【エグい暑さ】アンダルシア各地の気候&ベストシーズンまとめ

スペイン
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世界屈指の観光大国スペインの中でも特に人気のエリアが、南部のアンダルシア地方。
歴史・文化・アート・グルメ・自然のどれもがユニークなアンダルシアの魅力は尽きませんが、どのような気候なのでしょうか?
この記事ではアンダルシアの主要都市の気候と、目的別のベストシーズンを解説していきます。

内陸部・沿岸部・山間部で全く異なる気候

スペイン南部アンダルシア地方はその大部分がみんな大好き地中海性気候に分類されますが、その実態はバルセロナやバレンシアといったガチの地中海沿岸の都市とはだいぶ異なります。

ただでさえ暖かそうなスペインの中でも南に位置するためとにかく暑そう!というイメージは概ね間違っていませんが、アンダルシア地方は北海道+埼玉とほぼ同じの巨大な州。

大きく分けてマラガやカディスがある沿岸部セビージャやコルドバ、グラナダの内陸部・そして最高峰3478mのシエラネバダ山脈を中心とした山間部の3つのエリアに分けられ、それぞれで気候は全く別。

山間部は当然標高が上がるにつれて気温が下がり、シエラネバダは欧州最南端のスキー場として冬は多くのスキー客で賑わいます。

沿岸部最も地中海性気候らしい気候で、年間を通して温暖で雨が夏より冬に集中。

そしてアンダルシアの中でも主要都市が多い内陸部は、穏やかな寒さの冬は良いとして夏の暑さがエグいレベル

この後詳しくデータを紹介しますが、これはヨーロッパというよりアフリカだろとグーグルマップを見直してしまう程の情け容赦ない熱さ(※誤字ではありません)。

そのため訪れる時期・エリアによって適切な服装やアイテムを準備することがとても大切です。

人気都市の気候データをチェック!

それではアンダルシアの中でも特に観光客に人気の高いセビージャグラナダマラガの気候をチェックしてみましょう。

山間部のエリアは取り上げていませんが、一般的に標高が100m高くなるにつれ約0.65℃気温が下がるとされているので、単純計算で標高1000mなら6.5℃・標高3000mなら19.5℃低くなることになります。

セビージャの標高はほぼゼロ、グラナダが約700mなのでそれを基準にすれば大まかな気温が分かるでしょう。

気候データはサイトによって多少差異があるので、この記事ではClimatestotravel.comを参照にしています。

セビージャ

グラナダ

マラガ

セビージャは7月8月の平均最高気温が36℃と、貫禄の暑さ。

それでも平均最低気温はそれぞれ20℃と低く、この朝晩⇔日中の気温差の大きさはセビージャ・グラナダ・コルドバなど内陸の各都市の大きな特徴の一つです。

逆に沿岸部のマラガは真夏でも平均最高気温が30℃と、内陸部に比べればずいぶん過ごしやすい気温。

さらに冬は各都市でより気温差が鮮明になり、最も寒い1月の平均気温がセビージャは11℃、グラナダは6℃、マラガは13℃と、シエラネバダの麓で標高が高いグラナダはかなり寒めに。

マラガを中心としたコスタ・デル・ソルは冬が厳しい寒さの北欧や英国、ドイツからのド定番避寒地として知られるだけあり、冬でも穏やかな気温で日照時間が長いのが特徴です。

いずれの地域でも夏より冬に雨が増えますが、年間降水量としては東京の1/3〜1/4程度と非常に少なめ。

夏はほぼ雨に降られる可能性はない分乾燥と紫外線の強さは半端ないので、保湿や紫外線対策グッズは忘れずに。

目的別!アンダルシア各地のベストシーズン

海あり山あり街ありのアンダルシアを訪れる目的は、人それぞれ。

それによりベストシーズンも変わってくるので、ここでは目的別のベストシーズンを紹介します。

史跡巡りや街歩きを楽しみたい

 
 
 
 
 
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気候(気温・雨)と混雑度を考慮すると、3月下旬〜5月と10月が良い時期。

この時期は冬より雨が少なく夏の強烈な暑さ&怒涛の観光客とも無縁なので、マイルドな気候の中で落ち着いて観光がしやすい利点があります。

例外は3月〜4月の移動祝日のイースター(セマナ・サンタ)で、特にセビージャではその後に行われる通称フェリア(Feria)がスペイン三大祭とされているだけあり、その期間中は街中が国内外からの観光客だらけに。

一度は訪れたい華やかで魅力的なお祭りですが、もしマイペースに観光したいならその前後を狙うのが無難です。

ビーチで遊びたい

ほぼ確実に泳げるのは7月〜9月で、気温が高くなれば6月、まれに10月でも泳げる日はあります

やはり7月から8月は夏のバカンスともろかぶりで各地とも混雑は避けられないので、6月下旬と9月がベスト。

ピークシーズンを外すとしてもなお欧州を代表する大人気ビーチリゾートだけに、早めにホテルや航空券を取ることが重要です。

ハイキングに行きたい

アンダルシアだけで1300近くのハイキングルートがあるとされていますが、基本的には4月〜10月がベストシーズンと言えるでしょう。

とは言え当然それぞれのルートで標高や難易度も異なり、標高が高いエリアでは10月でも積雪が見られます。

マラガやグラナダから日帰りで行けるルートから広大な国立公園、さらには遥かサンティアゴ・デ・コンポステーラまで続く巡礼路など、バラエティ豊かなハイキングルートがあるので、体力・日程・気候に合わせて最適のルートを楽しみましょう。

バル巡りや食べ歩きをしたい

季節折々のグルメが味わえるのでダメな時期はありませんが、特に内陸の都市は過酷な暑さの7月8月に行くと食欲が減退する可能性が。

逆に沿岸部のこぢんまりとしたビーチリゾートはオフシーズンに営業してないお店もあるので、冬に旅行する場合は年中無休で活動する大都市に滞在するのがベター

また気ままに食べ歩きをするだけならいつでも可能ですが、雑誌やネットで取り上げられるような有名店は事前予約が必要な場合もあるので、とりわけピークシーズンは各店の情報をチェックするといいでしょう。

混雑を避けてのんびり観光したい

サマータイムが終了する10月下旬から3月上旬は、クリスマス〜年明けと2月のカーニバルを除いて静かに過ごしやすいオフシーズンです。

特にコスタ・デル・ソルは長期滞在者や自国と行き来する半移住者も多いのでピークシーズンを外してもガラガラとはなりませんが、この時期はリタイア組がメインなので、学生や子連れファミリーが多い夏のような賑やかさはありません。

日が短く夏よりは雨の確率も上がるので典型的なスペインという雰囲気ではありませんが、落ち着いて観光したりロマンチックなハネムーンを過ごしたりするには良い時期です。

アンダルシア旅行で避けた方が良い時期はある?

 
 
 
 
 
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アンダルシア旅行がどのような目的であっても、よほど理由がない限りは7月8月は避けるのが無難です。

シンプルに暑い&高い&混む、それに尽きます。

内陸の各都市では6月9月ですらかなり暑い日が多いので、暑いのが苦手な人はこの時期もパスすることを考えた方がいいでしょう。

またイースターとクリスマス、そして春祭りのフェリアは街中が美しく装飾され屋台や移動遊園地が並ぶ楽しくフォトジェニックなムードですが、夏のピークシーズン並かそれ以上の混雑とホテル料金の高騰が見込まれるので、興味がなければここもスルーするのがベター。

最後にクリスマスが終わった後の1月から3月上旬は、カーニバルウィーク以外は良く言えば落ち着いた・悪く言えば地味な時期です。

スキーなど特定の目的やイベント、または前述した通り冬のアドバンテージである観光客の少なさ&安さを狙う場合を除くと、華やかでエネルギッシュなスペインらしいスペインの雰囲気ではないのを心得ておきましょう。

どの季節にもそれぞれの魅力や見どころがあるアンダルシアですが、夏の暑さが激しいことと世界的な観光地であることを考慮した上で、最適の時期に訪れてくださいね。

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