ポルトガルの首都リスボンから西におよそ30kmのシントラは、フォトジェニックな宮殿、絶品スイーツ、豊かな自然が魅力の世界遺産にも登録された街。
観光スポットと同様宿泊施設も充実しているシントラでぜひ宿泊したいおすすめのホテルを、予算別に紹介します。
おすすめ高級ホテル【1泊料金目安€150〜】
Tivoli Palacio de Seteais
Tivoli Palacio de Seteais(チボリ・パラシオ・デ・セテアイス)は、1787年に在ポルトガルオランダ領事のために建築された宮殿の一部を改装し、1955年に5つ星ホテルとしてオープンしたもの。
以来アガサ・クリスティやジョニー・デップなどの世界のセレブも魅了したという18世紀のネオクラシック様式のエレガントな外観と内装が実に見事で、シントラの滞在を優雅に過ごしたい人にはこれ以上ない雰囲気とサービス。
高級感のあるレストラン、バー、スパも滞在をより快適にし、アクティブ派にはプール、テニス、乗馬など様々なオプションがあります。
シントラを代表する人気観光スポット・レガレイラ宮殿(Quinta da Regaleira)から徒歩5分という立地ながら騒々しさを全く感じさせず、特別で贅沢なひと時が過ごせるでしょう。
Sintra Marmòris Palace
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Sintra Marmòris Palace(シントラ マルモリス パレス)は鉄道シントラ駅から徒歩4分、シントラ中心部からも徒歩7分ながら緑に囲まれた落ち着いたエリアにある4つ星ホテル。
丁寧に手入れされた14000㎡という広大な庭園には季節ごとに色鮮やかな花が咲き乱れ、鳥のさえずりを聴きながらの散歩はリラックスタイムにピッタリ。
こちらも19世紀末にできた歴史ある建物ですが、改装しホテルとして生まれ変わったのが2017年と新しいため、重厚感のあるクラシカルなデザインとモダンで機能的な設備がうまく調和しています。
屋内外に1年中利用できる温水プールが完備され、特に山の上にそびえるムーア城(Castelo dos Mouros)を眺めながらの庭園のプールは開放感抜群です。
Penha Longa Resort
ゴルフ、グルメ、スパ。
もしそれがホテルに求める要素なら、Penha Longa Resort(ペーニャ ロンガ リゾート)は第一候補と言えます。
シントラ・カスカイス自然公園の恵まれた大自然の中に位置するリッツカールトングループの5つ星リゾートには、27ホールのゴルフコースが完備。
さらにミシュランの星を獲得した2つのレストラン、カタルーニャ出身のシェフが生み出すクリエイティブな欧州料理LABとポルトガルのエッセンスを加えた日本料理MIDORIが、舌だけではなく五感を満足させます。
そして禅の要素を取り入れた1500㎡のラグジュアリーなスパ施設でマッサージ、フェイシャル、ヨガなどを体験すれば、たちまち日常生活から切り離されて極上のリラクゼーションを堪能できるでしょう。
おすすめ中級ホテル【1泊料金目安€50〜€150】
Lawrence’s Hotel
一見すると淡いパステルカラーの外観は控えめな印象を与えますが、このLawrence’s Hotel(ローレンセズ ホテル)の創業はなんと1764年で、イベリア半島で最も古いホテルだそう。
日本でやれ百姓一揆やら百姓一揆やらが起きていたであろう時に誕生したこの5つ星ホテルは、16の部屋がそれぞれ異なるデザインで飾られ、アンティーク好きにはたまらない内装。
バルコニー席からの眺望も素晴らしい気品あるレストランではポルトガル料理や地中海料理が、英国調のバーではオリジナルカクテルやバカリャウを使ったポルトガル風ハンバーガーなどが振る舞われます。
シントラ中心部の端に位置するためシントラ宮殿(Palácio Nacional de Sintra)や多くのレストラン、カフェが並ぶエリアにもレガレイラ宮殿にもそれぞれ徒歩5分以内に行ける便利な立地も魅力です。
Chalet Saudade
シントラ駅から100mという絶好のロケーションに、乙女心をくすぐるチャーミングな空色の洋館が。
それが19世紀の建物を当時のヴィンテージ感を極力残しつつ21世紀に5年かけて改装し、wifi、薄型テレビ、エアコンなど現代の設備を加えたゲストハウスChalet Saudade(シャレー サウダージ)です。
かわいらしいのは外観だけではなく、各部屋やリビングのこだわりのインテリアや雑貨はぬくもりのあるアットホームな雰囲気を際立たせます。
池の周りを囲う木々には小鳥がさえずり、窓の外にはムーア城やシントラ宮殿はもちろん、遠くには大西洋も。
およそ50m先の人気カフェCafé Saudadeで提供されるボリュームたっぷりの朝食も好評です。
Casa Miradouro
眺めの良い場所に宿泊したい人におすすめなのが、Casa Miradouro(カサ ミラドウロ)。
こちらも1890年頃にできた家を1994年に改装、ゲストハウスとしてオープンしたもの。
ピンク×クリーム色の外観がナルトみたいで程よいレトロ感を醸し出し、最近のラーメンにはあまりナルトが入ってないことに憤慨しているナルト好きの人の心を暖かく包み込んでくれそう(本当か(そもそもそんなにナルトに見えない))。
シントラ宮殿から徒歩6分という場所ながら非常に静かなエリアで、ムーア城やペーナ宮殿(Palácio Nacional da Pena)といった目玉観光地や大西洋を眺められる絶景が自慢です。
毎朝オーブンで焼き上げるパンを始めフレッシュなチーズ、ハム、フルーツ等が提供される朝食のビュッフェで心身にエネルギーを充分補給したら、魅惑のシントラ観光に出かけましょう。
おすすめ安宿【1泊料金目安〜€50】
HappySintra GuestHouse
豪華なサービスや利便性より居心地の良さやアットホームな雰囲気を重視するなら、HappySintra GuestHouse(ハッピー シントラ ゲストハウス)は良いオプションです。
このB&Bはシントラ駅や街中心部から1.5kmほど南東にあり、徒歩圏内に大きな観光地もないので観光客の喧騒から離れて落ち着いて滞在するのに最適。
とは言え周辺に何もない訳ではなく、同オーナーのカフェCasa do Pretoを始め数軒の飲食店がある他、シントラ⇔カスカイスやエストリルを結ぶバスも走っています。
館内は隅々まで清潔感に溢れ、同じく綺麗に手入れされた庭園ものんびり読書やティータイムを楽しむのに最高の雰囲気で、観光に出かけるのを忘れてしまいそう。
Pensão Sisudo
初めてのシントラでなおかつ日程が限られている場合は街中心部から近い場所に宿泊するのが王道ですが、リピーターや長期滞在であればシントラ中心から10kmほど西にあるPensão Sisudo(ペンサオン シズード)も良い候補です。
このこぢんまりとしたB&Bの推しポイントの一つが、徒歩約20分のアドラガビーチ(Praia da Adraga)を始めとした大西洋の絶景ビーチに近いロケーション。
カスカイス⇔ロカ岬⇔シントラを結ぶ観光客おなじみのバス403番も通るので、その3ヶ所いずれにもアクセスしやすいのもポイントです。
もう一つの推しポイントが、併設する絶品ポルトガル&地中海料理レストラン。
新鮮なシーフードが特に人気ですが肉料理から自家製スイーツまでメニューは豊富でコスパも良いので、毎日でも通いたくなりそう。
宿も清潔感がありキッチンも使用できるので、自炊派にも◎。
Casa Azul Hostel
ドミトリーと個室の両方があり、バックパッカーからカップルまで安心して泊まれるキッチン付きの安宿が、Casa Azul Hostel(カーザ アズール ホステル)。
スタッフがとにかく親切と評判で、定番から穴場までシントラの観光アドバイスを色々してくれる上、レンタサイクルやサーフィンレッスンなどのオプションも多数。
知識ゼロの初シントラ旅行者でもハードリピーターでも、それぞれに合った旅をコーディネートしてくれそうですね。
シントラ駅まで徒歩10分、街中心部までは約20分ほどで周辺にはレストラン、カフェ、市場があり外食も自炊も自由自在です。
※宿泊料金は時期により変動します。また2020年以降新型コロナウィルスの影響で営業状況や利用できるサービスに変更が生じている場合があるので、必ず公式サイトやホテル予約サイトで最新の料金を確認してください。