【2024年最新】サンティアゴ巡礼で知っておきたい5つのポイント

スペイン
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スペイン北西部の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼路は、その一部が世界遺産にも登録された歴史ある道。
日本での人気も年々高まり、コロナ後に巡礼を考えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では2023年1月上旬に3度目の巡礼を終えた筆者が、知っておきたい最新のポイントをまとめました。

“サンティアゴ巡礼フィーバー”で起きていること

この記事を読んでくれているあなたは、おそらくサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に興味があって行ってみたいor実際に行く予定でネットで情報検索していて、ここに辿り着いたのではないでしょうか。

スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指してスペイン各地、さらにフランスやポルトガル、人によっては更に遠くから巡礼する『カミーノ』の人気は、もはやとどまるところを知りません。

それは数字も物語っていて、2022年にサンティアゴ巡礼を行ったのは約43万8000人、統計開始以降最多だったそう。(参照サイト:vivecamino)

それに比例してブログやSNSでサンティアゴ巡礼についての情報を発信する人も増えていますし、サンティアゴ巡礼に関するあらゆる情報を得るのは数十年前とは比べ物にならないほど容易になっています。

ただし日本語でサンティアゴ巡礼について検索すると、10年以上前の体験談なども含まれていることがあり、必ずしも最新情報を反映しているとは限りません。

筆者は2014年10〜11月・2021年12〜2022月1月・2022年12〜2023年1月とこれまでに3回巡礼を行ったのですが、2014年の巡礼者は約23万7000人だったそうなので、この8年の間に20万人も増えたことになります(※)。(参照サイト:THE CAMINO PROVIDES)
(※ただし2022年は聖年と呼ばれる特別な年で、聖年はいつも巡礼者がとりわけ増えます。そのため2023年は2022年よりは巡礼者が減ることが予想されます。)

【2024年追記】2023年の巡礼者は44万6045人だったそうで、聖年だった2022年の記録をも破り、更に最高記録を更新しました。(参照サイト:Oficina del Peregrino)

左から2014年・2021年・2022年のクレデンシャル。2022年版にはQRコードが

ふーん、まあ巡礼者が増えるのは賑やかだし良いことなんじゃない?(鼻ほじ)

・・・と思うかもしれません。

確かに巡礼者が増えることには明確なメリットもありますが、デメリットもあると筆者は感じています。

それは筆者個人の感想だけではなく、2022年の年末から2023年の元旦にかけて巡礼した際、地元出身の巡礼者や宿のオーナーなど、サンティアゴ巡礼についてよく知る人と話した際にも聞かれたこと。

サンティアゴ巡礼に関しては手放しで素晴らしいと称賛する情報が多い気がしますが、巡礼者が激増している現代、目的や期待する雰囲気に合ったルートや時期を選ばないと、普通にガッカリする可能性もあると思います。

そこで、ただキレイな写真を並べてサンティアゴ巡礼バンザイ!!\(^o^)/・・・というキラキラ情報ではなく、2023年あるいはそれ以降に巡礼をする人に役立つかもしれない?リアルなポイントをいくつかまとめてみました。

巡礼証明の条件が100km→300kmに?!

最初に、巡礼者の増加のメリットやデメリットについて個人的な解釈をぐだぐだと始める前に、実際の現地の記事を紹介しましょう。(原文スペイン語)

Piden que se eleve hasta 300 km la distancia mínima para la compostela
Santiago. Camino Francés Federación, con 18 asociaciones agrupadas y más de 5.000 socios impulsores, y la Fraternidad In...

要は、巡礼者が増えすぎて本来の『カミーノ』のアイデンティティや本質が失われているため、巡礼の条件となる最低距離を現在の100kmから300kmに変更するよう様々な団体が求めている、ということですね。

この記事はサンティアゴ巡礼で最も人気(=混雑が激しい)の『フランス人の道』についてですが、同じような要望は他のルートでも聞かれているようです。

一応簡単な説明を加えると、サンティアゴ巡礼では徒歩=100km、自転車=200kmを巡礼の最低距離としており、↑に貼った画像のような『クレデンシャル』=巡礼手帳に宿や飲食店、教会などでもらえる無料スタンプを1日当たり2個以上もらうことで、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した際に『コンポステーラ』=巡礼証明書を得ることができます。

無料でもらえる巡礼証明書。スタート地や距離が載った有料版もあり

中世の頃はこの巡礼証明書が贖宥状としての役割も持っていたそうで、現代でもカトリック信者の中には純粋に宗教的な目的で巡礼する人はもちろんいますが、自然鑑賞やいわゆる自分探しの旅、スポーツの一環など、それ以外の目的での巡礼者も多数。

つまり例えばサンティアゴ巡礼の本来の意味や歴史、背景に1ミリも興味がない金稼ぎのためのユーチューバーやインフルエンサーだったり、飲んで騒ぎたいだけの若者だったりでも、100km歩けば巡礼証明書がもらえるということですね。

さらに言ってしまえば、巡礼路沿いでは大抵バスや配車サービスも利用できるので、巡礼スタート地で€2ほどのクレデンシャルさえ手に入れてしまえば、実際には歩いていなくても途中の街で適当に無料のスタンプをもらいながら巡礼証明書をもらうことだってできてしまうのです。
(実際に、金やいいね稼ぎが目的の人はそうしている人が少なくないでしょう)

現代でもサンティアゴ・デ・コンポステーラを聖地、そしてその巡礼を神聖なものと考える人はたくさんいますから、そういった人たちが世俗的で何でもあり状態になっている現代のサンティアゴ巡礼に対して複雑な気持ちになるのは、当然と言えるかもしれません。

そして巡礼者が増えれば、環境に対する影響も必ず出てきます。

筆者は2022年の年末から2023年の元旦まで『イギリス人の道』を6日間巡礼したのですが、両手で数えられる程しか巡礼者を見なかったのにも関わらず、ペットボトルやマスクなどが道に結構捨てられていました

巡礼路に投げ捨てられたゴミが見られることも・・・(2023年元旦の『イギリス人の道』)

もっとも巡礼路は地元民が通ることもあるので巡礼者によるポイ捨てと断定はできませんが、それだけ人が少ない時期&ルートでもそんな状況ということは、巡礼者が何百倍・何千倍にもなる夏の『フランス人の道』ではもっと酷い有様になるのでは、と感じたものです。

しかしそういったネガティブな要素の一方で、巡礼者の増加が莫大な経済効果をもたらしているのもまた事実。

仮に巡礼条件を100km→300kmにしたら巡礼者はかなり減るでしょうから、巡礼路上の宿泊施設や飲食店、個人商店の多くが廃業に追い込まれるのは避けられません。

サンティアゴ巡礼に限ってではないですが、観光地化と環境保護の共存はいつも難解ということでしょうか。

夏の巡礼と冬の巡礼は全く別物

と、現代のサンティアゴ巡礼の大フィーバーっぷりを伝えてきましたが、1年を通してずっとそんな調子という訳ではありません。

再びvivecaminoの記事を参考にし、その2022年の月別の巡礼者数をグラフにしてみると、このようになります:

はい、ご覧の通り夏と冬で何十倍もの差があります

一応追記しておくと、2022年の最初はまだオミクロン株の流行でコロナの影響があり、2月〜3月頃からスペインを始め欧州各地は規制を緩和・撤廃していきました。

そのため2022年は例年以上に冬と春以降の巡礼者の数のギャップが大きいという特徴があったと思われますが、いずれにせよ毎年夏と冬では巡礼者数が文字通り桁違いです。

このグラフの通り、巡礼者の大多数は4月〜10月頃に集中しており、ということはそれに比例してブログやSNSでもこの春から秋の巡礼の情報が多いはず。

そうするとよく巡礼者同士で仲良くディナーを食べている写真とか、多国籍の巡礼者と共に歩いた話とかが出てくるかもしれませんが、に巡礼するとこんな感じです:

2022年12月下旬、42人用の公営アルベルゲを見事に独占

はい、まじで誰もいません。

この夏と冬の違いを簡単にまとめると、このようになります。

夏(7・8月をピークに6〜9月頃)

・予約不可&早い者勝ちの公営アルベルゲは争奪戦が激しく、早朝にスタートしないと満室で泊まれないことも
・一番人気の『フランス人の道』の最後の100kmは特に混雑する
・サマータイムで昼が長いため長時間歩きやすいが、熱中症には要注意

冬(サマータイムが終わる11〜3月頃・特に12〜2月)

・巡礼者が少ない分、閉まる宿や飲食店が多い
・標高が高いエリアを除けば気温は歩きやすいが、雨が夏より多い
・降雪があるエリアは危険なので慎重なルート選びが必要

つまり、それぞれ明確な特徴があるため、自分自身の巡礼の目的や体力、かけられる時間や予算に適した時期を選ぶことが非常に大切です。

この夏と冬の間である3月下旬から5月頃と10月頃は気候的にも混雑度的にもバランスが取れていると言えるかもしれませんが、それでも5月や10月は1月の約30倍の巡礼者数ですから、例えば静かに自然鑑賞するのが目的の場合は人が多すぎると感じる可能性も。

前述の通り筆者は2年連続で真冬に巡礼しており、の巡礼を考えている人はぜひこちらの記事も読んでもらえればと思います。

例えばの巡礼でなるべく大混雑を避けたいなら『フランス人の道』以外、逆にに巡礼するがあまりにもガラガラなのは嫌な場合はその一番人気の『フランス人の道』を選ぶなど、特に真夏or真冬に巡礼する場合、ルート選びはよく吟味することをおすすめします。

巡礼路は年々整備されていっている

巡礼者が増加し人気が高まっていることの恩恵の一つに、巡礼路の整備があります。

中世の時代は現代のようにインターネットがないのはもちろん、サンティアゴへの方向を記す黄色の矢印もなく、そして道ももっとワイルドだったため、誰でも歩けるような簡単な道のりではありませんでした。

しかし現在は道路の大部分はきちんと舗装され、グーグルマップはもちろんカミーノ関連のアプリも多数、これでもかとばかりに黄色の矢印があちこちに設置され、訓練された登山家や冒険家じゃなくても巡礼が充分可能に。

さらに『フランス人の道』は車椅子でも巡礼できるほど整備されており、以前は事実上不可能だったであろう人たちにも巡礼が可能になっていることは、純粋に素晴らしいと言えるのではないでしょうか。(参照サイト:SantiagoWays)

筆者が2022年末に『イギリス人の道』を巡礼した際にも、“道の進化”を感じさせる場面が。

(見づらくて失礼)次の水飲み場までの距離&QRコードが

こちらは飲用水が汲める水飲み場で、こういった物は以前からありましたが、よく見ると次の水飲み場までの距離とQRコードが書かれています。

つまり次の水飲み場までの距離が分かることで必要以上の水を汲まなくて良くなり、荷物の重さが重要な巡礼ではとても便利に感じました。

残念ながら筆者はアナログ派のため(?)QRコードの方は使用しませんでしたが、おそらくこのQRコードにアクセスすると水飲み場を始めとした、巡礼に必要な情報が載ったサイトにアクセスできるのではないかと思います。

特に巡礼のゴールであるサンティアゴ・デ・コンポステーラがあるガリシア州は、東から南から北から巡礼者が無数に歩いてくるため、こういった設備は非常に整っています。

もちろん油断は禁物ですが、あまり体力に自信がない人やトレッキングやウォーキングの経験がない人にも、サンティアゴ巡礼は開かれていると言って良いでしょう。

物価は着実に上っている

数十年前の巡礼の情報でも中には今も役立つものもありますが、物価に関しては最新版にアップデートしておく必要があります。

スペインやポルトガルは現在でも西ヨーロッパ基準では物価は安い方で、例えばスイスやらデンマークやらの物価に慣れている人からすれば、イベリア半島はまだまだかわいいもの。

とは言え2022年のウクライナ侵攻を機にインフレが進んでいるのは他の欧州諸国と同様で、さすがにペセタ時代の情報は忘れるべきでしょう。

こちらは、ウクライナ侵攻前の2021年末から2022年初めに巡礼した際の費用をまとめた記事です。

で、このちょうど1年後にも巡礼した訳ですが、やはり全体的に少しばかり値上がりしてるかな?と感じました。

ただし単純比較するなら当然同じルートを歩いた方が分かりやすいのですが、筆者の場合は2021年末は『ポルトガルの道(海岸側)』2022年末は『イギリス人の道』と異なるルートを歩いたため、そんなに参考にならないかもしれません。

それでも現在のサンティアゴ巡礼にかかる費用のざっくりとしたイメージにはなると思うので、いくつか代表的なコストを挙げてみましょう。

2022年末、ガリシア州の公営アルベルゲは€8でした

2022年12月末の巡礼時のコスト例(『イギリス人の道』)

・公営アルベルゲ(ドミトリー)・・・€8
・私営アルベルゲ(ドミトリー・Booking.comで予約)・・・€16(朝食込み)
・Café con leche(カフェラテに近い)・・・€1.4前後
・Café cortado(エスプレッソにミルク少々)・・・€1.3前後
・Menú del día(ランチコース・大抵ボリュームが凄まじい)・・・€12前後
・Plato combinado(ワンプレートランチ的な物)・・・€8前後
・Bocadillo(バゲットサンド)・・・€4前後

いくつか追記すると、この年末年始の『イギリス人の道』には公営アルベルゲ以外の安宿はほぼありませんでした

つまり他に選択肢がないため、基本的に公営アルベルゲに泊まり、1度だけ公営アルベルゲがなかった街で一般の宿(ドミトリー)を利用。

カフェやレストランは地元民も利用しているお店ばかりを使ったので、これぐらいがいわゆる観光客価格ではなくスペイン・ガリシア州の一般的な価格だと思われます。(※同じスペインでも地方により物価は変わります)

例えば外食でランチを食べる時になるべくコストを抑えたいならBocadillo&ドリンク1杯で€5前後、もう少しバランスよく食べたいならPlato combinado&ドリンク1杯で€10前後、前菜からメインまでしっかり食べたければMenú del díaで€12前後(※ドリンク1杯はコースに含まれている・食後のコーヒーやデザートは場合による)といった感じでしょうか。

あとはそれなりの街にはスーパーやベーカリーもあるので、自炊やテイクアウトももちろん可能です。

ちなみに、一般的にスペインよりポルトガルの方がやや物価が安いと言われています。

そのため『ポルトガルの道』の場合は巡礼の前半はポルトガルになるため、これより少し安いと想定すれば良いでしょう。(実際に歩いた者の感覚で言えば、そこまで大差はありませんが)

もちろん大都市にはより多くの宿泊施設や飲食店があるため、予算に合わせて自由に宿やグルメを選択することができます。

また、同じくウクライナ侵攻以降は航空券の価格も全体的に上がっていることも頭に入れておいた方が良いでしょう。

距離の長さ=難易度とは限らない

特に冬季は閉まる飲食店や宿泊施設が多いので注意

サンティアゴ巡礼に行く際にルート選びが重要であることはすでに書きましたが、巡礼の距離が必ずしも難易度と比例しているとは限りません。

例えば同じ100kmでも、

A.舗装された平坦な道で、5kmごとに宿や飲食店がある
B.高低差の激しい山道で、30kmに1軒しか宿や飲食店がない

という2つのルートがあるとしたら、Aの方が歩きやすいのは一目瞭然ですよね。

つまりルートの難易度は、距離以外に①道の高低差や舗装度②宿や飲食店の数も、大きく影響するということ。

結論から書くと、基本的に巡礼者が多いルート=難易度が低い、という認識で良いと思います。

巡礼者が多い→需要があるから宿や飲食店が増える→宿が増えると1日に長い距離を歩けない人でも歩きやすくなる、といった循環ですね。

ルートはどうやって選ぶ?

では、巡礼者が多いor少ないルートってどこ?という疑問にバッチリ答えてくれるのが、巡礼証明書を発行する“Oficina del Peregrino”の公式サイト。

Oficina del Peregrino | Catedral de Santiago de Compostela

この巡礼証明書をもらう際に国籍や出発地などの簡単なアンケートをスマホで入力するのですが、その巡礼者のデータをこのサイトでチェックすることができます。

サイトはスペイン語と英語がありますが、肝心のそのページになると勝手にスペイン語になってしまう安定のラテンクオリティのようです。

“PILGRIM’S OFFICE”→“ STATISTICS”をクリック

が、ここでチェックするのは地名とかなので、まあ特に問題ありません。

ここでは例として、筆者もしれっと歩いた2022年1月のデータを見てみましょう。

データをチェックしたい年&月を選択→“REFRESCAR”をクリック

すると巡礼者の出身大陸やら国やらが最初に出てくるので、そのまま下にスクロールしていきます。

巡礼者の巡礼出発地がひと目で分かるグラフ

はい、まずチェックしたいのはこの『スタート地』です。

ふむ、アルファベットで細々と書いてあって何が何やら・・・と老眼ぶっているあなたのためにグーグルマップ上に示してみましょう。

2022年1月の出発地トップ6はこんな感じ

1位サリア(フランス人の道)/【サンティアゴまでの距離】約115km
2位フェロール(イギリス人の道)/【サンティアゴまでの距離】約120km
3位トゥイ(ポルトガルの道)/【サンティアゴまでの距離】約120km
4位ポルト(ポルトガルの道)/【サンティアゴまでの距離】約250km
5位セブレイロ(フランス人の道)/【サンティアゴまでの距離】約160km
6位サン=ジャン=ピエ=ド=ポール(フランス人の道)/【サンティアゴまでの距離】約800km

と、真冬にも関わらず6位にサンティアゴまで約800kmのサン=ジャン=ピエ=ド=ポールがランクインしているのは少々驚きですが、トップ5のうちポルト以外は200km以下の短めのルートになっています。
(ポルト出発のルートはオリジナルの『ポルトガルの道』『海岸ルート』があり、15位にも同じポルト(“Oporto Costa”)がランクインしており、これを足すとポルトは2位になります。)

特に1位のサリアは全体の1/4以上を占めており、やはり年間を通して最も多くの巡礼者が選ぶ人気ルートと言えるでしょう。

続いて、ルート全体の巡礼者数もグラフで確認できます。

1位フランス人の道
2位ポルトガルの道
3位イギリス人の道
4位ポルトガルの道(海岸ルート)
5位銀の道

こちらもフランス人の道が半数以上で、安定の人気ぶり。

ちなみに歴史は新しいポルトガルの海岸ルートですが、景観の良さや高低差の少ない歩きやすさから巡礼者がどんどん増えているそうで、イギリス人の道を追い抜く日も近いかも?

実際に巡礼した筆者の感覚でも、オミクロン株が炸裂中だった2021年末から2022年始でさえも割と宿泊施設や飲食店がオープンしていて、歩きやすかった印象です。

真冬×オミクロン株でも爽やかに見える?ポルトガルの海岸ルート

逆に巡礼者が少ないルート、例えば『北の道』などは冬は特に宿が少ない可能性があるので、公営アルベルゲ&一般の宿の両方をチェックして、自分の体力と相談しつつ巡礼が可能かをよくチェックすると良いでしょう。

ここでは例として2022年1月のデータを取り上げましたが、前述の通り巡礼者数は月により何十倍も異なるため、実際に行きたい/行く予定の月のデータをチェックすることをおすすめします。(※2020年から2022年始めはコロナの影響で不規則だったため、2019年あるいは2023年以降のデータがベター)

まとめ

人気が年々高まるサンティアゴ巡礼についての最新情報をいくつかまとめました。

バリアフリーにも対応するほど道が舗装されている現代、巡礼は誰にでも開かれていると言っていいでしょう。

しかし巡礼者が激増していることでデメリットもちらついており、自分にとって適切なルートや時期を選ぶことは以前よりもさらに大切になっていると感じます。

サンティアゴ巡礼を素晴らしい経験にするためにも、ぜひしっかりと計画を立てて挑戦してみてくださいね。

Buen camino!

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