした休暇を過ごす人もいます。
宿泊施設も非常に多く、若者に人気のカジュアルな宿からオールインクルーシブのホテルまで、ランクもタイプも様々。
周辺にはカメオ島(Cameo Island)など日帰りで行ける魅力的な観光スポットもたくさんあり、ザキントス島南部の観光の拠点にも最適です。
ラガナスのおすすめポイント
・ザキントス島随一の繁華街
・ナイトライフ・自然・グルメ・観光のいずれも充実
・あらゆる旅人に適した宿が見つかる
Argassi/アルガッシ
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よりこぢんまりとした雰囲気が好みなら、アルガッシは素晴らしい選択肢となります。
アルガッシはザキントスから海岸沿いを南にわずか3kmで、バスや車はもちろん歩いても行ける距離。
しかし人口600人余りの村なだけあり、ずいぶんと落ち着いた印象を与えます。
それでもこの絶好の立地もあり観光地としてしっかりと整備されており、夏には多くのホテル、レストラン、カフェ、バーが旅行客で賑わいます。
全体的に宿泊施設の価格がリーズナブルなのもポイントで、コストを抑えつつ快適に滞在するにはうってつけ。
周辺にはビーチはもちろん標高492mのスコポス山(Mount Skopos)もあり、崇高な修道院と共に絶景のパノラマを鑑賞することができます。
アルガッシのおすすめポイント
・ザキントスに近い小さなビーチリゾート
・コスパの良い宿泊施設や飲食店が多い
・街・海・山の全てにアクセス良し
Alykanas/アリカナス
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アリカナスはザキントス島北東部では一番人気のエリアで、川を隔てて隣接するアリケス(Alikes)と共に穏やかなビーチに面しているため、子連れファミリーにも向いています。
こちらもホテル・スタジオ・バンガローなどいずれのタイプの宿泊施設も良心的な料金設定でキッチン付きの宿も多いことから、家族やカップル、ひとりでマイペースにくつろいだり長期滞在したりするのも良いでしょう。
ビーチ沿いには雰囲気の良いタベルナやカフェが並ぶ他、マリンスポーツのオプションも豊富で1日中飽きずに過ごせます。
ザキントスからバス1本で30分ほど、ザキントス島旅行でまず欠かせないナヴァイオ・ビーチ(Navagio beach)を始めとした北部を周るクルーズやボートツアーも発着するので、効率良くあちこちを観光したい人は要チェックですよ。
アリカナスのおすすめポイント
・キッズフレンドリーな和やかな雰囲気
・アクティブ派にものんびり派にも◎
・特に島北部の観光に便利な立地
Vasilikos/ヴァシリコス
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とにかく美しい自然を満喫したいのであれば、ヴァシリコスも外せません。
島南東部のヴァシリコスは小さな半島になっており、ザキントス島を代表するビーチの宝庫となっています。
主に東側にはマリンスポーツのオプションやビーチバーなどの設備やサービスが完備した王道系ビーチが点在する一方で、南西にはウミガメさん御用達のワイルド系ビーチが。
宿泊施設は中級〜のアパートメントやヴィラタイプが多めで、家族やグループでの滞在には特に適しています。
20〜30分ほど歩くのが問題なければこのエリアのほとんどの観光スポットは徒歩で周れますが、より快適&効率的に観光したいのであれば、車があった方がベターです。
ヴァシリコスのおすすめポイント
・雄大な自然に恵まれた景観
・アウトドアやマリンスポーツのアクティビティが豊富
・喧騒を離れて過ごしたい人向き
Kerion/ケリオン
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ケリオンもまた、パーティーやナイトライフより自然やリラックスを求める人のための滞在地。
島南西部は険しい崖が連なる海岸線が特徴で、そのほとんどのビーチにはボートでしか辿り着けません。
しかしその環境が怒涛の観光客の波が押し寄せるのを抑え、その息を呑むような透明度の海を美しいまま維持するのに役立っています。
当然シュノーケリングやダイビング、カヤックなどの海のアクティビティには最高のエリア。
ケリオン自体には目立った観光スポットはありませんが、代わりにところどころに伝統的な石造りの建物が並ぶフォトジェニックな風景が魅力。
昔ながらのタベルナやカフェでギリシャ料理&コーヒー&スイーツに舌鼓を打ったり、ロマンチックな夕日鑑賞をしたり、満天の星空を眺めたりと、絵に描いたようなスローバカンスを過ごしてみては:)
ケリオンのおすすめポイント
・断崖絶壁&透明度抜群の海が自慢のワイルドな自然美
・伝統的な趣を残す小さな村
・落ち着いて自然・グルメ・写真撮影などを楽しむのに◎
Agios Nikolaos/アイオス・ニコラオス
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最後に紹介するアイオス・ニコラオスも、島北東部にある公共バスも通らない落ち着いた漁村。
このアイオス・ニコラオスから先程挙げたケリオン辺りまでのザキントス北東〜西の海岸線が自然保護区に指定されており、その大部分がボート以外のアクセスが不可能な、ダイナミックで原始的な景観を創り出しています。
そのため北部を観光するには車やボートをレンタルするのがベストで、免許不要タイプの小型ボートならツアーより自由に行動できてナヴァイオ・ビーチなどの超人気スポットにも好きなだけ滞在できます。
夏季限定で北隣のケファロニア島(Kefalonia island)との間にフェリーも運航しており、イオニア諸島のハシゴも可能。
宿泊施設は中級以上のアパートメントやヴィラが中心でツアー客が利用するような大型ホテルはないので、のんびりと優雅に滞在できるでしょう。
アイオス・ニコラオスのおすすめポイント
・自然保護区に指定された北部の港街
・北部観光の拠点に最適
・静かに上質な滞在をしたい人向き