欧州でトップクラスの美しいビーチの宝庫であるギリシャの中でも、特に人気が高いコルフ島。
オシャレなレストランやカフェが建ち並ぶ華やかなビーチから大自然に囲まれたのどかなビーチまで、個性豊かなコルフ島の人気ビーチを厳選して紹介します。
コルフ島の絶景ビーチマップ!
右を向いたタツノオトシゴのような形をしたコルフ島(ケルキラ島)は、その胴体部分はギリシャ・頭部分はアルバニアを対岸にして浮かんでいます。
面積はおよそ600k㎡で、これは日本で言うと淡路島とほぼ同じ大きさ。
本当にどうでもいいちっさいのも含めると6000以上と言われるギリシャの島々の中でも7番目に大きい島で、その東西南北に数え切れないほどの大小のビーチが点在しています。
またコルフ島はアドリア海とイオニア海の2つの海に面しており、砂浜あり岩場あり静かな湾あり風の強いワイルドな海ありと、実に表情豊かなビーチが勢揃いなので、目的に合わせて訪れると良いでしょう。
ギリシャでも有数の人気観光地なので、特に主要都市・村に近いビーチは夏のバカンスシーズンである7月8月は激混みになる一方、少し時期を外せばほぼ独占できるような穴場ビーチも。
ビーチそのものの美しさはさることながら、周辺の宿泊施設や飲食店、シャワーやトイレなどの設備の充実度、ビーチまでのアクセスも考慮してそれぞれ異なる魅力に溢れた8ヶ所を厳選しました。
もし滞在が短い日数ならアクセスが良いビーチに絞って効率良く訪れるのがベストですが、基本的にアクセスが良くない(街から遠い・車でしか行けない)ビーチの方が混雑度がマシなので、日程にある程度余裕がある場合や静かなビーチが好きな場合は、ぜひ穴場ビーチもチェックしてみてくださいね!
①Agios Georgios beach/アギオス・ゲオルギオス・ビーチ
View this post on Instagram
まずはギリシャっぽい名前全開のアギオス・ゲオルギオス・ビーチをピックアップ。
島の北西部にある約2kmのこのビーチ沿いには多数のタベルナやカフェ、ホテルが並び、子供連れのファミリーにも人気の穏やかな雰囲気です。
この広さのおかげで夏でも比較的ゆったりと過ごしやすく、ターコイズブルーの海・クリーム色の砂浜・緑のイトスギ・そして色とりどりのパラソルが鮮やかに調和。
このエリアに宿泊してひたすらホテル⇔ビーチ⇔レストランを往復しても良いですし、アクティブ派ならダイビングやウィンドサーフィンに挑戦したり、途中の眺めも抜群のポルト・ティモニ・ビーチ(Porto Timoni beach)まで軽くハイキングをしたりするのもおすすめです。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:◎
②Canal d’Amour/カナル・ダモール
View this post on Instagram
いかつい怪獣みたいな名前のビーチの後は、甘美なおフランス語のカナル・ダモールでお耳直し(?)。
切り立った岩にフサフサと木が生い茂る、王道系のビーチとは一線を画する個性派のルックス。
“愛の運河”という日本語にするのもためらうような昭和の歌謡曲みたいなこの呼び名は、古くからこの地で泳いだカップルは結ばれる、というこれまたベッタベタな(失礼)言い伝えがあるから。
つまりうかつに本命以外と泳ぐと面倒なことになるので、お相手は慎重に選んだ方が良いということですね()
手前のビーチは小さいので愛を求めるカップルですぐ混み合いますが、そこから少し進んだ崖の上から爽快にダイブするのもこのビーチならではの楽しみ方です。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:○
③Bataria Beach/バタリア・ビーチ
View this post on Instagram
コルフ島北東部のカシオピ(Kassiopi)は伝統的な小さな漁村の面影を残しつつ、そのあまりに美しいビーチのおかげで急速にビーチリゾートとしての認知度を高めていっている注目エリア。
村にはいずれもため息モノの小さめの絶景ビーチがいくつかありますが、その中からバタリア・ビーチを紹介しましょう。
どこまでも透き通るターコイズブルーの海の向こうには、割と最近まで鎖国したりネズミ講にハマったりしてたエキセントリックな隣国アルバニアの怪しげ雄大な山々が。
白い小石のビーチにはレンタルパラソル&サンベッド以外のサービスはありませんが、歩いてすぐの場所にタベルナや宿泊施設があります。
絶好のシュノーケリングスポットでもあるので、ぜひゴーグルを持って繰り出しましょう。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:△
④Krouzeri beach/クルゼリ・ビーチ
View this post on Instagram
カシオピがタツノオトシゴの鼻先だとすると、そこからアゴの辺りまでもこぢんまりとしたビーチが無数に点在しているエリア。
クルゼリ・ビーチもその中の1つで、数軒の飲食店と宿泊施設があるのみの小さな村の小さなビーチです。
黄金色の砂と輝く白い小石が混ざった浜と、そこに打ち寄せる青い海のコントラストが実にフォトジェニック。
その美しいビーチをさらに引き立てるかのように周りにはオリーブの木や季節ごとの花が咲き乱れるギリシャらしい風景で、カップルや家族で絵に描いたようなのんびりとした休暇を過ごしたい人にピッタリです。
バスはありますが、周辺のエリアにも色々足を伸ばしたければ車の方が便利です。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:○
⑤Paradise Beach/パラダイス・ビーチ
View this post on Instagram
同じ名前のビーチがミコノス島だと朝まで飲んで踊って盛り上がってのパーティー系ビーチな訳ですが、コルフ島版パラダイス・ビーチはそれとは正反対の、自然系ビーチ。
ビーチの背後にほぼ垂直にそびえ立つ高い崖が、陸からのアクセスが不可能でボートででしか到達できないことを無言で示しています。
しかしその険しい地形のおかげで観光地化することもなく、原始的でピュアな海の色や波の音、潮風の香りを五感で感じることができます。
その恵まれた環境のおかげで透明度もトップクラスなので、シュノーケリングにも最適。
パレオカストリツァ(Paleokastritsa)からのボートツアーが最も一般的で、パレオカストリツァ自体も無数のホテルあり飲食店ありビーチありの超人気エリアなので(というかパラダイス・ビーチより遥かにメジャー)、そこに宿泊して日帰りで訪れるのがベストです。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:✕
⑥Issos Beach/イッソス・ビーチ
View this post on Instagram
イッソス・ビーチは、コリシオン湖となだらかな砂丘をバックにした雄大な自然と溶け込みながら、センスの良いカフェやバー、ホテルが並ぶ村にも隣接しているメリハリの効いたビーチ。
風が強いためウィンドサーフィンやカイトサーフィンに理想的な環境で、ビギナーから上級者まで様々な人がマリンスポーツを楽しむ姿が見られます。
海と砂丘が刻一刻と色を変えていく夕暮れ時はとびきりロマンチックなので、サンセットバーでお気入りの一杯を片手に夕日鑑賞するのも良いでしょう。
似たような特徴・エリアでもう少しワイルドなビーチが好みなら、コリシオン湖の北西にあるハリコウナス・ビーチ(Halikounas Beach)もおすすめです。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:○
⑦Marathias Beach/マラティアス・ビーチ
View this post on Instagram
国外の観光客だけではなく地元民にも愛されるのが、マラティアス・ビーチ。
その理由は約2kmに渡って続く黄金色の砂浜に沿って点在する充実した設備やサービスと、その賑やかな場所から少し離れると昔ながらの素朴な原風景も見られるバランスの良さ。
そのためアクティブに遊びたい若者、リラックスしたい子連れファミリー、ギリシャグルメを満喫したい食いしん坊にひたすらグダグダしたいシニアなど、あらゆる年代・目的の人が過ごせる万能型ビーチとなっています。
派手に観光地されていない、しかし何日滞在しても飽きないようなレジャー・宿泊施設・飲食店が近辺に完備する、コルフ島南部を代表するビーチと言えるでしょう。
アクセスの良さ:○
設備やサービスの充実度:○
⑧Arkoudillas Beach/アルコディーラス・ビーチ
最後に紹介するアルコディーラス・ビーチは島最南端にある、野性的なビーチ。
ビーチまで行くバスはありませんが、車の他にも最寄りの村カボス(Kavos)からイトスギやオリーブの森を3kmほどハイキングして行くこともでき、アウトドア派にはビーチに到達するまでの行程も魅力的です。
この人里離れたロケーションのおかげで夏でも混雑することはほとんどなく、お世辞にもファミリー向きとも言えないので、落ち着いて自然美を堪能したい人に理想的。
それでも夏にはドリンクを売るキオスクやレンタルパラソルが出現するため、最小限のサービスはあります。
ビーチからは至高の夕日も鑑賞できるので、喧騒から完全に隔離された砂浜で日光浴や海水浴を思う存分楽しみながらロマンチックな黄昏を待ちましょう。
アクセスの良さ:✕
設備やサービスの充実度:△