【英国で大騒動】スペイン旅行に1日€100の資金証明が必要に?!

イギリス
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コロナ規制がほぼ撤廃された2022年夏、ヨーロッパ各地の観光地は例年通りの活気が戻ってきました。
そんな中、欧州随一の観光大国であるスペインがコロナ以外の入国規制を課したことが、イギリスで大きな話題になっています。
日本人にも無関係ではないこの規制について、欧州在住の筆者がまとめました。

本当に??スペイン入国に必要な要件とは

 
 
 
 
 
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2020年の新型コロナウイルス発生以降、世界各国は入国規制の強化と緩和を度々繰り返してきましたが、ヨーロッパの多くの国は2022年春にそのほとんどを撤廃しました。

やっかいな入国規制がなくなったことでヨーロッパ各地はコロナ前のような賑わいが完全に戻りつつあり、この2年間パンデミックによる大打撃を受けてきた観光業界や飲食業界にとっては待ちに待った瞬間と言えるでしょう。

しかしそんな中、超王道の観光大国であるスペインによる第三国に対する入国要件が、イギリスで大きな話題になっています。

どんな入国要件なのでしょうか?
(以下参照サイト:スペイン内務省SchengenVisaInfo.com.euronews.travel

1日€100(約£85)及び合計€900(約£755)の資金証明

スペインに滞在中、最低1日当たり€100及び合計で€900(あるいはいずれもそれ相応の外貨)を所持していることの証明。

これは、

・現金
・トラベラーズ・チェック
・クレジットカード(銀行口座明細書または最新の通帳と共に)

などで証明可能。

出国航空券

往復航空券または出国航空券の提示。

入国時の片道航空券だけではダメということですね。

スペインでの滞在先

スペイン滞在中の宿泊先の証明。

ホテルや民泊に滞在する場合はその予約完了メール、セカンドハウスなど自身が所有する住居に滞在する場合はその住所、家族や友人の家に滞在する場合は招待状または住所証明などが有効とされています。

満たしていないと入国拒否の可能性も?!

ではこれらの条件を満たしていない、あるいは入国時に提示できないとどうなるのでしょうか?

スペイン内務省及び外務省によると、入国を拒否される可能性があるとのこと。

つまり、わーいサグラダ・ファミリアだー\(^o^)/、フラメンコだー\(^o^)/\(^o^)/、タパスの食べ歩きだー\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/・・・とウッキウキでスペインに到着したものの、そのまま今来た出発地に帰らされるということに。

何ともおぞましい話ですが、『入国要件』としながらそれを満たしていないのに普通に入国を許可したら何の意味もないので、当然と言えば当然かも知れません。

スリやひったくりなどの軽犯罪が多いスペインに€900分の現金を持っていくのはあまり賢明とは思えませんが、クレジットカードだけではなく残高が充分にあることを示す明細書も必要となると、全ての人が持ち合わせている訳ではないのではないでしょうか。

この要件は2022年1月から適用されており、この新たな要件に大きく反応したのが、海を挟んだ隣国のイギリスです。

イギリスの反応は?

 
 
 
 
 
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このニュースが主にイギリスメディアやSNSで取り上げられるとたちまち大きな話題になり、大手Daily Mailの記事にはなんと9000を超えるコメントが。

Brits must be able to prove they can spend £85 a day to enter Spain
Proof of having enough cash is not the only new requirement, with Spain saying British entrants may have to provide a ra...

その中の例を取り上げると、

「イギリスも入国者に同様にすべきだ」

「スペインに行かなきゃいいだけだよ」

といった怒りや皮肉を含んだものから、

「世界各国それぞれに入国要件はあるよ」

「アメリカやオーストラリアはもっと厳しい」

という冷静な意見、

「今スペインでバカンス中だけど、何も聞かれなかったよ」

といったものまで。

スペインはイギリスにとって大人気の旅行先であるだけでなく、セカンドハウスを所有し2拠点生活しているイギリス人も多いため、その反響が大きいようです。

なぜイギリスで話題に?

ではなぜこのスペインの入国要件が、イギリスで大きく取り扱われているのでしょうか?

上記の通りスペインはイギリス人の大のお気に入りで、スペインにとってもイギリスは世界最大の『お客さん』であること、そして何よりブレグジットによりイギリスが『第三国』のカテゴリーに変更になったことが影響しています。

ここで言う『第三国』とは、EU加盟国あるいはシェンゲン協定加盟国以外の国を指し、イギリスは2020年1月末にEUを離脱した“ばかり”。

そしてご存知の通り、その直後に世界はコロナで大混乱に陥っていたため、EU時代のルールとの違いをまだきちんと認識していないイギリス人も少なくないのかもしれません。

対象はイギリスだけではない!

 
 
 
 
 
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と、ここまで読んできた日本人のあなたは、「ふーーーん、イギリス人は大変ね。でもブレグジットはイギリス人が自分たちで投票した結果だからね(鼻ほじ)」と、のんきに鼻をほじっているかもしれませんが、これはイギリス人だけの話ではありません。

上にもさらっと触れたように、この入国要件は『第三国』=EUやシェンゲン協定に加盟していない全ての国、つまり日本からの渡航者にも適用されるということになります。

ファッッッ??!!

そんなの聞いてないけど???

という日本人がほとんどではないでしょうか。

実際に在スペイン日本国大使館の公式サイトを見てもそれらしき情報は載っておらず、『スペイン 入国要件』などでググると出てくるのはワクチン接種やら陰性証明やらのコロナ関連ばかりです。

しかしこの入国要件はスペイン内務省などの政府公式サイトに記載されている内容で、SNSなどソースのよく分からない噂やデマではありません。

が、上記のDaily Mailなどのイギリスメディア、SchengenVisaInfo.com.などのヨーロッパのメディアは、全ての渡航者がチェックされる訳ではないことも強調しています。

ただでさえパンデミックでの大量人員カット直後で大混雑中の空港で、イギリスやアメリカ、日本などの第三国からの全ての入国者に対し所持金や滞在先のチェックを一人一人していたら、途方もない時間がかかるのは明らか。

それが100人に1人か100000人に1人かは不明ですが、ランダムにチェックされることがあるという認識は持っていた方が良いかもしれません。

日本人がチェックされる可能性は低い?

事実としてそのような入国要件がある、しかし実際には全ての人がチェックされることはない。

そうは言っても、もしいざ自分がチェックされたら嫌だな・・・と思う人もいるでしょう。

そのためきちんと要件を満たして、もし聞かれた場合にすぐ提示できる準備をしておくことがベストなのは間違いありませんが、日本人がチェックされる可能性はそう高くない気がします。

海外によく行く人であれば実感する事が多いはずですが、基本的に日本のパスポートの信頼度は厚く、他国籍の人が入国審査官に質問攻めに合う中、無言で入国スタンプを押してくれることも。

説明は不要かもしれませんが、このような入国要件はオーバーステイや不法労働を警戒してのものなので、日本人はその可能性が高くないと判断して厳しいチェックは見逃して欲しいものですよね。

まとめ

イギリスで話題になっている、スペインの入国要件についてのまとめでした。

イギリスだけではなく日本在住の日本人にも適用されるルールではあるものの、実際にどこまで厳密にチェックされるかは定かではありません。

とりあえず準備をしておけば万が一確認されても心配要らないので、不要なトラブルを避けたいのであれば、準備するに越したことはないでしょう。

せっかくのスペイン旅行をストレスフリーで楽しむためにも、常に最新情報を確認して渡航することをおすすめします。

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