新型コロナウィルスが世界に大きな影を落とした2020年。
厳しい渡航制限により海外旅行をキャンセルしたり諦めたりする人も多く、その分コロナが終わったら!と考えている人も多いはず。
この記事では欧州在住の筆者が、2021年に注目したいヨーロッパのイベントや旅先を紹介していきます。
※渡航情報や各イベント情報は必ず各自で確認してください。
2020年にキャンセルされた多数のイベントやフェスが2021年に!
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新型コロナウィルスの被害が特に大きかったヨーロッパは、各国各地で厳しいロックダウンをしては緩和、再拡大して再強化・・・といった状況の2020年でした。
普通のレストランやお店ですら営業停止や制限があったため、当然のごとく大きなイベントやフェスは相次いでキャンセル。
その影響や損失は計り知れないものでしたが、中にはそのまま2021年に延期される予定のイベントなどもあります。
日本からの渡航となるとまだハードルが高い面があるのは間違いありませんが、可能性はゼロではないでしょう。
もちろん2021年に叶わなければ2022年、あるいは2023年に行くこともできます。
しかし少しでも早く欧州に行きたい!と願っている人は、パンデミックが終わることを祈りながら2021年に訪れることを夢見るのも良いのではないでしょうか。
ここで紹介する14のイベントやスポットは2020年12月現在の情報を元にして筆者が独自にピックアップしているので、実際に行きたい!!と鼻息が荒くなってきたら、忘れずに最新の情報をチェックしてくださいね。
美しい花で癒やされる【フラワーフェス&スポット】
キューケンホフ公園(オランダ)
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オランダと言えばチューリップ、チューリップと言えばオランダ。
そのチューリップを始め様々な花が鮮やかに彩られる春のオランダの顔が、キューケンホフ公園(Keukenhof)。
毎年3月中旬から5月上旬までのおよそ1ヶ月半のみ開園し、異なるテーマで飾られた公園は伝統的でありながら毎年新しい発見があります。
フラワーカーペット(ベルギー)
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2年に一度、ベルギーの首都ブリュッセルで開催されるフラワーカーペット(Flower Carpet)も息を呑むような花の祭典。
ただでさえ世界一美しい広場と評されるグラン・プラスの一面にボランティアの手によって一つ一つ丁寧に敷き詰められた、カラフルなベゴニアやダリア。
夜にはグラン・プラス全体がライトアップされ、ますますフォトジェニックになる光と音のショーも必見です。
公式サイト:http://www.flowercarpet.be/en
開催予定日:2021年8月12日〜15日※次回は2022年8月11日〜15日に決定
住所:Grote Markt, 1000 Brussel, ベルギー
No music,No life!!【音楽系フェス】
Creamfields(イギリス)
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欧州を代表するエレクトロニック・ダンス・ミュージックのフェス、Creamfields(クリームフィールズ)も当然のことながら2020年はキャンセル。
しかし2021年は開催が予定されており、再びイギリスの小さな村デアズベリーがダンスと音楽の熱狂に包まれる魔法のような真夏の4日間が戻ってきます。
2020年のうっぷんを晴らすように、思う存分踊り狂ってみてはいかがでしょうか。
Tomorrowland(ベルギー)
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ベルギーのTomorrowland(トゥモローランド)も、2020年はコロナの影響で涙をのんだメガフェスの一つ。
2005年の初開催以来世界のエレクトロニック・ダンス・ミュージックファンを虜にし続け、2019年は6日間で40万人が来場するなど、毎回チケットも即完売。
それだけに次回のフェスへの期待は高まるばかりですが、その前に12月31日のオンライン年越しライブイベントで、2020年の締めくくり&2021年のスタートを華麗に決めてみては:)
公式サイト:https://www.tomorrowland.com/home/
開催日:2021年7月16日〜18日、23日〜25日※2021年も中止が決定
住所:PRC de Schorre,Schommelei,2850 Boom ベルギー
Ultra Europe(クロアチア)
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クロアチアの夏フェスとして2013年に初開催して以来、その人気を不動のものとしているUltra Europe(ウルトラ ヨーロッパ)。
アドリア海に面した美しき世界遺産の街スプリトがホストなだけに、フェスと同時にビーチ遊びや街散策も満喫できる贅沢な環境が自慢です。
それだけにどんよりとした時を過ごした2020年の後に魂を解放するのにはこれ以上ない雰囲気で、3日間音楽、ダンス、ビーチ、グルメに入り浸りましょう。
Sziget Festival(ハンガリー)
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ブダペスト北部、ドナウ川に浮かぶ『自由の島』との異名を持つオーブダ島で行われるSziget Festival(シゲト フェスティバル)は、1993年スタートの老舗とも言える音楽&カルチャーの巨大フェス。
数々の賞を受賞し毎年1000以上の様々なパフォーマンスが繰り広げられるフェスは1週間通して開催されるため、短期集中からどっぷり満喫まで、楽しみ方も自由自在。
ジャンルはロック、ポップ、レゲエにヒップホップと多彩で、ユニークなアートや自然も同時に体験できるため、フェス初心者にも参加しやすいと言えるでしょう。
公式サイト:https://szigetfestival.com/en/
開催日:2021年・日程は未定※2021年も中止が決定
住所:Obuda Island, Budapest, 1033, ハンガリー
再び大観衆で盛り上がる!【スポーツイベント】
EURO2020(欧州各地)
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史上初めて延期の憂き目に遭った欧州サッカーの祭典、EURO。
さらにEURO2020は欧州に含んでいいのか微妙なアゼルバイジャンも含めた東西南北11カ国で開催される特別大会となっており、どこの国・都市・スタジアムで観戦するかも大きな興味の一つ。
2020年12月現在でチケット再販売の予定は発表されていませんが、果たしてスタジアムを満員にして今まで通り熱狂&絶叫できるのか、あるいは一定の制限や条件があるのか注目されるところです。
2年分食べて飲みまくれ!【フードフェス】
オクトーバーフェスト(ドイツ)
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ドイツ南部ミュンヘンの伝統フェス・オクトーバーフェスト(Oktoberfest)も、2021年に再び世界中からのゲストを迎えることが待たれています。
会場ではバイエルン州の伝統衣装を身に着けた男女が飲んで、食べて、踊って、遊んで。
あらゆる伝統的&国際的なグルメやショップがテント内&屋台に出現し、パレードやライブなどのパフォーマンスも開催されるため、飲むのが苦手な人や子連れファミリーでも問題なく楽しめます。
公式サイト:https://www.oktoberfest.de/en
開催日:2021年9月18日〜10月3日※2021年も中止が決定
開催地:Theresienwiese, Munich, ドイツ
伝統行事を2021年こそは!【その他イベント】
クリスマスマーケット(欧州各地)
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ヨーロッパの冬の代名詞とも言えるクリスマスマーケットも、その多くが中止を余儀なくされた2020年。
歴史的な建造物がキラキラ輝くイルミネーションで照らされ、ホットワインや各国各地の郷土グルメ、スイーツ、お土産、雑貨が所狭しと並ぶ様子はおとぎ話のように美しく、ロマンチック。
定番のドイツ以外にもフランス、チェコ、オーストリア、クロアチアetc.どの国にも独自の特徴・魅力があり、2021年こそそのおとぎの国が今までと同様に私達を魅了してくれることを願うばかりです。
カーニバル(欧州各地)
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2020年、欧州にコロナが猛威をふるい始めたのはちょうどカーニバルの季節の直後の3月でした。
ヴェネツィアを始め各国のカーニバルは色鮮やかな衣装や仮面をまとった人で溢れ、本来の宗教色は薄れた華やかなお祭りムードが広がる一大イベントです。
時期的に2021年のカーニバルを訪れるのは難しいかもしれませんが、開催さえされればSNSなどでシェアされ、目にすることで2022年以降のモチベーションになるでしょう。
白夜祭(ロシア)
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芸術と文化の都・ロシアのサンクトペテルブルクが一層華やかで歓びやサプライズに満ちるのが、白夜祭(White Nights Festival)。
その名の通り白夜の時期である夏に数週間に渡って開催されるサンクトペテルブルク最大のイベントは、音楽、オペラ、バレエ、花火などあらゆるイベントが朝昼晩絶えることなく行われる夢のような芸術祭です。
厳しいロックダウンで多くのミュージアムや劇場が封鎖されたヨーロッパ人だけではなく、自粛ムードで外出を我慢していた日本人にとっても一気に発散する良い機会となり得るでしょう。
コロナ後だからこそ行きたい特別な場所【その他スポット】
サンティアゴ巡礼(スペイン)
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例え自分自身が感染しなくても、コロナに大きな影響を受けた、あるいは生活が変わったという人はたくさんいるでしょう。
仕事、人間関係、家庭・・・それが良い変化であれ悪い変化であれ、自分一人ではどうしようもない何かが起きた時、自然やスピリチュアルな世界に惹かれるのは特別なことではありません。
世界的に知られるスペインのサンティアゴ巡礼(Camino de Santiago)は、こんな時こそ私達が心の奥底で求める何かを与えてくれるかも。
ディズニーランド・パリ(フランス)
自粛、ストレス、不安、人間関係など多くの人がコロナに振り回され、コロナに支配された2020年。
それが無事に去ったら、童心に帰ったように思いっきり心を開放させてあげることが何よりのご褒美ではないでしょうか。
みんなの夢の国ディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)も休業、再開、再休業と激動の1年を送りましたが、この危機が終わった際にはまた私達に唯一無二の魔法をかけてくれることでしょう。
公式サイト:https://www.disneylandparis.com/
開園時間:季節やセクションにより異なる(2020年12月3日現在休業中)
住所:Boulevard de Parc, 77700 Coupvray, フランス
サンタクロース村(フィンランド)
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2019年のクリスマス、1年後の世界がこのようになっていることを想像できた人はどれだけいるでしょうか。
しかしせめて2021年には平和なクリスマスが戻っているよう、フィンランドのサンタクロース村(Santa Claus Village)のサンタさんにお願いしたいものです。
実際にはサンタクロース村は1年中オープンしており、トナカイのそりに乗ったりオーロラを鑑賞したりと、2020年のネガティブな出来事を忘れさせてくれるような非日常的な体験が目白押しです。