美しきチェコの首都・プラハの気候まとめ!ベストシーズンは?

チェコ
スポンサーリンク

チェコの首都プラハは数ある欧州の都市の中でも指折りの美しい景観で、世界中から観光客が絶えることはありません。
地図で見るとちょうど欧州の真ん中あたり、まさに内陸部!といった地理ですが、どのような気候なのでしょうか?
欧州在住の筆者が、ベストシーズンと共に解説します。

日本より涼しめの西岸海洋性気候

中欧を代表する人気都市プラハは、西岸海洋性気候に分類されます。

この西岸海洋性気候はパリ、ロンドン、アムステルダム、ウィーンetc.南&北欧を除く欧州のほとんどの都市が分布される、典型的なヨーロッパの気候と言っていいでしょう。

その主な特徴は、

・夏はあまり暑くない
・冬もそこまで寒くなく、年間の気温差が小さめ
・降水量も年間を通して差が小さい

と、1年を通して気温も降水量も激しくは変動しない、のっぺりとした印象。

日本でも室蘭や日光などが同気候に分布されるそうなので、『日本の主要都市より少し涼しめ』というのが大まかなイメージとしては間違っていないでしょう。

この後詳しく平均気温を解説しますが、どの季節にプラハを訪れるとしても、東京や大阪より1枚プラスまたは厚手、という服装が基本

冬はもちろん夏でも朝晩はかなり涼しいので、宿泊施設を予約する際には暖房器具がしっかり整っているかを確認することをおすすめします。

プラハの平均気温・降水量・日照時間

それではそんなクールプラハの平均最高&最低気温、降水量、日照時間をチェックしてみましょう。

データはClimates to travelを参照にしており、サイトにより少々差異があるので、ざっくりとした参考として捉えてもらえばと思います。

12〜2月は平均最低気温が氷点下、夏の7〜8月でさえ13℃と、やはりかなりの寒さ。

とはいえ夏はまれに謎の熱波が発生することはありますが、7・8月の平均最高気温が24℃という数字が表すように、基本的には過ごしやすい気候が期待できます。

一方で降水量&日照時間のグラフを見てみると、降水量は冬<夏で、傾向としては日本に近いですね。

しかし年間の降水量は525mm=日本の主要都市の約1/3程度のため、土砂降りが何日も続いたりすることは非常にまれ。

そして日照時間は見ての通り、3月下旬から10月下旬までサマータイムを導入していることもあり、夏⇔冬の差が非常に大きいです。

11〜1月は1日の平均日照時間が2時間以下と、雨や雪が降らなくても曇りがちの天気が多い時期。

防寒具をしっかり揃えるのはもちろん、ミュージアムやカフェ巡りなど、屋内での観光プランもある程度考えておくのが無難です。

一般的に言われるベストシーズンは春から秋!

このデータを見れば説明する必要もないかもしれませんが、一般的に言われるプラハのベストシーズンは春から秋です。

気温が過ごしやすいだけでなく日照時間も長いので、遅い時間まで観光や街歩きを楽しめるのがその理由の一つ。

しかし世界的な観光都市であるプラハには、季節ごとの良さや見どころがあるのも事実。

ということで、続いて季節ごとのメリットを解説します。

春のメリット(3月下旬〜5月)

3月下旬、サマータイムが始まると春の訪れ。

この時期はまだ寒い日も多くしっかりしたコートやマフラーは必須ですが、徐々にあちこちで花が咲き始め、街に彩りが加わってくる頃。

夏ほど観光客も多くなく、かといって冬のように暗い雰囲気でもなく、程よい活気の中で観光ができるバランスの良い時期です。

移動祝日であるイースターは春の最大のイベントで、観光客や帰省する国外在住のチェコ人でどこも賑わうため、宿泊料金は高めに。

“イースターマーケット”はクリスマスマーケットに次ぐプラハの名物マーケットで、お土産探しや食べ歩きにも最適なので、多少の混雑が気にならないならぜひ訪れたい華やかなイベントです。

夏のメリット(6月〜8月)

日本人がイメージする『夏』よりはずっと涼しいですが、6月にもなれば21時まで明るくなり、1年で最も開放的な雰囲気に

各地で音楽・ダンス・芸術・スポーツなど大小のイベントが行われ、特に下調べをしていなくても街を歩いていれば何かしらの催し物に遭遇できるかも。

宝石のように美しいプラハの旧市街を歩き疲れたら、ビアガーデンやカフェのテラス席で一休み。

日本や南欧ではちょっと歩けば汗だくになってしまうような日が多い夏、プラハでは快適な気温の中で観光しやすいのは大きな魅力です。

秋のメリット(9月〜11月上旬)

9月になるとそれまでの怒涛の観光客の波が引き、ずいぶんと落ち着いたムードに。

日に日に涼しく、昼の時間も短くなっていきますが、カラフルな紅葉や黄葉、落葉は中世の面影を色濃く残すプラハをさらにフォトジェニックにしてくれます。

日本より若干涼しいですが雨は夏より多くないので、芸術、グルメ、歴史的建造物をじっくりと時間を掛けて満喫するのに最適

10月下旬にサマータイムが終わると17時前に日が沈んでしまうので、少しでも明るい中で観光をしたいなら、9月から10月中旬に訪れるのがベターです。

冬のメリット(11月中旬〜3月中旬)

実際にはサマータイムが終わって11月に入るとほぼ冬モードで、街はクリスマスに向けて準備を始めます。

夜が長くなるのをカバーするように街はイルミネーションで照らされ、石畳の小路はロマンチックさがさらにアップ。

夏とは対象的に静かなオフシーズンのプラハは、人混みが嫌いな人やなるべく安く旅行したい人にピッタリです。

そんな中、11月下旬から1月初旬まで開かれるクリスマスマーケットは冬のプラハでは見逃せないメインイベントで、冬の寒さを吹き飛ばすようなあったかグルメ、野外コンサート、女子心をくすぐるかわいい雑貨やクリスマスオーナメントが揃います。

避けた方が良い時期はある?

このように、プラハには春夏秋冬それぞれの魅力があり、一概にどの時期が良い・悪いとは言えません。

しかしあなたの旅の目的や予算、期待する雰囲気によっては避けた方が良い時期というのは出てくるでしょう。

それをまとめると、このようになります。

目的別・プラハで避けるべき時期

安く旅したい・・・イースター、7月・8月、クリスマスから年末年始

ゴチャゴチャした人混みは嫌・・・同上

明るい雰囲気を楽しみたい・・・11月〜3月頃

寒いのは嫌・・・同上(個人の感覚によるが)

夏はハイシーズン・冬はオフシーズンで正反対の雰囲気になるのに加え、基本的にホテルや航空券、ツアー料金も夏と冬ではかなり差があるので、それを考慮して旅行の時期を決めるのが賢明です。

これを見ると特定のイベントが目的の場合や、超節約旅行という訳でなければ、7・8月を除いた春と秋が最も無難と言えるかもしれませんね。

2020年以降はコロナ禍で日本からの渡航となるとハードルが高くなっているプラハですが、少しでも早くコロナが終息し、この美しい街を誰もが訪れられる日が戻ることを願います。

タイトルとURLをコピーしました