【20/21CL決勝舞台に!】FCポルトのスタジアムの情報まとめ

サッカー
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ポルトガル北部の世界遺産の街ポルトを本拠地とする、サッカーの強豪クラブFCポルト。
その本拠スタジアムであるエスタディオ・ド・ドラゴンが、チャンピオンズリーグ20/21の決勝地に変更になることが決定。
この記事ではエスタディオ・ド・ドラゴンのアクセスやその他情報をまとめました。

なぜポルトに変更?その経緯とは

新型コロナウィルス(COVID-19)が、全世界に甚大な影響を及ぼしている2020年以降。

欧州サッカー界もその被害から逃れることはできず、EURO2020の1年延期や各リーグの無観客試合開催など、様々な困難に直面。

UEFAチャンピオンズリーグ20/21も、2020年秋頃から欧州各地が第二波に襲われて以降そのほとんどの試合が無観客となりながら、それでも何とか予定通りの日程で消化してきました。

しかし決勝カードが決まり、いよいよファイナルを待つばかりという段階になった5月半ば、まさかの決勝開催地変更という事態に。

一体どういうことでしょうか?

(以下参照情報:The Indian ExpressThe New York TimesDeutsche WelleUEFA

開催予定だったイスタンブールがロックダウン・・・

2021年5月29日にCL決勝開催地として決定していたのは、トルコのアタテュルク・オリンピック・スタジアム

イスタンブールにあるこのトルコ最大のスタジアムは元々19/20決勝開催のはずでしたが、新型コロナウィルスの影響でポルトガル・リスボンに無念の変更、そのまま1年ずれて20/21になった経緯があります。

当然トルコのサッカーファンは地元でのCL決勝を待ちわびていたはずですが、コロナは容赦してくれません。

決勝開催まで1ヶ月余りに迫った4月中旬には人口約8500万人のトルコの1日の新規感染者数が6万人を超えるなど、目も当てられない惨状に。

この状況をエルドアン大統領が指をくわえて見てる訳はなく、2021年4月29日から5月17日まで、イスタンブールを含め全土で厳しいロックダウンを敢行

さらに、決勝カードがマンチェスター・シティvsチェルシーというプレミア勢になったため、当然選手を含めたチームスタッフはイギリスからトルコに移動する必要がありますが、このトルコの感染状況によりイギリス政府はトルコを“レッドリスト”に。

これはイギリスからトルコへの不要不急の渡航中止が強く求められるだけではなく、イギリスに戻った際に10日間の強制隔離が待つことを意味しています。

ガチのサポーターならそんなの気にせず行くでしょ、と思うのですが選手はそんな悠長なことは言っていられません。

なぜならこのCL決勝の後、2021年6月11日からは延期になったEURO2020が開催されるため、両クラブに在籍するイングランドを始め各国の代表選手がその直前の6月9日までホテルに缶詰でろくにトレーニングにも参加できなければ、トップコンディションに持っていくのは極めて難しいでしょう。

そこで、イギリス政府が直々にUEFA氏に開催地変更を提言したのです。

感染者激減で英国からの渡航が可能なポルトガル

自国プレミア勢の対決なので当然といえば当然ですが、イギリス政府はイングランド、具体的にはロンドンのウェンブリー・スタジアムでの開催を候補に挙げました。

すでに幾度となくチャンピオンズリーグ決勝を始めとした歴史的な試合の舞台になっている聖地ウェンブリー・スタジアムでの開催が推薦されるのは驚きではありませんが、えー、ちょっと問題が。

というのもこの5月29日にはすでにEFLチャンピオンシップ・プレーオフ(プレミア昇格を賭けた一発勝負の真剣試合)が日程に組まれていて、ガチかぶりなんですね(´・ω・`)

そのため代替案として、イングランド中部バーミンガムを本拠地とするアストン・ヴィラのヴィラ・パークも名乗りを上げていたようです。

一方UEFA氏はイスタンブールでの開催が不可能になっても中立地の開催を希望、そこで昨年に引き続きポルトガル(今年はポルト)が候補に。

ポルトガルも2021年1月〜2月上旬に激しい第三波に見舞われたものの、ロックダウンやその後のワクチン接種の効果もあってか、感染者数は激減。

そのおかげでイギリス政府はトルコとは対照的にポルトガルを“グリーンリスト”に変更、イギリス帰国時の隔離は不要になります。

ポルトガル側も2年連続の急遽のCL開催には前向きで、5月19日に行われるリーグの最終戦には各スタジアムの収容人数の10%のサポーター動員が許可され、徐々に規制緩和が進んでいます。

地元イングランドでの開催がベストとしても、英国人はポルトガル大好きなイメージがあるので、ポルトガル開催ならあまり文句はないかも?

【5/13】UEFAが正式に変更を発表!

 
 
 
 
 
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当初の予定通りイスタンブールか、ジョンソンのむさ苦しい情熱的な勢いに屈してイングランドのどこかか、あるいはまたまた棚ボタ的なポルトガルか。

様々な議論が行なわれていましたが、2021年5月13日、UEFA公式サイトでポルトが決勝開催地になることが正式に発表されました。

UEFA氏は19/20も決勝開催がイスタンブールから寸前で変更というトルコ人しょんぼりな経緯だったことから、20/21こそはイスタンブールで開催できるように模索しているようでしたが、いかんせんトルコの状況を見ると難解だったのでしょう。

ゴリゴリのロックダウンの効果かトルコの新規感染者数も5月3週目には1万人台/1日まで減少していますが、開催まで約2週間に迫る中、イギリス政府が渡航制限を緩めるのを夢見て待つのは冒険すぎますよね。トルコ人、無念。

アクセス抜群!スタジアムへの行き方

さてUEFA氏やジョンソン、トルコ人同士のアツい議論が終わった今、新決勝開催地に決定したポルトガルのFCポルトのホームスタジアムについてチェックしてみましょう。

エスタディオ・ド・ドラゴン(Estádio do Dragão)は収容人数約5万人、EURO2004開催の前年2003年にオープンした、比較的新しいスタジアム。

スタジアムは世界遺産にも登録された美しいポルトの旧市街の中心地からおよそ3km北東に位置し、素晴らしいアクセスも自慢です。

公式サイト:https://www.fcporto.pt/en/club/estadio-do-dragao/

メトロでのアクセス

メトロの最寄り駅はスタジアム名がそのまま駅名(Estádio do Dragão)になっているため非常に分かりやすく、A・B・E線の各線がいずれもポルト中心から通っています。

ポルトの公共交通機関を利用する際は、ペラペラな軟弱版PASMOと言えるAndante Azul(アンダンテ アズール)を最初に€0.6で購入し、チャージする仕組みです。

料金はゾーンごとに料金が区切られるゾーン制で、ポルト中心からスタジアムの場合は片道€1.2。

よく交通機関を利用するならこの中心エリアのみメトロやバスが乗り放題のAndante 24が24時間€4.15、あるいは全てのゾーンで有効のAndante Tour€7も便利です。

試合開催予定日の土曜日は約15分に1本ペースで運行し、スタジアム→街中心への最終電車は0:54となっています。

公式サイト:https://en.metrodoporto.pt/

バスでのアクセス

乗り換え不要で分かりやすいメトロが最も便利ですが、バスでも行けます。

バスは401・806・ZCの3つの線が通り同じくEstádio do Dragãoが最寄りの停留所ですが、このうち街中心を結ぶのは401のみ。

所要時間はメトロと同じ20分程度ですが、渋滞に巻き込まれる可能性もあるので、ある程度時間に余裕を持って出発するといいでしょう。

料金はメトロと同様で、街中心部への最終バスは約23:10となっています。

そのためCL決勝時には間に合わない可能性が高く、行きはともかく帰りはメトロを利用するのがベストでしょう。

公式サイト:https://www.stcp.pt/en/travel/

徒歩でのアクセス

早さ&便利さならメトロやバスが上なのは間違いありませんが、歩いて行けない距離でもありません。

ポルト中心からスタジアムは徒歩45分ほどで、綺麗な街並みや試合当日の熱気を堪能しながら歩けば意外と早く感じるかも。

筆者は実際に夜も含めて行きも帰りも歩いた経験がありますが、治安が特別悪い街ではないですし、ある程度の体力があれば問題はないと思います。

スタジアム→街中心は緩やかな下り坂になっているのでより歩きやすいですが、CL決勝後は深夜に近い時間帯なので、やはり少しでも不安ならメトロを使うのが無難でしょう。

周辺には宿泊施設や飲食店も

 
 
 
 
 
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中心地から近いスタジアムなので、その周辺の環境にも恵まれています。

徒歩圏内に宿泊施設や飲食店があるのに加え、大型ショッピングモールも。

2020年以降はコロナの影響で随時各施設やスポットの営業状況が変更になっているので最新情報を確認することが重要ですが、2021年5月1日以降、レストランやカフェは22:30までオープンすることが可能になっています
(参照:Visit Portugal

そのため試合前にカフェやバーに寄ってくつろいだりすることも可能で、2021年1月〜2月よりは遥かに規制が緩和され、飲食やショッピングのオプションが増えています。

また、前述の通りスタジアムから街中心部へのアクセスは非常に良いですが、試合後はすぐにベッドの飛び込みたい!という人は、スタジアム周辺のホテルやアパートメントに宿泊するのも良いでしょう。

急遽CL決勝の舞台に決定したことで怒涛の英国人が押し寄せることが予想されるので、早めにチェックしましょう。

CL決勝開催時に観客は入れる?チケットは?

 
 
 
 
 
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で、CL決勝の開催地がポルトに決まったのは良いとして、観客は入れるの?と思いますよね。

入れます!

各クラブのサポーター6000人まで入場できることが、こちらもUEFA公式サイトで発表されました。

まずマンチェスター・シティチェルシーのクラブ公式サイトからサポーターにチケット販売、その後5月24日(月)日本時間21時(イギリス&ポルトガル時間13時)に一般販売が行なわれるようです。

日本から観戦に行くのは可能?

いや試合が5月29日でチケットの一般販売が5月24日開始ってずいぶんギリギリだな、というのが正直なところですが、フットワークの軽い日本のサッカーファンは観戦に行けるのでしょうか?

えーー、非常に残念なのですが、日本からのポルトガル渡航は5月13日現在、原則不可です。

以下、在ポルトガル日本国大使館より引用:

・1月31日から、日本からの渡航は、職務遂行、勉学、家族との再会、健康及び人道上の理由等真に必要不可欠な目的の渡航のみが認められ、また、渡航する場合には、24か月以下の幼児を除き、搭乗前72時間以内に実施したCOVID-19のPCR検査の陰性証明を搭乗時に提示することが求められることとなりました。この措置は、5月16日23時59分まで有効です。

在ポルトガル日本国大使館

一応最後に5月16日23時59分まで有効となっているので5月29日には変更になっている可能性もゼロではありませんが、日本の感染状況も全く改善傾向にない現状、その望みは極めて低いと言わざるを得ないでしょう。

天正遣欧少年使節の時代から続く日本とポルトガルの金平糖のような甘い関係も、コロナによって引き裂かれてしまっている訳ですね。無念。

どこの国からなら渡航できる?

しかしポルトガルがすべての国からの渡航を禁止している訳ではありません。

再びVisit Portugalの情報によると、

・アイルランド
・フィンランド
・アイスランド
・マルタ
・オーストラリア
・中国
・韓国
・ニュージーランド
・ルワンダ
・シンガポール
・タイ
・香港及びマカオ

からは、搭乗前72時間以内のPCR検査の結果提示などを条件に渡航可能となっています。

今この記事を読んでいるルワンダ在住のあなた、興奮を抑えきれませんよね?!(いるのか)

ただしこれはあくまでもポルトガル側が渡航を許可している国々であって、それぞれの国ではまだポルトガルへの渡航を許可していない可能性があります。

ルワンダ在住の皆さんを始め、各国の渡航制限も流動的なので、必ず最新の情報をチェックしてから渡航するかを決めましょう。

まとめ

20/21シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が開催されることになった、ポルトのエスタディオ・ド・ドラゴンについて解説しました。

急遽栄光のCL決勝開催地が変更になったのは各国各地で悲喜こもごもでしょうが、無観客だった19/20シーズンと違い1万人以上のサポーターが入場できることは、少なくとも明るいニュースと言えるでしょう。

このCL決勝を観戦できる強運のサポーターはごくわずかですが、ポルトガルの強豪FCポルトやポルトガル代表の試合は今後も何十・何百試合と行なわれます。

いずれ新型コロナウィルスが収束し、このスタジアムに再び満杯のサポーターが戻れることを願います。

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