ハイリスク国からオランダ入国時の隔離が義務化!日本からは?

オランダ
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2021年5月26日、オランダ政府は『非常にハイリスクな』エリアからのオランダへの渡航者に対し、入国後の隔離を義務化する事を発表しました。
日本は対象国なのか?もし違反したらどうなる?隔離のルールは?
気になる情報を、オランダ在住の筆者がまとめました。【※2021年6月1日情報】

日本は対象外!しかし対象国は随時更新

 
 
 
 
 
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オランダで以前から議論が続けられてきた国外からの渡航者に対しての隔離義務化の概要が、ついに発表されました。

これまでは『自己隔離』であって法的な強制力はありませんでしたが、法が改正され、2021年6月1日から適用されることになります。

オランダを始め欧州各国はワクチン接種が概ね順調に進んでいることもあり、本格的な夏のバカンスシーズンを前に数ヶ月続けてきたロックダウンを徐々に緩和している真っ最中。

感染状況が落ち着いている国への渡航制限も解除されるなど、どんどん規制も世間の緊張感も緩くなっている中で、その流れに逆行した隔離義務化という印象を受けます。

で、肝心のその対象国ですが、結論から言うと日本は含まれていません

いやあ良かった、めでたしめでたし\(^o^)/。完。

・・・で終わるのも味気ないので、もう少し掘り下げてみましょう。

(参照元:オランダ政府公式サイト

対象国は?(※2021年6月1日時点)

この記事を書いている2021年6月1日時点でこのオランダ入国後の隔離が義務化された国(“very high-risk areas”)は、この様になっています。(※参照ページ

EU加盟国→キプロス・スウェーデン・リトアニア

それ以外→インド・モルディブ・南アフリカ・バーレーン・ブラジルやアルゼンチン、パナマなど中南米の多数の国

ただしこのリストは定期的に更新されるので、状況が変われば対象国も当然変わります。

こちらのページで出発国や日にち、乗継地などを入力することでオランダ入国後の隔離の有無をチェックできます。

対象国の基準は?

この運命を分ける隔離義務の対象か対象外かは、どのような基準で決定されるのでしょうか?

えー、すみませんよく分かりません(ド正直)

が、例えばRIVM(オランダ国立公衆衛生環境研究所・コロナ以降すっかりおなじみになった政府機関)では国外へ/からの渡航の際のリスクに関して、このような情報を元に各国のリスクのレベルを分析しているようです:

・過去14日間の人口10万人当りの感染者数
・人口10万人当りの検査数
・感染の増加や地域による差が見られるか
・オランダ入国(帰国)時に感染者が多い
・各国や地域が課している措置
・変異株の有無

分かりやすい例では、いくら感染者数が少なくても検査数が少なければリスクが低いとは見なされないということですね。

これらのデータにより、状況が改善や安定していると判断されればその国への渡航やその国からのオランダ入国/帰国時の規制や隔離を緩和、逆にリスクが高いなら厳格化となります。

対象国からの渡航者でも例外がある

日本は現時点で対象外とは言え、状況次第でその『非常にハイリスクな』地域リストに加わる可能性があるとなると戦々恐々ですが、対象国からの渡航でも隔離義務の例外が認められる場合があります。それもかなり。

その一覧はこちらのページで確認できますが、多いので一部を抜粋すると、

・12歳以下の子供
・オランダまたは対象の非常にハイリスクな地域での滞在時間が12時間以下(乗り継ぎ客を含む)
・医療従事者やコロナに関連する業務従事者
・物流関係の従事者
・トップアスリート
・ジャーナリスト

などなど。非常にハイリスクな地域から2021年6月1日以降にオランダに渡航予定の人は、まず要確認です。

ちなみにワクチン接種者は例外になっていないので、この例外リストに当てはまらない場合は隔離をする義務があります。

隔離のルールはどうなっている?

それではオランダの隔離のルールをチェックしてみましょう。

2021年5月末現在日本からの渡航者は義務にはなっていないとは言え『強く要請』されるので、当然無関係ではありません。

こちらも政府公式サイトから主なポイントまとめました。

空港から隔離場所(自宅など)への移動手段

まず最初に到着した空港などから隔離を行う場所、自宅や宿泊施設には自家用車や自転車で移動するように要請しています。

それらの選択肢がない場合は、タクシーを利用。

電車やバスなどの公共交通機関は、最後の手段としてのみ利用すべきだとしています。

要請される順に自家用車タクシー電車やバスなのはまあ当然と言えば当然ですが、公共交通機関も利用不可とは書いてありません。

日本の水際対策が激ユルだとよく言われますが、日本は到着時にその場で検査を行うのに対しオランダは検査なしなので、オランダもかなりザルでは??だから義務化に至ったのかもしれませんが・・・

基本は10日間だが5日目の検査で陰性なら終了

隔離は、オランダ到着日の翌日を1日目として10日間です。日本は14日間なのでちょっと短めですな。

そして5日目に自らオンラインまたは電話で検査を予約→陰性なら、その時点で隔離は終了となります。

この検査は強制ではないので、受けなければ10日目まで隔離を続けるだけです。

ただしこの検査はどこでも良いわけではなく、保健所(GGD)のみ。民間の企業で受けられる検査や市販の検査キットは不可なので注意しましょう。

で、この検査はオンライン予約にはDigiD(オランダの個人ID管理システム)、電話予約にもBSNナンバー(マイナンバーとほぼ同じ)が必要のようなので、オランダ在住者限定の可能性が。

だとすると、国外在住者は必然的に10日間の隔離が必要ということになりますが、こちらのページに電話予約時の番号も載っているので念の為確認してみても良いかもしれません。

隔離中のルールや注意事項

隔離についてのルールは同じくこちらのページで解説されており、このような内容です:

・家族または同居人のみが隔離する者と同じ家にいて良いが、可能な限り1.5mの距離を保つ
・誰も訪問させてはならない(医師や保健所のスタッフを除く)
・病院や医師を訪ねてはならない、必要な場合は医師に電話をする
・食料品の買い物は他の人に頼むか、オンラインで行う
・庭やバルコニーがある場合は外に座って良い
・仕事に行ってはならない、代わりに家で仕事をしろ
・公共交通機関やタクシーを使ってはならない

まあ隔離というぐらいなので、要は外に出るな&人に会うなが基本ですよね。

その他、こちらのページで隔離中のポイントやアドバイスを簡潔に分かりやすくまとめており、さらにこちらではより詳しいパンフレットをダウンロードできます。

もしルール違反をしたら?

で、これらの隔離ルールは今までも存在していた訳ですが、義務化になったことで違反した場合に罰則が設けられることになります。

まず非常にハイリスクと指定された地域からの渡航者は、隔離申告書(Quarantine declaration forms)を印刷&記入&署名し、所持している必要があります。

航空会社や当局に求められ、所持していない場合は€95の罰金が課される可能性が。

さらにこの隔離申告書に提供した電話番号に当局が確認の電話をかけたり、隔離場所を直接訪れたりします。

これに応じないと、€339の罰金となる可能性。

一応“may be fined”となっているので、運良く優しいおっさんとかだと見逃してくれるのかもしれませんが、初めからそういう甘い期待は持っていない方が良いでしょう。

いやー、罰金の額が高いと感じるかそうでもないと感じるかは人それぞれでしょうが、直接自宅とかに確認に来るってなかなかスリリングではないでしょうか。

ちなみに筆者は2020年11月から2021年1月まで日本に一時帰国していましたが、日本がEUの指定する『安全国(=入国後の隔離不要)』から除外される直前にオランダに戻り、自己隔離不要だったので、入国審査を無事に通り抜けた後は全くの自由の身でした。(とは言えロックダウン中だったので、おとなしく家に直行しましたが)

しかし状況さえ変われば、自由の国の象徴のようなオランダでもこんな規制を課せられるんですね・・・恐ろしや。

義務化対象でなくても必要な規制がある!

 
 
 
 
 
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日本がこんなおどろおどろしい隔離義務化の対象にならなくて本当に良かった、めでたしめでたし\(^o^)/

・・・と改めて胸をなでおろしたくなりますが、前述の通り日本も安全国から除外されたということは、コロナ前のようにパスポート1つでオランダに入国できる訳ではありません。

【※2021年6月5日追記】日本はEUの安全国リストに再び追加されました。

まず繰り返しになりますが、上記の隔離は義務ではないものの引き続き強く要請されます。

そして出発前72時間前以降のPCR検査の陰性証明が必要になります。

こちらは13歳未満の渡航者は不要です。

そして空路での渡航者は健康申告書(Health Declaration Form)も必要。

健康申告書は航空会社などから配布されるようですが、こちらからダウンロードすることも可能です。

こういった必要書類や規制は随時更新されているため、必ず最新の情報をオランダ政府在オランダ日本大使館などの公式サイトからチェックするようにしましょう。

ここに書いているのはあくまでも2021年6月1日時点での情報であり、当サイトは渡航に関するトラブル等への責任は一切負えませんのでご了承ください。

フライト発着禁止だった国はどうなる?【※6/1更新】

 
 
 
 
 
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さて非常にハイリスクだの日本は対象外だの安全国だの、色々出てきて混乱しそうになりますが、その中で最もヤバいと言えるカテゴリーがあります。

それが変異株が流行している地域で、これらの国からのフライトは原則渡航禁止になっていました。

2021年5月31日時点でインド・南アフリカ・ブラジルに加えアルゼンチンやペルー、パナマなど中南米の多くの国が該当し、南アフリカは変異株の拡大が報告された1月から4ヶ月以上渡航禁止が継続。

ちなみに海を挟んで隣国のイギリスからのフライトやフェリーもイギリス変異株が流行していた直後は渡航禁止にしていましたが、2021年2月頃にはオランダですでにイギリス変異株が拡大・主流となっていたため、もはや意味をなさないとして3月上旬に撤廃されました。

インドや南アフリカ、中南米からの渡航禁止措置にも例外があり、いくらか緩和傾向にあるようです。

で、2021年6月1日に更新された情報で、この変異株懸念国からの渡航禁止は撤廃し指定の陰性証明+隔離義務により入国許可されたようです。

指定の陰性証明とは、以下のうちのいずれかになります。

①搭乗の24時間前以降に受けたPCR検査の陰性証明
②搭乗の72時間前以降に受けたPCR検査の陰性証明+搭乗の24時間前以降に受けた迅速検査(抗原検査等)の陰性証明

ただし、オランダを含むEUは安全国以外のEU外からの渡航者のEUへの入域を原則禁止にしており、夏にワクチン接種者に国境を開放するまでは在住者や特定の職種の人を除き、旅行などを目的とした渡航は不可となっています。

つまり、定められた陰性証明や隔離のルールを守れば誰でも入国できるというのではなく、そもそも渡航禁止の対象になっている場合は渡航できません。

ややこしくなってきたので各カテゴリーをまとめると、このようになります(2021年6月1日時点):

変異株懸念国(24時間前以降のPCR陰性証明or2種類の陰性証明+入国後の隔離義務)

インド・南アフリカ・ブラジル・アルゼンチン・ペルー・チリ・エクアドル・パナマなど中南米各国

(※参照ページ)

非常にハイリスクな国(72時間前以降のPCR陰性証明+入国後の隔離義務)

キプロス・スウェーデン・リトアニア・バーレーン・モルディブ・セーシェル・カーボベルデ

(※参照ページ)

ハイリスクな国(72時間前以降のPCR陰性証明+入国後の自己隔離要請)

日本(※安全な国に指定予定)・アメリカ・イギリス・カナダ・台湾など①②④以外の全ての国

(※参照ページ)

↑2021年6月1日時点でEU外からの旅行者は原則入国不可↑↓目的を問わず入国可能↓

安全な国(陰性証明&入国後の隔離不要)

アイスランド・アイルランド・ポルトガル・フィンランド・オーストラリア・ニュージーランド・韓国・中国・タイ・イスラエルなど

(※参照ページ)

しつこいようですがこのリストは随時更新されるので、今後日本が『安全国』に入る可能性もあれば、『変異株懸念国』に加わりオランダ入国後の隔離義務対象になる可能性も当然あります。

この中で『安全国』からの渡航者はオランダ到着後の隔離も出発前の陰性証明も不要のため、コロナ前と同じようにオランダに入国ができます。

これらの世界各国のいわゆる“リスクレベル“はこちらのページで確認できる(渡航したい国名をオランダ語で入力)ので、当面はオランダから旅行やビジネスで国外に渡航する際にも必ずチェックした方が良いでしょう。

まとめ

オランダがこれまで『強く要請』していたオランダ到着後の自己隔離を、2021年6月1日からリスクが高いと指定した国からは義務化するとしたニュースをまとめました。

筆者も一時帰国していた日本から2021年に入ってからオランダに戻りましたが、その頃はまだ自己隔離は必要ではなくオランダの隔離は未経験だったため、改めてしっかりとオランダの隔離ルールを調べた訳ですが、結構ザルだったんだな、というのが個人的な印象です。

日本からの渡航者は2021年5月末時点で隔離義務化の対象になっていないとは言え、依然として要請はされるのに加え、今後状況次第では対象国になる可能性もあるので、オランダに渡航予定のある人やオランダ在住者の一時帰国時には最新の情報を確認することが大切です。

全体的な流れとしては順調に規制緩和が進むオランダですが、国外からの入国に関してはまだまだ規制があるのが現状。

少しでも早くコロナ前のように自由かつ安全にオランダに渡航できる日が戻ることを願います。

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