ギリシャのザキントス島はしばしばギリシャやヨーロッパのベストビーチにも選ばれる、絶景ビーチがあることで知られています。
一度は行きたい有名ビーチ、地元民に愛されるのどかなビーチ、誰にも教えたくない穴場ビーチなど、個性豊かなザキントス島の人気ビーチをまとめました。
ザキントス島の絶景ビーチマップ!
ザキントス島はギリシャ東部のイオニア諸島にあり、面積は約400k㎡。
これは日本で言うと種子島より少し小さいぐらいのかわいらしいサイズですが、一番の見どころである美しいビーチは島の東西南北に点在しています。
各ビーチの特徴も非常にハッキリとしており、自然保護区に指定されている島の西部と北東部は迫力ある手つかずの自然美が堪能できるビーチが多く、中にはボートででしかアクセスできない場所も。
一方で東部から南部にかけては設備やサービスが整った、子供連れのファミリーにも適したビーチが充実しています。
また砂浜・小石・岩場と異なるタイプのビーチがあるため、のんびり日光浴や海水浴をしたい人からシュノーケリングやダイビングに明け暮れたい人まで、それぞれの目的に合ったビーチを選ぶと良いでしょう。
ガイドブックやSNSにバンバン登場するような有名ビーチは7月8月のピークシーズンは大変混雑するので、可能であればその時期は外すのが無難です。
この記事ではワイルド系・王道系・サラサラの砂浜に岩場など、タイプや特徴の異なるビーチを選出し、それぞれの設備やサービスの充実度とアクセスの良さも簡潔にまとめました。
ザキントス島を訪れる際にはぜひ参考にしてみてくださいね!
①Navagio Beach/ナヴァイオ・ビーチ
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はい、早速主役ビーチの登場です。
ザキントス島を訪れる人の97%はここが目的と言っても過言ではない、ナヴァイオ・ビーチ。
目を奪われるような鮮やかなターコイズブルーの海と垂直に切り立つ石灰岩の崖、そして真っ白の浜には1983年に漂着した難破船。
その息を呑むほどの絶景から年々観光客は増していますが、シャワーもバーもパラソルも何もない、完全な天然のビーチであることは何十年と変わっていません。
そのため飲み物や日焼け止め、ゴミ袋などのアイテムは忘れずに持参して行きましょう。
ビーチへはポルト・ヴロミ(Porto Vromi)などからのボートでのアクセスに限られていますが、車で行ける崖の上からの眺めも必見です。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:✕
②Makris Gialos beach/マクリス・ヤロス・ビーチ
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ザキントス島北東部にある小さく、静かな、そして抜群の透明度を誇るビーチが、マクリス・ヤロス・ビーチ。
こちらは小石のビーチですぐに水が深くなることから小さい子供や泳ぎが不得意な人向きではありませんが、夏でもイモ洗い状態になることはほとんどないので、なるべく混雑を避けて遊びたい&リラックスしたい人には最適です。
ビーチの南側には水中洞窟があり、ゴーグル一つで色とりどりの魚が見られる絶好のシュノーケリングスポット。
夏にはレンタルパラソルやサンベッドのサービス、ビーチのすぐ近くにはレストランもありますが、それを除くとあとはひたすらのどかな原風景が広がる、まさに海好きの人のためのシンプルなビーチと言えるでしょう。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:△
③Xigia Sulfur Beaches/シギア・サルファー・ビーチ
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シギア・サルファー・ビーチは、ザキントス島で最もユニークなビーチの一つ。
というのも、『Sulfur=硫黄』という名前が示す通り、硫黄が湧き出るいわば天然露天スパなんです。
しかし温泉気分でまったり温まれる訳ではなく、高い崖に囲まれた北向きのビーチになっているため、むしろ水温は他のザキントス島のビーチよりやや低め。
それでも硫黄やミネラルをたっぷりと含んだ乳白色に青を混ぜたような独特の色合いのビーチは、肌や関節に良い癒しの水として古くから地元民の憩いの場となっています。
マクリス・ヤロス・ビーチと同様、路線バスでは行けないので車かツアーで訪れましょう。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:△
④Alykanas Beach/アリカナス・ビーチ
子連れファミリーからカップル、シニアまであらゆる世代の観光客や地元民に親しまれているのが、アリカナス・ビーチ。
お隣のアリケス・ビーチ(Alykes beach)も合わせるとかなり広いビーチで、ホテル・レストランやカフェ・レンタルパラソルやサンベッド・マリンスポーツのオプションなど、人々がビーチに望む物は何でも揃っています。
その柔らかい黄金色の砂浜と穏やかな波のおかげで、誰もがのんびりとリラックスした時間を過ごせる万能型ビーチ。
アリカナスには高級リゾートからリーズナブルなスタジオまで様々な宿泊施設があるのに加え、ナヴァイオ・ビーチなどへのボートツアーも発着していることから、ザキントス島旅行の拠点にするのも良いでしょう。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:◎
⑤Gerakas Beach/ゲラカス・ビーチ
ゲラカス・ビーチは産卵に来るウミガメの姿がよく見られ、自然保護区にも指定された南東部にあります。
夏にはパラソルやサンベッドのレンタルなどがあるものの、それ以外の大部分はむき出しで雄大な自然のままのビーチで、アウトドア派には特に魅力的な雰囲気。
柔らかなクリーム色の砂浜と輝くターコイズブルーの海は夏の海水浴や日光浴はもちろん、冬でも写真撮影や夕日鑑賞などで訪れるのに充分な価値があります。
ビーチまで走るバスはありませんが、徒歩圏内の最寄りの村ヴァシリコス(Vasilikos)には宿泊施設もそれなりに揃っているので、ここに滞在して落ち着いてビーチ三昧な休暇を過ごすのも格別です。
アクセスの良さ:△
設備やサービスの充実度:△
⑥Porto Limnionas Beach/ポルト・リムニオナス・ビーチ
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ゴツゴツした険しい海岸線が多いザキントス島の西側の典型的なワイルド系ビーチが、ポルト・リムニオナス・ビーチ。
こちらには砂浜は一切なく岩場のみですが、その分水の透明度は申し分なく、シュノーケリングには最適です。
すぐ脇にあるタベルナでパラソルのレンタルができ、もちろんそこでは目の前のビーチを眺めながらコーヒーで一息つくことも新鮮なシーフードでお腹を満たすことも可能。
車でしか行けない秘境のような立地のため有名ビーチのようにびっしりと混む訳ではありませんが、ビーチの幅が狭くパラソルの数やくつろげるスペースも限られているので、ピークシーズンは外した方がゆったりとくつろげます。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:△
⑦Mizithres Beach/ミジスレス・ビーチ
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少し前までこの世に存在すらしていなかった、注目の真新しいスポットが、ミジスレス・ビーチ。
と言うのもこちらは2018年の地震によって元々独立していた大きな岩が陸続きになったことで生み出された、驚異のビーチなんです。
地震の脅威は日本人なら誰もが知ることですが、ともかくM6.8の大地震は奇しくもザキントス島にまた一つ荘厳な景観を創造しました。
ボート(ツアーorプライベート)でのみ辿り着けるビーチ周辺には洞窟も多く、数々の魚が生息するシュノーケリングやダイビングの楽園でもあります。
崖の上の展望台には車ではもちろん最寄りの村ケリオン(Kerion)からハイキングがてら歩いていくこともできるので、圧巻のパノラマが自慢のレストランにもぜひ立ち寄りましょう。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:✕
⑧おまけ・Cameo Island/カメオ島
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最後にもう1ヶ所、同じく地震がもたらした独特な景色を拝めるカメオ島を紹介しましょう。
こちらは遥か昔、約500年前の大地震により大陸から切り離され、現在は風情のある木製の橋で本土と繋がっています。
カメオ島には小さなビーチとそれに隣接した1軒のバーしかありませんが、橋を渡った先のアギオス・ソスティス・ビーチ (Agios Sostis Beach)とその隣のラガナス・ビーチ(Laganas Beach)は、ザキントス島で最も整備されたビーチに挙げられる主要ビーチ。
宿泊施設や飲食店も無数にあるので、このエリアに宿泊してウェディングにも人気のロマンチックなカメオ島まで足を運んで、全く異なる雰囲気を同時に楽しむのがベストです。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:△(対岸は◎)