スペイン・サンティアゴ巡礼に良い時期&良くない時期はいつ?

スペイン
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スペイン北部のサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は世界遺産にも登録された、キリスト教で最も重要な巡礼路の一つ。
フランスやポルトガルからを含め、様々なルートを数百㎞と歩く巡礼では、時期選びは非常に重要なポイントです。
この記事では巡礼を経験した筆者が、サンティアゴ巡礼に良い時期・避けるべき時期をまとめました。

サンティアゴの気候は夏がベストだが…

 
 
 
 
 
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さて筆者は以前、サンティアゴ巡礼路のゴール地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラの気候やベストシーズンについて、こちらの記事でまとめました。

ザ・太陽の国!という典型的なスペインの気候とは全く異なるスペイン北部のサンティアゴでは、気候的には暑すぎず昼も長いが、最も快適な季節なのは間違いありません。

しかし、そのサンティアゴに辿り着くまでに東から南から何百kmもの道を何日・何十日とかけて歩いて来るのが、サンティアゴ巡礼です。

1年で巡礼者が一番多いのもこので、巡礼者用の宿アルベルゲが満室になることも多く、そうすると次の村まで数km歩いたり一般のホテルに泊まったりする必要があります。

日程的にも金銭的にも充分余裕がある人であれば問題はないでしょうが、予め日程や予算がきっちり決まっている場合は、一般の宿泊施設の料金も高くなるピークシーズンの夏は、ややリスキー。

さらに気温的にはあまり高くなくても、日陰が全くない道も多い夏の巡礼路を何時間も歩くのは、思った以上に体力を奪われます。

そのため7月・8月の巡礼を考えている人は、混雑による予定変更の可能性や体力的な負担を考慮しておいた方が良いでしょう

では夏はデメリットばかりかと言えば、そういう訳でもありません。

ルートや目的によりベストシーズンは異なる

日本でも春夏秋冬それぞれにメリット・デメリットがあるのと同様に、サンティアゴの巡礼路にも季節ごとに特徴があり、一言でいつがベスト!と断言するのは難しいものです。

上で夏のサンティアゴ巡礼の注意点を挙げましたが、例えば「混雑する」というデメリットは、見方を変えれば「世界中からの巡礼者と知り合える」というメリットにもなります。

また、サマータイムを導入しているスペインでは6月の昼の時間が12月より5時間以上長く、やはり明るい中で歩けることや宿に着いた後も遅くまで街散策やグルメを楽しめることは、大きな魅力でしょう。

7月・8月ほど混まず、なおかつ気候的に歩きやすい4月〜6月と9月・10月は、特に初めての巡礼には最も無難と言えるかもしれません。

それ以外にも、ルートによって知っておきたいポイントがいくつかあります。

“フランス人の道”

数あるサンティアゴ巡礼路の中で、一番人気のルートが“フランス人の道”。

その名の通りフランスからピレネー山脈を越えてサンティアゴまで約800km続くルートで、アルベルゲや標識も非常によく整備されていることから、初心者にも向いています。

ただしフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポー(St Jean Pied de Port)をスタートしてすぐのピレネー山脈を始め、このルートには標高1000mを超えるポイントが4ヶ所あります。

降雪もあるこれらの山岳地では転倒などの危険が高くなるので、11月〜3月頃の巡礼は避けるのが無難

どうしても冬に巡礼したいのであれば、サンティアゴまで114kmで高低差も激しくないサリア(Sarria)からスタートするのが良いでしょう。

“銀の道”

スペイン南部アンダルシア地方の州都セビージャ(Sevilla)から続く約950kmに渡る“銀の道”は、その長さ故に全行程を歩く日本人はまだ多くありません。

アルベルゲもフランス人の道ほど多くなく、村と村の距離が長い区間もあるため、例え上級者でもどの行程を歩くかはよく検討した方が良いでしょう。

スタート地であるアンダルシアは夏の暑さが過酷、逆に冬は小さな村だとアルベルゲや宿泊施設、飲食店が閉まっている場合も多いため、春(4〜5月)か初秋(9月)にスタートするのがベストです。

巡礼者が最も多い&少ない時期は?

客観的かつ基本的なデータとして、毎月どれぐらいの巡礼者が歩いているのか?というポイントも見ておきましょう。

CaminoWays.comというサイトにコロナ前である2019年の月別の巡礼者数が紹介されおり、グラフにするとこのようになります。

2019年の月別巡礼者数(データ参照:CaminoWays.com)

注意点として、この人数はゴール地であるサンティアゴで『巡礼証明書』が発行された日としています。

つまり、例えば「8月1日にスタートして8月31日にゴール、9月1日に巡礼証明書を発行」した場合、8月ではなく9月にカウントされるということに。

とは言え、ざっくりとしたイメージには役立つのではないでしょうか。

やはり頭一つ抜けて多いのは夏のバカンスシーズンである8月、次いで7月9月、僅差で6月という順。

一方で冬季の12〜2月は極端に少なく、10月→11月の間で一気に少なくなっているのも見逃せません。

ちなみに筆者は10月下旬から11月中旬の時期に歩いたのですが、まさにオフシーズンに突入していく時期、というこの数字通りの印象でした。

10月下旬ですでに閉まっているアルベルゲもあった一方、大きなアルベルゲを少ない巡礼者で広々と利用できるなど、やはり良い点不便な点があると感じました。

多くの巡礼者と仲間になりたい、1人で黙々と歩きたい、観光もセットで楽しみたいetc、それぞれの目的や期待する雰囲気に合わせて時期を選択すると良いでしょう。

サンティアゴ巡礼で避けるべき時期は?

ではこのような特徴から、改めてサンティアゴ巡礼で避けた方が良い時期をまとめてみましょう。

まず繰り返しになりますが、標高が高いルートを通る場合、11〜3月頃は避けましょう

また標高の高さや道の険しさに関係なく、巡礼者が少ないは何かトラブルがあっても周りに誰もいないことが多いため、1人ではなく2人以上のグループで歩くことも大切です。

1人で巡礼すること自体は全く珍しくなく、数百年前と違ってインターネットもあれば道の舗装レベルも違うので、命の危険にまで及ぶことは極めて稀になっています。

それでも巡礼中の怪我や体調不良で棄権する人は現代でも多く、特に気候的に厳しいはリスクを少しでも減らして巡礼に向かうようにしましょう。

逆にの7月・8月は多くの巡礼者が歩く、活気ある時期。

その分、朝早く出発しないとアルベルゲが埋まってしまっていることも多く、マイペースに巡礼したい人は注意が必要です

直射日光も強いので、帽子・日焼け止め・サングラスなどは忘れずに。

すでに書いたように、そのの間のは巡礼しやすい季節ですが、急な気温や天候の変化には対応できるように準備しましょう

特に山間部は天候が変化しやすく、雹やみぞれに見舞われる事も。

どの季節であっても、油断はせずしっかりと準備をして挑むことが重要なのではないでしょうか。

まとめ

日本からの巡礼者も増えている、スペイン北部のサンティアゴ巡礼路に良い時期・避けるべき時期を解説しました。

春夏秋冬があるスペインでは、新緑の春から紅葉の秋まで、どの季節にも独自の魅力があります。

しかし、ただ観光するだけでなく数百kmを歩いて巡礼するとなると、ある程度の下調べや準備は必要です。

日程・体力・予算・目的を充分考慮し、あなたにとって最適の時期に巡礼を経験してみてくださいね。

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